間違いだらけのネットワーク作り(600)2009/08/08
「ネットワーク・レ ボリューション」

 
昨日は長いお付き合いのお客様と昼間から夜 の会食まで長時間、いろいろな話が出来、とても楽しく面白く過ごせました。 会食は和洋折衷で、夏なのでワインはシャルドネを使ったブルゴーニュの白から 入り、ピノノワールを使った軽めのブルゴーニュの赤、そしてカベルネ・ソーヴィニヨンを使ったしっかりめのナパの赤で締めました。 2種類の赤ワインが期 待以上においしく、お客様にも喜んで貰えました。

 2、3日前に情報化研究会の会員の方からメールを貰いました。 最後にこう書いていました。 「
近況と情報変更の連絡をさせていただきま した。 今後とも更新を楽しみにしつつ、次回600回目の記事を楽しみにしています。」  今週が600回目になることを意識している人がいるのだな、と 嬉しくなりました。  とは言っても、このコラムを何回続けようとか、何年続けようと言った目標を持ってやっているわけではないのですが、せっかくなので 少し600回記念的な内容にしたいと思います。  ちなみに、これまでの100回ごとの区切りでどんなことを書いていたのか、まとめてみました。 最初に 書いたのは97年9月15日だったのですね。  量も少ないし、スタイルもまだ固まっていませんでした。  12年前はATMが最先端だったのですが、 あっと言う間にATMは消え、200号のあたりでは私はさかんに広域イーサを盛り上げました。  300号のあたりは東京ガス・IP電話でIP電話を盛り 上げ、400号の時期はネットワーク・リストラを叫んでいました。  さて、これから何をやって行くかが問題です。

間違いだら けのネットワーク作り(500)2007/08/25
「淡々と、500回」


間違いだら けのネットワーク作り(400)2005/09/17
「アプリケーション・アプライアンス?」


間違いだら けのネットワーク作り(300)2003/10/11
「IPセントレックスと自営IPセントレックス(???)の大きな違い」

間違いだら けのネットワーク作り(200)2001/10/20
「間違いだらけのネットワーク作り」


間違いだら けのネットワーク作り(100)99/10/30
「ネットワーク・プラニングの現状」


ATMメガリン クとは 第一版 97年9月15日

「ネットワーク・レボリューション」

 いつも講演で最初のスライドとして使っている「企業ネットワークの動向」の最新バージョンが次の図です。


   ここ数年、企業ネットワークを盛り上げるための材料が乏しかったのですが、久しぶりに盛り上げフェーズに入りました。
私は大きく、3つのテーマで盛り上げたいと思っています。

ネットワーク・レボリューション

 「あなた、ネットワークの7月革命を知っていますか?」で書いたように、KDDIやNTTコムのクラウドを意識した新サービス、NGNのビジネ ス・イーサワイド、フレッツVPN、さらにはケータイ各社が展開するワイヤレス・ブロードバンドを活用することで、企業ネットワークは大幅なコスト削減と 帯域幅の増強が可能になりました。  KDDIのWVSは帯域確保や4段階の優先制御を提供しており、すべてのアプリケーションに画一的なQoSを提供す るのでなく、アプリケーションの要件に合ったQoSを提供することで、応答性能などのサービスレベルを保ち、回線の利用効率を上げることを可能にしまし た。  これまでの回線サービスにはないアプリケーション・デリバリー・ネットワークと呼べるもので、そういう意味では画期的だと思います。 

  2年以上前から主張しているように、ワイヤレス・ブロードバンドはモバイルで利用する だけでなく、固定通信で光ファイバの補完・代替としても使うべきものです。 来年末にLTE(LongTermRevolution)が登場すると速度が 86Mと光ファイバなみになるだけではありません。  現在の3.5Gのサービスは遅延が300ミリから500ミリ(ケータイ事業者によって異なる)ある ため、対話型の音声や映像、あるいは特定のデータ通信プロトコルには不向きです。  しかし、LTEでは遅延が5ミリ秒未満になるため、リアルタイム性を 要求されるアプリケーションでも問題なく使えるようになります。 これを上の図では「LTEインパクト」と表現しました。 企業ネットワークの作り方、使 い方が大きく変わります。

メール系システムの 見直し

 私 は半年前から、メールシステムの見直し機運を盛り上げようと話したり、書いたりしています。 その結果とは言いませんが、一部企業のGmail導入がきっ かけとなって企業のメールシステム見直しが進んでいます。 今やコミュニケーションの主役と言えるメールはこれからどうあるべきなのか、重要なテーマで す。

音声系システムの進 化

 こ こ数年、繰り返し巻き返し述べてきたように、電話は使われなくなっています。  しかし、今使われている電話は緊急の用件や込み入った相談ごとです。   つまり、使われる量は減ったが重要なものだけが残っているのです。  企業にとって電話が必需品であるという事実はたぶん永遠に変わらないでしょう。 そ の音声系も、KDDIやソフトバンクが始めており、ドコモも近いうちに始めるFMCサービスで大きく変わろうとしています。 ケータイ相互、ケータイと企 業内の固定電話との通話を定額化してコストを抑え、内線番号によって利便性も向上させるのがFMCサービスです。  ただし、FMCの経済効果については 私は疑問を持っています。  現在、情報化研究会の方に会社貸与のケータイについて利用状況のアンケートをしています。 その結果をもとに分析してみたい と思っています。

 また、ケータイ端末の機能を活かしたコミュニケーションとアプリケーションの融合、いわ ゆるユニファイド・コミュニケーションも進展するかも知れません。  昔のUCは電話中心で「コミュニケーションの統合」でした。 今のUCは違います。   アプリケーション連携がポイントになったのです。 いまだキラー・アプリは見当たりませんが、ケータイ端末が突破口になるのではないでしょうか。

「間違いだらけの ネットワーク作り連載600回記念セミナー&パーティ」のお知らせ

 さ て、今日の記事ではこれからの企業ネットワークの盛り上げテーマについて概略を書きました。  より具体的で、面白い話を600回記念セミナーとしてしま す。 詳細は今月中にご案内します。 ぜひ、ご参加ください。

1.日時   10月28日(水)午後2時から5時(セミナー)、5時30分から7時30 分(パーティ)
2.場所   明治記念館
3.セミナー・テーマ
「ネットワーク・レボリューション−企業ネットを盛り上げる」(仮題)  講師:情報化研究会主宰  松田 次博
4.会費等
  未定です。
5.申し込み受付  8月末からの予定です。

 *ここに書いてあ ることで質問、ご意見などありましたら下記メールへお知らせください。

   tuguhiro@mti.biglobe.ne.jp

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