間違いだらけのネットワーク作り(638)2010/05/15
セミナー評「iPhone/iPadビジネス活用完全攻略」

 iPadの予約受け付けが今週始まりましたが、何かとネガティブな話題も多いですね。  極端に販売経路を 絞ったり、あっと言う間に予約を中止したり。  一番印象に残ったのは誰もが期待していたSIMフリー版の販売と、ドコモによるSIMの提供が消えてし まったことです。  直前までドコモの社長は意欲を示していました。  どうしてこんなことになったのでしょう。  2つのパターンが考えられます。 一 つは鳩山さんが普天間の移転に関してやっているように、相手と何のネゴも出来ていないのに希望的観測でSIMフリー対応を言っていたというパターン。 も う一つはAppleと話しがまとまっていたのに、事前の連絡もなく土壇場で破談してしまったというパターン。  社長が繰り返し発言していたので一つめの パターンは考えにくいのですが、二つめのパターンも考えにくい。 交渉が進んでいたとすると、Appleがそこまでドコモを軽んじることはあり得ないから です。 一つめのパターンの可能性の方が高いのでしょうか。 いずれにしても、ユーザからすればがっかりだし、鳩山内閣ほどではないですがドコモの支持率 も落ちたと思います。 

   7月1日に久しぶりで明治記念館で講演します。 iPhone/iPadについても提供側ではなくユーザの立場から話します。
「〜次世代WAN、 Android/iPhone・iPadで劇的に変わる〜2010年代の企業ネットワーク 」



セミナー評「iPhone/iPadビジネス活用完全攻略」

 11日に日経コミュニケーション主催の表記セミナーがあり、午後半日、聴講しました。  先週、「仕事で使えるiPhoneアプリ」という本を読んだけ どビジネス用アプリは大したことがない、と書きました。  このセミナーを聴いても、びっくりするようなものはない、ということが分かりました。  しか し、iPhone/iPadアプリをどういう枠組みで理解し、どんな効果が期待できるか自分の考えをまとめることが出来ました。 

 講演は最初に主催者のトレンド解説、そのあとiPhone/iPadアプリをビジネスとしてやっている3社、大手コンピュータメーカーが iPhone/iPadとは無関係な話(iPhone、iPadという言葉が一度も出ない。 関係なくても面白ければ許せるのですが、つまらなかった)、 最後にAIGエジソン生命、横浜商科大学、東急ハンズというユーザ3社によるパネルディスカッションがありました。  大手コンピュータメーカーと、ベン チャーの2社の講演は不合格、全体としてはまあまあでした。

 iPhone/iPadアプリは業務用途、B2Cサービス用途、販促用途に大別できるそうです。 ソフトベンダーの講演の中で販促用途の実際のアプリが いくつか紹介されましたが、これはなかなか良いと思いました。  業務用途はAIGエジソン生命が出先での契約照会業務、メールの事例を発表していまし た。  単純な用途ですが、iPhoneのUIの良さを活かし、重いPCを持たなくても外出先で仕事ができる、という分かりやすい効果があります。 音声 認証やメールの音声入力を実現しているのがAIGエジソン生命の特徴です。  音声入力は面白いのですが、周囲に人がいると使えないですね。

 東急ハンズはクリスマスア プリとバレンタインアプリをビデオを使って紹介しました。 発表したIT企画部長は若くてユニークな人で、クリスマスアプリは65万円、バレンタ インは25万円とあけすけに言ったり、司会からiPhoneとクラウドについて聞かれると、「特にクラウドはiPhoneということじゃなく、 GoogleとiPhoneを組み合わせるとカッコイイから採用した」と答えてウケテいました。 こういう軽いノリでやるのがいいのでしょうね。  聴講 者の某有名ERPベンダーがAIGエジソン生命に「KPI(Key Performance Indicator:業務達成指標)は何ですか?」と質問していましたが、屁理屈っぽいKPIを並べているヒマがあったら65万円でアプリを作って話題を さらった方がいいでしょう。

 かなりの数のスピーカーが講演しましたが、iPhoneのPhone、つまり電話について語る人は一人もいませんでした。  電話を取りこんだアプリと いうのはニーズがないのかも知れません。

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