間違いだらけのネットワーク作り(695)2011/07/02
記事評「エンタープライズ スマートフォン」

 今週は何かとイベントが多い週でした。  一番大きなのは昨日、NEC本社で行った社員向けの講演です。  200人の会場がほぼ満席 で、ネットワークの話、現場から見える”今必要なこと”など2時間話しました。  アンケートの結果が楽しみです。  来週は札幌でお客様向けの講演をし ます。  これも200人ほど申し込みが来ているそうです。 いつもどおり、面白くて、役に立つ、をモットーに講演します。  ちなみに社員向け講演は昨 年5月にも行ったのですが、そのときのスライド約50枚と今回のスライドを比べると8割が新しくなっていました。  8割変わっている、というのが1年間 の私の進化、と言えるかも知れません。

 月曜日に掲載されたIPと は全く違う「OpenFlow」の目的とは とはかなり読まれたようです。 OpenFlowを実装したNECの製品は売れ筋です。

   


NEC ソリューションフォーラム北海道2011 7月5日15:20−16:50 札幌パークホテル プログラムB3「次世代WAN、スマートデバイス (iPad等)による企業ネットワークの革新」

記事評「エンタープライズ スマートフォン」(日経コミュニケーション7月号)

 
日経コミュニケーションの特集記事です。 日経コミュニケーションの最終ページは私のコラムなのですが、今月は「iPadに『電話』のア フォーダンスはない?」というテーマで書いています。 アフォーダンスの意味が分からない方はお読みください。 1年間、iPadアプリの企画・開発・提 案をやって、売れるアプリの条件が分かりました。  その経験をまとめています。 アフォーダンスという言葉はお客様に教えてもらった言葉です。  売れ ないアプリのデモをして、「このアプリ、実は売れてないのですが、何故だと思います?」と質問したのです。 売り込んでいるアプリが売れてない、と言うの ですから、とんでもない質問です。  こういう質問をするのはお客様が面白いお客様だからです。  こっちの勉強になること、刺激になることを言ってくれ るお客様は会話をしていれば分かります。  案の定、アフォーダンスという言葉を使って、意見を述べてくれました。 それと、売れてない、と私が言えるも う一つの理由は、ちゃんと売れているアプリもあるので気持ちに余裕があるからです。 特集記事20ページに対して、私のコラムは1ページしかありません が、面白いことは請け合います。

 前置きが長くなりました。 この特集のテーマを見て、スマートフォンのアプリの紹介があるかと期待したのですが、スマートフォンの管理ツール、MDM (MobileDeviceManagement)の特集でした。  MDMは企業がセキュアで効率的なスマートデバイスの運用をするのに不可欠なもので す。  私もiPadアプリとともに、iPad2(ハード)、MDMサービスをセットでお客様に提供しています。  日経コミュニケーションの特集のいい ところは、考え方や情報の整理が出来ることです。

 冒頭、MDMの目的を4つあげています。 @端末のマルウェア対策、A紛失対策、B社内システムへの安全なアクセス、C端末の見える化 です。  「見 える化」の説明が具体的でないので分からないのが困りものですが。  MDMは対応しているOSでiOS用、Android用、マルチOSと分類できま す。  iOSが管理用APIが充実しているのに対し、Androidが未整備であることが印象に残りました。  例えば、企業は業務利用以外を禁じたい ため、スマートデバイスの利用制限をするのがふつうです。 iOSにはカメラ、ブラウザ、iTunesなどを制限するAPIがあるのですが、 AndroidにはWiFi利用の制限機能しかないため、独自にソフトを作ってカメラを常時利用状態にし、ユーザーが起動したアプリでカメラが使えなくす る、といった裏技を駆使しているそうです。  自由であること、多様性を許容するのがAndroidのメリットですが、企業が利用する上ではネックになっ ているようです。

 いずれにしても、MDMは当たり前のセキュリティや運用の効率化を行うためのツールであって、どのMDMを使おうが似たようなことが出来ます。  問題 は数千台もスマートデバイスを導入したファイザーやサントリーが、具体的にどんなアプリを使い、その効果をどう測定したのか、です。  そこに焦点をあて た特集を期待します。


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