間違いだらけのネットワーク作り(639)2010/05/22
記事評「オフィス・スイート選択の新基準」(Computerwprld July 2010)

 昨日はネットワーク再構築コンペの提案書提出期限でした。  来週は別のコンペの提案があるのですが、これ がいつもと違う特徴があって面白いものです。  提案書の項目がRFPで決められていて、形式もパワーポイントではなくWORDで縦書きと指定されている のです。  例によって、私は冒頭の部分、数ページを書きました。  文章主体なので提案書を書いているというより、ITproの原稿でも書いている感覚 で楽しかったです。  木曜日にはNECで社員向け講演会をします。  4月中旬にあったキックオフで10分ほどスピーチをしたのですが、それを聴いてい た他の本部の人から講演を頼まれたのです。 時間は2時間、会場は200人入る会場なのですが、はたして何人聴いてくれるか楽しみです。  最近のコンペ から「某社が外国製ルータを捨てて、NEC製ルータを採用した理由」とか、刺激的な話を前半にして、後半は「3つの提案」という話をします。  3つの提 案は技術的な内容ではありません。 

 7月1日の講演でも「3つの提案」の話をしたいと思います。 NEC社員に限らず、ITの世界で仕事をして いる人向けの話だからです。

   7月1日明治記念館講演。 次世代WANへのネットワーク再構築が盛り上がっています。 iPhone/iPadについては提供側ではなくユーザの立場か ら話します。
「〜次世代WAN、 Android/iPhone・iPadで劇的に変わる〜2010年代の企業ネットワーク 」

 
24日月曜日に、ITproの新しいコラムが掲載されます。 「Android 端末はiPhone、iPadに勝てるか?」という表題です。  4月の京都研究会を題材にしており、集合写真も掲載されます。

記事評「オフィス・スイート選択の新基準」(Computerwprld July 2010)


 ネットワークの仕事をしているとコンピュータの勉強がおろそかになりがちですが、Computerwprld誌はそれを補うのに役立っています。  今週届いた7 月号ではMicrosoft、OpenOffice、GoogleAppsを取り上げて、オフィス・スイートをどういう観点で選択すべきか、を特 集していました。  まあ、例のごとく、それぞれの企業のニーズによって最適解は変わるという結論で、「これが一番!」という小気味いい結論は出していま せんが、役に立つ記事です。

 私は2007年にWebデスクトップに興味を持ち、「これがあればOfficeが要らない」(「さ よならマイクロソフトを始めよう」参照)と思って半年間、積極的に提案したのですが、一つも売れませんでした。 最大の理由は「MS  Officeと100%互換性がないとイヤ」というユーザが多かったことです。 半年やってダメなら止める、と決めていたのでWebデスクトップとはキッ パリ縁を切りました。 その後、ブラウザだけで使えてMS Officeを不要にするツールとしてGoogleAppsが出てきたこともあり、雨後のタケ ノコのごとく誕生したWebデスクトップは一つとしてメジャーになりませんでした。

 WebデスクトップはMSのライバルになりませんでしたが、この記事を読むとOpenOfficeとGoogleAppsがある程度、MSOffice の代替になるところまで来たことが分かります。 特に記事の前半が私には頭の整理になって良かったです。 前半のポイントを表にしてみましょう。


MS Office 2010
Open Office
Google Apps
ドキュメントの編集と
表現力

高い表現力と視覚効果



コスト削減効果
×

サポート付き有料
IT部門の運用コスト発生

IT部門がインフラ
管理から解放される
クロスプラットフォーム


Windows、MAC OS X、
Linux

ブラウザのみで
利用可
MSドキュメントとの互換性



共同編集

×

アプリケーションのフロントエンド



セキュリティとコンプライアンス

アクセス制御、暗号化、
権利保護

アクセス制御、暗号化

共有ベースのアクセス許可のみ
ファイル内容の保護不可

ビジネスの継続性

オフライン利用可
機能限定でオンライン利用も可

オフラインのみ

原則、オンライン
ネット関連の障害の影響あり

 GoogleAppsは表現力やセキュリティという面で、企業が使う上ではまだ不十分です。  SOHOや個人事業主にとっても、取引相手 のドキュメントとの互換性が完全でないため使うのは困難だと思います。 OpenOfficeはすでに日本の企業や自治体で使っている事例がありますが、 MSドキュメントとの互換性が高まり、かなり使えるレベルになっているようです。

 オフィス・スイートの主流がMSである状況が急に変わるとは思えません。  しかし、企業によってはOpenOfficeで十分な場合もあるでしょう し、同じ企業の中でも表現に凝ったドキュメントなど不要な職場も多いはずです。  一律、全員にMS Officeを配る、というのではなく、IT部門が 指導して適材適所なオフィス・スイートを選択する時代になったと言えるでしょう。 ユーザにとって使いやすく、全社的に見てコスト削減でき、IT部門の運 用負担も少ない、そんなオフィス・スイートの選択と組合せが求められています。

*ここに書いてあ ることで質問、ご意見などありましたら下記メールへお知らせください。 
  tuguhiro@mti.biglobe.ne.jp


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