間違いだらけのネットワーク作り(609)2009/10/10
「クラウドのアキレ ス腱」

 金木犀が香るようになりました。 花がどこ にあるのか分からないようなビル街でも、かすかに匂ってきます。 ここにも何度も書きましたが、金木犀が香ると田舎の祭りを思い出します。 おそらく私と 同郷の人たちはどこに住んでいても、同じように金木犀から祭りを連想するでしょう。  食べ物で言えばワタリガニです。 この時期が旬のワタリガニは、瀬 戸内海に面した私の田舎では祭りの定番料理です。 スパゲティなどに申し訳程度に入っているワタリガニと違って、大ぶりなカニをどーんと皿に盛って食べる のは格別です。

 10月28日の間 違いだらけ600回突破記念講演&パーティまで2週間あまりになりました。 会員ページにはパーティ参加者の名簿を掲載します。 


「クラウドのアキレス腱」

 
先日、シンクライアン トはワイヤレス・ブロードバンドの遅延に弱い、ということをここに書きました。 今週はある企業の方と、データセンタの会話をする中で遅延が話題 になりました。 今やデータセンタは日本国内の企業でも、海外を使うようになったという話の流れの中です。 画面転送型のシンクライアントを使っているそ の会社では100ミリ秒を超える遅延がある米国のDCなど使えないと言うことです。 これはごもっとも、というしかありません。 

 話題先行気味なクラウドですが、これからはプライベート・クラウドであれ、パブリック・クラウドであれ、クラウドという利用形態は増えるでしょう。   パブリックの場合はデータセンタの場所は分からないのがふつうです。  遅延を気にせねばならないシンクライアントでは、この先が思いやられるな、と思い ました。 シンクライアントがクラウドのアキレス腱になってしまいます。

 仮想PC方式のような純粋な画面転送型のシンクライアントではなく、Ajax的にクライアント上のブラウザが必要に応じてアプリケーションを読み込んで 各種の処理をするハイブリッドなシンクライアントに進化すべきように思います。 もっとも、私が知らないだけで、そんな方式のシンクライアントはとっくに あるのかも知れません。

 ネットワークの仕事として、これからプライベート・クラウドの設計は増えると思います。 「さて、データセンタはどこを使おうか」と色々調べて検討する のはけっこう、面白いものです。 そんなとき、「遅延は50ミリ秒以内」などと制約がつくと楽しさは半減します。

 話はがらりと変わりますが、9日の日経1面にGoogleのGmailを褒めあげる記事が掲載されました。 年間一人6000円、月500円という数字 が独り歩きしていますが、実際にGmailの代理店が売っている実勢価格は1IDあたり月1000円程度の価格です。 メールアーカイブの付加料金や外付 けのアドレス帳などが加わるからです。 企業が使うには基本の500円では不十分なのです。 こういう実態を踏まえた報道をして欲しいですね。

 近いうちに、「Gmailのどこがいいのか?」といったテーマの記事を書こうかと思います。 


「間違いだらけのネットワーク作り」連載600回突破記念講演(10月28日)レジュメと申し込み

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