間違いだらけのネットワーク作り(646)2010/07/10
「企業用スマートフォン」

 
今週水曜日夜(7月7日)から、木曜日未明にかけて大規模ネットワークの初回移行があり、移行本部に責任者として立ち会いました。  提 案しているときから私が責任者であり、これは運用が始まっても変わりません。  多数の拠点を安全かつ効率的に移行するには移行体制や手順、本部と現場の コミュニケーション等がうまく行かなければいけません。  計画したとおりに動けるのか、本部の人は大丈夫なのか、といったことは自分が現場にいないと間 接的な報告だけでは十分な情報が取れません。  初回だけあって手順がこなれてなかったり、トラブルもあったりで時間がかかりましたが、無事終わりまし た。  金曜日はお客様と反省会。 手順その他の改善を話し合い、来週からは修正した手順書にのっとって本格展開が始まります。 しばらく気の抜けない日 々が続くことになります。 


「企業用スマートフォン」


 今日(7月10日)の日経朝刊にKDDIが企業用スマートフォンを開発・販売するとの記事が出ていました。  屋外で長時間使うための耐久性や業務シス テムとの連携を重視しているそうです。  10月にヤマト運輸へ5万台を提供するのを皮切りに、製薬会社や金融機関にも販売するとのこと。  スペックの 詳細や肝心な価格は一切書いていません。  「企業用」とカテゴライズすることで、iPhoneやiPadとは違う土俵で戦おうという戦略です。  これ はいいやり方ですね。

 先日、このHPで紹介したNECのAndroid端末も「違う土俵」戦略です。

NEC、 同社製のタブレット型Android端末をデモ  

【Interop 2010:動画】NEC、Android搭載タブレット「LifeTouch」を参考出展

 ただ、「企業用スマートフォン」と従来の企業用「専用端末」は何が違うのだろう、という疑問があります。  専用端末は例えば銀行では20年以上前に 「ハンディターミナル」というが実用化され、営業が客先で利用していました。 他にも保険の外交員、ガス会社の検針員、はてはファミレスのウェートレスま でさまざまな専用端末があります。  これらは利用する企業向けに特注されるため高価になる、というのが最大の欠点でした。 しかし、耐久性や業務に必要 な機能が備わっていました。  銀行の端末では取引先に控えを渡すことが不可欠なので、小型のプリンタがついていました。 ハンディターミナルは20年前 で20万円くらいしたと思います。 今はいくらか知りませんが、iPhoneほど安くはないでしょう。

 専用端末から「企業用スマートフォン」という名前に変えるなら、ユーザとしては期待することが3つあります。  第一に安価なこと。  次に iPhoneなみにユーザーインタフェースがすばらしいこと、第三に企業の業務にフィットしていることです。  新聞の写真を見る限り、KDDIの端末は ふつうのケータイい近い形状で、従来の専用端末とはかなり違うようです。 業務になじむものなのかな、と思います。  価格の限界はiPadの5万円では ないでしょうか。  土俵を変えることで市場セグメントが小さくなり過ぎ、10万円を超えるような価格になったのでは誰も買わないと思います。  同じこ とはNECのAndroid端末にも言えます。  KDDIの端末よりiPadに近い用途ですから、価格はiPadより安価でないと勝負にならないでしょ う。 

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