間違いだらけのネットワーク作り(595)2009/07/04
「ネットワークと無縁なポメラが好きな人

 最近、書店をのぞいても買いたい本がなかな かありません。 面白い本が少なくなったのか、自分の面白いと感じる好奇心が衰えているのか? 本を買うパターンは3とおりあって、ひいきの作家が新しい 本を出したか、新聞の書評を読んで読みたくなったか、書店で偶然見つけて気に入ったか、です。 一番期待を裏切られにくいのはひいきの作家なのですが、こ れも確実ではなく、たとえば池内紀さんの「世の中にひとこと」は最低でした。 池内さんはエッセイの名手なのですが、この本のエッセイは一編がわずか2 ページで読んだ気にならないのです。 エッセイとは言え、私の場合文章はある程度の長さがないと読んだ気になりません。 おまけに題名のとおり、世の中の 様々なことに文句をつけている内容なので、読んでいてだんだん気分が悪くなりました。 とうとう7割ほど読んだところで放り出しました。

 同じく名エッセイを書く外山滋比古さんの「忘却の力」にもがっかりさせられました。 似たようなことを繰り返し書いているからです。 今週は出久根達郎 さんが久しぶりに新しいエッセイ集「夢は書物にあり」を出したので買いました。  読み始めたところですが、最初の数編が某大学の図書館報に書いたもので 不出来なのです。 困ったものですが、後半が面白いことを期待しています。

 裏切られた話ばかりではなんなので、面白かった本のことも書いておきましょう。 新聞書評で知って購入した「筆に限りなし 城山三郎伝」(加藤仁著、講 談社)です。 城山三郎さんが作家として自立するために払った努力、作家としてのプロ意識にすごさを感じます。

 7月24日に「企 業ネットワークコスト削減&パワーアップセミナー」で講演します。 主催はNECで主にユーザー企業向けです。  無料ですので、ふるって参加く ださい。 
     
「ネットワークと無縁なポメラが好きな人
 
 毎週、情報化研究会の会員、お客様、会社の人、合計約2500人くらいにメルマガを送信しています。  それぞれ、冒頭に書くコメントは変えています。   今週月曜日にお客様に送ったメールではキングジムの「ポメラ」に ついて批判的なことを書きました。 すると、間髪入れず反論メールをくれた方がいました。 

Aさんからのメール(抜粋)
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私はポメラのユーザーで、10%未満の熱烈ファンです。
ただ、この商品が本当にニッチかどうかについては考え方が異なります。
 私自身は、時代の流れが変わりつつある事の象徴と捉えています。

昔、ThinkPad701Cというバタフライキーボードを搭載したPCがありました。
http://www.mars.dti.ne.jp/~ayase/tp/tp701c.htm
当時のPCは小型化に伴いキーボードも小型化し、とても入力しにくい傾向にありまし
た。
その中で、異彩を放った商品がこれです。(見ればわかりますよね)
世の中は、画面の大型化とマウスインターフェース(タッチパッド)が主力になり
入力系としてのキーボードはオマケになり下がっていきました。
 この結果701Cは後継機が作られるのこと無く滅んだのです。
 この絶滅種の進化した復活劇がポメラだと思います。

世の中は、インターネット(メール)を見るだけの90%の人と、
SNSやBlogで情報発信する10%の人が支配するようになりました。
特に近年目立つのは、情報発信する人が増えているということです。
 増えているのはプロではなく一般人です。
これに伴って、キーボードの重要性が再認識されるようになりました。
もちろんこれらの人がモバイルユーザーではありません。が、メインPC
以外のサブマシンに対する要求が変わっているように感じます。

見るだけユーザーは、サブマシンにiPHONEを選ぶでしょう。
携帯入力できる人は携帯電話を選ぶでしょう。
情報発信をする人は・・・・昔はPDAを選んでいたはずです。
 今はポメラが丁度良いように思います。
 メールできなくても、メインPCでテキストが扱えればOKです。
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 Aさんはネットブックもいち早く試していましたが、昔からPCのおっかけだったのですね。  情報発信する人が増えて文字が入力しやすいキーボードの重 要性が再認識された、というのはちっちゃなディスプレイに大きなキーボードがついているポメラを見ると、そうだなあと思います。 

 しかし、私はポメラが嫌いです。  さっと起動できて思いついたアイデアを忘れないうちに打ち込める、などと書いているのを読んだことがあります。   アイデアは所構わず浮かびます。 混雑した電車で立っているときにいいアイデアが浮かんだらどうするのでしょう?  ポメラなんて使えません。  私はカ バンのポケットから小さなノートを出して、Yシャツのポケットにさしてある万年筆でサッと、キーワードだけメモします。  これで十分です。 文章でメモ する必要はない。  あとでPCを使って文章化すればいいのです。

 万年筆は転社祝いにもらったもので、4月から使い始めました。 それまで胸のポケットには3色ボールペンをさしていました。  万年筆なんて使い勝手が どうか、と思っていたのですが、使い始めると快適です。 筆圧がゼロに近いくらいのなめらかさでペン先が走るため、ボールペンよりはるかに速く、楽に書け ます。  それと白いページに青いインクがきれいで気持ちがいい。 

 私は長い文章を書くことが多いのですが、PCで文章を書くメリットは書きながら語句の順序を変えたり、語尾を直したり、重複する言葉を削除したり、とい う推敲がすばやく出来ることです。 しかし、そのためには1ページ分くらいの文章が一目で見えなければいけません。  ポメラのディスプレイでは小さすぎ るのです。  もう一ついやなのは、固いテーブルの上でポメラで入力すると、がちゃがちゃ音がしてうるさいことです。 ポメラ愛好者が客先で議事録を書き 始めたことがあるのですが、音がうるさいので止めてもらいました。

 とは言うものの、ポメラははまる人にははまる、というのは認めます。  ネットワークとつながらない、というのもきっぱりしていていいですね。  中途 半端な機能がついていないのがこの商品のいいところです。 でも、機能をそぎ落としてシンプルにした割には2万数千円という価格は高いと思います。  

 AさんはメインPC+ポメラがお気に入りのようですが、私はPC+ノート派です。  それぞれの人の使い方、好みに合った道具を選べばいいのです。
 


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