間違いだらけのネットワーク作り(596)2009/07/11
記事評「仮想化ソフトのネットワーク機 能」

 7月24日に開催する「企 業ネットワークコスト削減&パワーアップセミナー」の講演スライドがほぼ完成しました。 レジュメをご紹介しましょう。

テーマ「新サービスの活用で革新する企業ネットワーク」

1.企業ネットワークの動向
・ネットワーク・レボリューションとは
・NTTの光ファイバ加入目標撤廃
・ワイヤレスブロードバンドの進展
・パブリッククラウドがプライベートクラウドより安いとは限らない
2.多様化するネットワーク・サービス
・固定系、ワイヤレス系
・企業で使えるNGNサービス
 フレッツVPNワイド、フレッツVPNゲート、ビジネスイーサワイド
・KDDI 新法人ネットワークサービス「WideAreaVirtualSwitch」
・ワイヤレスブロードバンドは激戦
・最高速度競争で盛り上がるワイヤレス・ブロードバンド
・人口カバー率と面積カバー率の関係
・ワイヤレスブロードバンド活用事例
3.「選択と組合せ」が効果を生みます
・設計の考え方
・選択・組合せのメインストリーム−これからの主役サービスはこれ
・1000拠点企業ネットワークモデルによるシミュレーション
  現状ネットワークの概要と課題
  現状ネットワーク構成
  設計のポイント
  次期ネットワーク構成
  導入効果
・50拠点企業ネットワークモデルによるシミュレーション
  1000拠点モデルと同じ項目
4.まとめ

  申し込み

*NEC主催のため、競合関係にある企業の方は事務局から参加をお断りすることがありますのでご了解ください。
     
記事評「仮想化ソフトのネットワーク機 能」(日経NETWORK7月号)

 日経NETWORKらしい、いい記事ですね。  新しい技術の基本を分かりやすく解説しています。  私のように技術を文学的に理解する 人間にはちょうどいい深さです。
仮想化は6、7年前に話題になり、この2、3年でどんどん実用が進みました。  この記事では仮想化の目的を先ず4点でおさえ、仮想化の2つの方式、ホス トOS型とハイパーバイザ型の原理を説明、その上で仮想化ソフトのネットワーク機能について解説しています。

 何事も目的を明確にすることが大切。 4つの目的とは
@電力・設置スペースの削減
A運用管理の負荷軽減(コンピュータの数が削減される)
Bハードウェアリソースの有効活用
C古いシステムの継続利用(古いハードウェアでしか動かない古いシステムも、新しいハードウェア上の仮想化ソフトが古いハードをエミュレーションすること で使い続けることが出来る)

 仮想化の2つの方式とは
@ホストOS型  WindowsやLinuxといったホストOSの上のアプリケーションの一つとして仮想化ソフトが乗っている方式。 手軽さとホスト OSがサポートする多様なデバイスが使えるのがメリット。
Aハイパーバイザ型   ホストOSがなく、ハイパーバイザと呼ばれる仮想化ソフトがOSとして直接ハードを制御する方式。  ホストOSがない分、処理 効率が高い。

 仮想化ソフトのネットワーク機能は仮想ソフト上の仮想マシンをネットワークに接続する仕組み  以下はVMwareでの話。
@ホストOS型は3種類
 ブリッジ:仮想マシンがホストマシンの物理NICを通じてLANに直接つながっているように見える方式。 仮想マシンはホストマシンと同じセグメントに あり、それぞれIPアドレスを持つため、外部のマシンは仮想マシンと直接通信出来る。
 NAT:仮想マシンは仮想ソフトが作り出す仮想ネットワーク(セグメント)に接続され、仮想マシンはNATで外部のマシンと通信する。
 ホストオンリー:テスト等で使うモードで、仮想マシンは仮想ネットワーク上の仮想マシンとしか通信出来ない。
Aハイパーバイザ型は1種類、仮想スイッチ方式。  仮想マシンから見て、自分がVLAN対応のL2スイッチに接続されているように見える仮想スイッチを ハイパーバイザが作り出す。 面白いのはこの仮想スイッチは1台の物理サーバ上だけでなく、複数の物理サーバをまたいで定義出来ること。 これを使うと物 理サーバが障害になったときなどのスイッチオーバーがしやすくなる。 

 仮想化ソフトの持つネットワーク機能はネットワークの設計をするネットワークエンジニアも知っておかないと設計が出来ませんね。 サーバの中の仮想ス イッチやその上のVLANの設計をネットワークエンジニアがすべきなのか、ITエンジニアがすべきなのか?   境界がなくなりました。   はっきり言 えることは、WAN(広域ネットワーク)よりもデータセンタ内のネットワークの方が複雑・高度になり、それは仮想化によってさらに進んでいるといことで す。  


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   tuguhiro@mti.biglobe.ne.jp

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