間違いだらけのネットワーク作り(714)2011/11/12
「盛り上がるOpenFlow」

 
1年間に30回くらい講演をするのですが、今週はあたり週で火曜日に富山で1時間の講演を場所を変えて2回行い、木曜日と金曜日はNEC が有楽町国際フォーラムで開催したiEXPOで講演しました。 いずれも大事な講演なのでカゼをひいて声が鼻声になったり、かすれたりして、満足のいく講 演が出来なかったらどうしようと心配したのですが、無事に終わりました。 考えてみれば、長年多くの講演をこなして来て体調不良でキャンセルしたり、カゼ で声が出なかったりしたことは一度もないのです。  健康に恵まれていることに感謝、です。

 12月7日に開催する「有賀貞一氏独立記念・間違い だらけ700回突破記念第35回情報化研究会」まで1カ月足らずになりました。 現在、24人参加予定です。  今回は女性3人を含め、20代、 30代の若手が多いのが特徴です。  でも、50代、60代も4人、ちゃんといますので、中高年の方も安心して来てください。 

「盛り上がるOpenFlow」

 私がITproにOpenFlowについてのコラム、IPと はまったく違う「OpenFlow」の目的とは を書いて半年近くが経ちましたが、ここに来て日経コミュニケーションが頻繁にOpenFlow についてのユーザー・インタビューや特集記事を書いたり、ITproでOpenFlow関係のニュースが増えたりと、OpenFlowは盛り上がりを見せ ています。  これはOpenFlowの製品化で先行しているNECにとってだけでなく、ネットワーク業界全体にとっていいことです。  かつてのフレー ムリレーやATMがそうだったように、新しい技術がユーザーにこれまでにないメリットを生み、ベンダーはビジネスチャンスが増える、というのが理想の成長 パターンです。 OpenFlowにはATMのようにあっと言う間に消え去らず、定着して欲しいものです。 

 今週眼にしたOpenFlowのニュースで一番面白かったのはこの記事です。
ス マホの通信スタイルを劇的に変える技術、NECがOpenFlow搭載のAndroid端末をデモ

 OpenFlowと言えば、仮想化が進むデータセンター内のLANでの適用が運用の効率化や拡張性の向上に効果あり、と強調されています。  たしかに そうなのでしょうが、私から見ると「分かりやすさ」が不足しています。  もっと単純なメリット、「OpenFlowを使えば高価な大型スイッチを使わ ず、安価にデータセンタLANが構築できる」と言うべきだと思うのですが、ベンダーはそれを強調したがらないようです。

 それに対して、上記のデモはLifeTouchというNECのAndroidタブレット端末にOpenFlowを搭載し、アプリケーションやトラフィッ ク状況に応じて複数の通信回線を同時に使い分けて、経済的でセキュアな通信を実現するというものです。 OpenFlowと言えばスイッチに実装されるも の、という先入観があるのですが、端末で使うとこんな分かりやすいメリットが得られるのですね。 データセンタLANでのOpenFlowは比較的大規模 なDCを持つ一部の企業しか関心を持たないでしょうが、端末のOpenFlowはすべてのスマートフォン・ユーザにとって関心事になり得ます。   OpenFlowを広く知ってもらい普及させる上で、いいことですね。

 私はiEXPOで講演していながら、うかつにも同じ会場でこのデモをやっていることを知らず、この記事を読んで初めて知りました。  


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 tuguhiro@mti.biglobe.ne.jp


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