間違いだらけのネットワーク作り(592)2009/06/13
「オープン・フロー・スイッチ

 
木曜日の午後、Interopに行ってきま した。 前回見たのが何年前か分からないくらい久しぶりです。 NECに転社したので、そのブースに展示されている新しい製品や技術を見ておこうと思った のです。 会場は昔に比べると狭くなっており、大きくて目立つブースが少ないのが淋しく感じました。 ただ、人は予想より多くて混み合っていました。 意 外に国産の中堅ネットワーク機器ベンダーが頑張っていました。 
 その1社のコーナーに旧知の技術者がいたので、ちょっと雑談しました。 24ポートの10Gスイッチの説明をしていたのですが、最近のデータセンター向 けのサーバとスイッチが統合された仮想スイッチについてどう思うか、と質問しました。 「うちにはそんな製品を開発する体力はない。 仮想化製品は運用を 楽にする効果はあるが、ハードの費用は従来より高くなる。 パフォーマンスを上げるには従来の製品を使った方がいい。 ただ、SEの中には自分たちの設計 の仕事がなくなるのではないか、と心配している者もいる」とのことでした。  仮想化でサーバとネットワークを垂直統合し、1ベンダーの製品でデータセン ターを埋め尽くす、というアイデアは流行するのでしょうか?
  
   
「オープン・フロー・スイッチ
 
 NECのブースで一番面白かったのが、オープン・フロー・スイッチです。  フロースイッチは従来のルータやスイッチのようにパケットやフレームの単位 ではなく、通信をEND2ENDのフローとしてとらえるものです。  フローはIPアドレス、ポート番号、VLANタグ、などを必要に応じて組み合わせて 定義できます。  このフローごとに経路やQoSや暗号化など、通信の扱い方を定義します。 フローの定義をルールといい、扱い方をアクション、通信の状 況をスタティスティクスと呼ぶそうです。  ルールやアクションは制御サーバに登録され、サーバからスイッチに送られてフローテーブルに反映されます。  サーバとスイッチの間のプロトコルはOpenFlowプロトコル、と呼ばれます。

 フロー・スイッチで動くネットワークはIPルーティングを使わないので、これまでのインターネットとはまったく違う仕組みのネットワークと言えます。  このため、新世代ネットワークの基盤技術の候補になっているそうです。 おまけにネットワークだけでなく、仮想サーバのハンドリングも出来るようなので す。 

 確かに面白そうなのですが、説明員の説明や、配布している資料は仕組みの説明ばかりで、「オープン・フローを使うとユーザーは何が嬉しいのか」という目 的の説明がないのです。 ネットワーク資源、コンピュータ資源を統合制御して効率的に利用できるようにする、複数のVPNやネットワークサービスをオープ ン・フロー・ネットワーク上に柔軟に定義できる、などのメリットがあるようです。  

 製品が出てくる時期は分かりませんが、遠い将来ではないようです。  企業ネットワークではどんな使い方が出来るのか、楽しみではあります。


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