間違いだらけのネットワーク作り(636)2010/04/24
「ソフトバンクのフェムトセル」

 新年度になって3週間、事業部門ごとに行われる一連のキックオフもやっと終わりました。  私も16日にお こなわれたキックオフで10分の枠をもらい、スピーチをしました。  昨年はNECに入社したばかりで聴く一方だったのですが、今年は話をさせて貰えたと いうことで大きな変化です。  テーマは「3つの提案と今年度の取り組み」。  キックオフでの話はどれも同じようなものなので、ちょっと異色なものにし ようと考えました。  3つの提案のうちの最初のものは「自分の定義を変えて、可能性を広げましょう」でした。  これは4月3日の京都研究会で私が感じ たことをそのまま話したものです。  京都研究会に参加したNさんはほんの2、3年前まで私たちと同じネットワークエンジニアだったのですが、仕事をしな がら司法試験の勉強をし、今年1月に27歳で裁判官に任官したのです。  「自分はネットワークエンジニアでなく、法曹の世界の人間になるのだ」と自分の 定義を変えて、180度違う仕事に就いたのです。 

 これには触発されました。  「自分は音声系のプロだから、これだけをやるのだ」とか、「自分はCisco のプロだ」などという小さな定義で自分を縛っている人は、大きな可能性を捨てている人なのだな、と気付かされました。  私自身は「ネットワーク人」とい う定義でやっているのですが、その定義でこれからもずっとやって行くのが果たしてどうなのか、と思いました。 これについて書こうとすると、まだ山ほど書 けるのですが、止めておきましょう。  また、講演の機会にでもたっぷり話したいと思います。  キックオフで話したのは先週金曜日だったのですが、月曜 日に出社すると、「感激した」とか、「参考になった」という感想メールが何通か来ていました。  別の本部の人からは講演を頼まれ、90分枠で話すことに なりました。  嬉しい限りです。

 4月26日月曜日にITproの新しいコラムが掲載されます。 テーマは「提案 コンペで勝つ法」です。  これを読めばコンペは必勝、となればいいのですが、そんな簡単なものではありません。 しかし、参考にはなると思いま す。

「ソフトバンクのフェムトセル」

 ソフトバンクのフェムトセルには2007年の夏頃にはとても興味を持っており、汐留のソフトバンク本社へ行って実物を見せてもらったりしていました。   しかし、その後フェムトセルのニュースリリースもほとんどしなくなり、ソフトバンク自体が力を入れなくなったのかな、と思っていたら、今週、5月10日 から申し込み受け付けを始めるという報道がありました。  利用できるのは申し込んでから2カ月後だそうです。 遅いですねえ、申し込んだことを忘れそう です。

 自 宅・店舗用小型基地局、店舗・企業用Wi-Fiルーター無料提供サービスの受付開始について

 電波が入らない、届きにくいエリアでも快適に通話やメールが利用できる、と書いてあるのですが、当然、 iPhoneアプリなどのパケット通信全般が使えるのでしょう。  ソフトバンクの電波の悪さはかなりなもので、私と同じ街に住んでいる人がiPhone を買って喜びいさんで帰宅したのですが自宅では電波が届かず、すぐ解約してしまった、という実話があります。 電波の悪さを気にしてiPhoneの購入を ためらっていた人が飛びつくかも知れません。

 運用上難しいのは「電波が入らない、届きにくい」ということをどんな基準と、どんな方法で判断するのか、と いう点です。  ちゃんと電波が届く人にまで無料で提供したのでは採算が合いません。 かと言って現地で電波状態が悪いことを確かめるためにコストがかか るのもNGです。  ユーザが電波が悪いと申告すれば、それを信じるのでしょうか。 運用に興味があります。

 それにしても、iPhoneはすごいですね。 今、ITの世界でブームと呼べるのはiPhoneくらいじゃ ないでしょうか。  次男が買ってきたAeraには「iPhoneアプリ長者特集」が載っていました。 神戸の灘中の生徒が「健康計算機」という無料アプ リを日本語と英語で3日ほどかけて作ったところ、広告収入が月10万円入るようになった、とか、プログラマー3人が起業した会社がバイクの対戦ゲームで大 当たりしたとか。  iPhoneアプリの本数は世界で18万5000本、ダウンロード数は40億を超えているとのこと。 さて、こんな世界に対して XperiaをはじめとするAndroid陣営はどう戦うのでしょうか。  

 Appleはつくづく面白い世界を作ったものです。  今までWordやExcelといった高くて事務用の ものしかなかった「アプリケーション」という商品を、お菓子やおもちゃと同じくらい安い子供でも買える商品にしてしまった。 しかも、商品を作るのもふつ うの人。  眼に見えないネットワークより、アプリの方が面白いですね。  残念ながら。


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