間違いだらけのネットワーク作り(713)2011/11/05
「第二のIP電話ブームは来るか?」

 
昨日は休暇を取って、人間ドックを受診しました。  10月3日に1日ドックを受けたのですが、オプションとして大腸カメラを追加し、そ の検査が昨日だったのです。  大腸カメラを追加したのは今年のはじめ、研究会仲間で2年年上の人が大腸がんになったからです。 さいわい初期だったそう で、すぐ職場に復帰されました。 自分と同年代の身近な人がそういう病気になったので、4年ぶりに大腸カメラの検査を受けたという訳です。  本当は2、 3年に1回受診するのがいいそうです。  検査の結果は特に問題ありませんでした。 これで、1年後の人間ドックまで体のことは心配せずに過ごせます。   毎年、ドックの直前は受診が怖くて、無事終わると「人生大事に生きよう」などと殊勝なことを考えるのですが1週間もすると、そんなこと考えたことさえ忘 れるのです。  

 12月7日に開催する「有賀貞一氏独立記念・間違い だらけ700回突破記念第35回情報化研究会」での有賀さんの講演テーマが決まりました。
 「自分も、会社も、社会も元気にする!IT人生楽しい哉!!」
 講師より:”私のIT関連人生の中で、面白かったプロジェクトや事業のいくつかをやや詳しくご紹介することによって、IT関連ビジネスの広がりや多様 性、楽しさ、厳しさなどを伝える”

 
ということです。  「自分」が最初に来るところが有賀さんらしく、私と似ています。  現在、21人出席予定です。 申し込まれた会員 の方は情報化研究会HPの会員ページで名簿を確認してください。 非会員の方にはメールで受付を連絡します。

「第二のIP電話ブームは来るか?」

 10月24日にITproに掲載されたコラム「050 とiPhoneアプリで"電話”を乗っ取り」は週間ランキングでも1位になるなど、かなり多くの人に読まれたようです。  Googleで私の名 前を検索すると、このコラムについての感想を見つけることが出来ます。 その中で、一番面白かったものを引用させていただきます。

「復権IP電話 050plus」

”メルマガITpro Network 10/27号で、松田次博氏の「050とiPhoneアプリで”電話”を乗っ取り」という記事をみた。

050は知られているようにIP電話の識別番号だ。それでは050plusとは、 同氏によるとNTTコミュニケーションズが運営するケータイ向けIP
電話サービスで、iPhoneに所要アプリをダウンロードすることで利用可能とい う。
世界どこにいてもインターネット接続環境があれば、このアプリが NTTコムのSIPサーバ(固定電話の交換機に相当)に利用IPアドレス
とIP電話番号050xxx・・の対応を登録して、通話が可能となる。利用料はパ ケット料別途で月額315円とか。
(中略)
ところでこの記事を紹介している松田次博氏は、NTTデータ在籍時、先進的と話題 になった東京ガスのIP電話化を牽引した人だ。
当時小生も同じ業界にいてお世話になっている。今から7、8年も前の話だ。
IP電話は同氏も回顧してるように、その時期一つのトレンドであり、小生らも大き なビジネスチャンスと考えていた。しかし今にしてみれ
ばその割には普及していないというのが実感だ。
この050plusがIP電話再浮揚のきっかけとなると、同氏は予測するのだがさ てどうだろうか。 ”

 2002年12月に東京ガスがIP電話を導入することが日経新聞の1面で報道されたことがきっかけで起こったIP電話ブームは、
このブログに書かれているとおり一時的なブームで終わり、本格的なIP電話の普及には至りませんでした。  大手銀行でIP電話の
採用が大きく報道されていたのに、実際には1台も入らなかったなどということもありました。

 普及が進んでいない原因は2つあると思います。 一つはコストが高いこと。 二つはコストに見合う付加価値の高い使い方が
見つからなかったことです。 私が手がけたIP電話の目的は設備コストの削減でした。  1台1万円のIP電話機を開発し、これと
クラウド型のSIPサーバであるIPセントレックスを組み合わせることで、設備コストの削減には成功しました。 難点は運用コストに
ありました。  他のベンダーのIP電話は1台数万円のIP電話機と高価なIP−PBXを使い、おまけにLANも音質を保つために
コストをかける等、そもそも設備コストが従来のPBXより高いものでした。 

 IP電話で付加価値を生むために2003年頃登場した「ユニファイド・コミュニケーション」も、ベンダーの独りよがりな謳い文句だけで
実効のあるメニューは少なく、定着しませんでした。  

 では、普及が進まなかった今までのIP電話と050plusは何が違うのでしょう?  これまでの電話は「電話とは特別な存在で、
コンピュータ通信とは違うものなのだ」という考えで作られていました。  高価な電話機やIP−PBX、代表着信・転送・ピックアップといった
独自の操作方法、それを10年でも100年でも変えずに守ろうとするのがレガシーなIP電話の世界です。 

 ケータイ事業者だって電話を特別扱いしています。 ドコモも、KDDIも、ソフトバンクも電話は高価な電話交換機のネットワークを使い、
パケット通信はコストパフォーマンスの高いIPネットワークを使っています。 特別扱いするから料金が高いのです。

 050plusは「電話なんて特別なものじゃない。 コンピュータのアプリケーションの一つに過ぎない。 ネットワークはIPネットワークだけ
あればいいし、端末はスマホなら最高。  別にパソコンでも、テレビでも、タブレットでも、好きなものに電話アプリを載せればいい。
端末はタダみたいなもの。」という発想で作られたサービスです。   

 安いだけでなく、コンピュータ・アプリなのだからSNSはじめ、いろんなアプリと連携するのは容易ですし、音声だけでなくビデオを
扱うのも簡単です。 付加価値を作り易いということです。

 「電話なんて特別なものじゃない。 コンピュータのアプリケーションの一つにすぎない」というコンセプトが、レガシーIP電話とこれからのIP電話の
違いです。 新しいIP電話は着実に浸透して行くでしょう。  


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 tuguhiro@mti.biglobe.ne.jp


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