間違いだらけのネットワーク作り(669)2011/01/01
「2011年の企業ネットワーク」

 新年、明けましておめでとうございます。  今年がネットワークに関わるすべての人にとって幸多き年であることを祈ります。
 夏の旅行以来、家族5人がそろってのんびりした正月を過ごしています。  カニ鍋、焼き肉、おせち、と休みの間は食べることと、箱 根駅伝を観戦することくらいが楽しみで、ひきこもりそのものです。  でも、ひきこもりも楽しいものです。   1月6日が日経コミュニケーションのコラ ム「間違いだらけのネットワーク作り」の原稿締め切りなので、休みの間に書いておこうと思っています。  テーマはもう決まっていて「『設計なんて誰でも 出来る』の間違い」です。  最近聞いた言葉の中では強烈で、面白いこと言う人だなあ、と思ったので題材にすることにしました。

初詣に行った深大寺 



「2011年の企業ネットワーク」

  先週の記事で予告したとおり、今年はどんなキーワードで盛り上げて行くか、ということを書こうと思います。  私は今の企業ネットワークの変革要因は3つ ある、ということを昨年1年間言い続けていました。  ベストエフォートから保証型サービス主体へ、ワイヤレス・ブロードバンド、スマートデバイスの3つ です。  今年も大きく変わることはないですが、次の3点を書いておきます。

○アプリケーション主役の時代−ス マートデバイス、サービスと融合したネットワークの利用

○次世代WANが堅調に伸びる

○LTEは話題性があるがエリアが 狭すぎて2011年は勉強フェーズ

 iPadを何かに使うと、内容が大したことなくても、それだけでニュースになったのが昨年です。  iPadにしろ、Android端末にしろ、昨年は ものめずらしさが先行しましたが、今年は実用段階に入る年です。 地に足のついた有用な使い方が広がり始めるでしょう。  有用かどうかはアプリケーショ ンで決まります。  スマートデバイスが主役になるとは、アプリケーションが主役になるのと同義です。  私は引き続き、「プレゼンテーションとコミュニ ケーション」を融合するアプリをいろんな利用シーンで提案したいと思っています。

 KDDIのWideAreaViurtualSwitchをはじめとする次世代WANの利用は堅調に進むでしょう。  もうすぐサービス開始3年になる NGNは話題にのぼらないですね。  本当にさみしい限りです。  企業にとって明確なメリットのあるサービスが生まれてないのだから仕方がないですね。   

 昨年12月24日にNTTドコモがサービスを始めたLTEサービス、クロッシィ。  広帯域なだけでなく、低遅延であるため映像通信やシンクライアント にも適するのが魅力です。  期待するところ大なのですが、いかんせんサービスエリアが狭い。 NTTドコモのニュースリリースでは2010年度末で人口 カバー率7%、11年度末20%、12年度末40%が目標になっています。 以前ここにも書きましたが、人口は都市部に集中しているので、人口を90%カ バーするには基地局(アンテナ)を設置するエリアは国土の約50%をカバーすればいいのです。 

 2011年度末人口カバー率が20%ということは面積では10%に満たないということで、言いかえると90%以上の地域でLTEは使えないのです。 今 年はLTEを評価して、本格的な導入に向けての勉強をする年になるでしょう。  


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  tuguhiro@mti.biglobe.ne.jp


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