間違いだらけのネットワーク作り(591)2009/06/06
「NTTコムのバーストイーサアクセス

 
今朝、プリウスの試乗に行ってきました。  私はクルマに執着がないのですが、ふだんよく使う嫁さんは今のクルマ(オデッセイ)が古くなったのでプリウスにするかどうかは別にして、乗り換えることは 心に決めているようです。  先ず見た目のデザインはいいですね。  走行モードが4つあって、ノーマル、パワー、エコ、EVと切替えられるのが面白いで す。 デフォルトはノーマルで、ボタンを押すと他のモードに切り替わります。 モードによってガソリンエンジンと電気モーターの使い方が変わります。 パ ワーモードはエンジンの比率を高めて加速や登坂力を高めるモードです。 確 かに、アクセルを踏んだときの加速感が違います。 エコはパワーの逆で、エンジンの比率を抑えて燃費効率を上げるモードです。  EVはエンジンをまった く使わず電気モーターだけで走るモードです。 時速は最大40キ ロ、1時間程度走れるそうです。 これは静かに走りたいときに使うとのこと。 

 私は運転するより、助手席にゆったりすわっている時間の方が圧倒的に長いので、助手席のスペースやシートの座り心地が大事です。 この点はオデッセイの 方がいいですね。 スペース、シートのやわらかさ、背中のフィット感のすべてで、プリウスより優っています。 プリウスの価格は強気です。 値引は1%程 度。  プリウスに決めたい、という気持ちにはなりませんでした。
   
「NTTコムのバーストイーサアクセス
 
 KDDIが昨年11月に発表し、この7月から提供開始する「KDDI Wide Area Virtual Switch」に対抗するNTTコムの新サービス「バース トイーサアクセス」が発表されました。  サービス開始はKDDIと同じく7月です。  90年代以降のWANサービスの多様化は、94年フレー ムリレー、97年ATM、99年広域イーサ、2000年IP−VPNなどと、新技術が新サービスを生むという流れでした。

 今回のKDDIとNTTコムの新サービスは新技術に対応するものではなく、「新利用形態」に対応する点が目新しいと言えます。 つまり、データセンター 中心のトラフィックにフォーカスして、より広い帯域を安価に使えるようにQoSや料金体系を工夫したのです。   こういう取り組みはユーザーにとって、 いいことですね。  しかも、2社が対抗してサービスすることで競争原理も働きます。  

 KDDIのサービスについては昨年10月にこ のページでコメントしました。  最大の特徴は拠点とデータセンター間のトラフィックは、アクセス回線の契約帯域を超えて、回線の物理速度まで バーストできる、というトラフィック・フリー機能です。 ただし、トラフィック・フリーなのはKDDIと提携しているデータセンターと各拠点間のトラ フィックだけであって、拠点間のトラフィックは契約帯域までしか流せませんし、KDDIと提携していないNTTグループ等のデータセンターでは使えませ ん。

 対して、NTTコムのバーストイーサアクセスはデータセンターに限らず、すべてのトラフィックについてアクセス回線の物理速度までバーストでき、10% については帯域を保証するというものです。  ただ、バーストできるのは下りだけ、などといううわさもあり、まだ正確かつ詳細な仕様は見えません。

 さあ、KDDIとNTTコムとどちらが有利なのでしょうね。  KDDIのサービスではバーストする時間に制約はありませんが、データセンターのアクセ ス回線は契約帯域分しか流せないので、ここが一杯になると拠点側はバースト出来なくなります。 逆にデータセンターの回線だけ容量を十分とっておけば、拠 点側の回線はかなり細くできます。 NTTコムのサービスは拠点を選ばないのが使う上では楽です。  ただ、バーストは「ベストエフォートで網に余裕があ れば物理速度までバーストできる」という意味のようです。  帯域保証するトラフィックにはCoSなりでユーザーが識別情報を付与しなければならないよう です。 これは面倒ですね。  行き先(DC)だけでQoSを制御してくれるKDDIの方が楽です。

 設計を手堅く、分かりやすく出来る、という点ではKDDIの方が良いですね。  ただ、DCがKDDIと提携していなければならない、というのはかなり な制約です。 NTTグループのDCを使っているユーザーは多いのですが、今のところKDDIと提携したという話は聞きません。  ユーザーのことを考え て、提携、などという縛りはなくして欲しいですね。

 利用形態によってはNTTコムのサービスの方が有利になるケースもあるでしょう。  これからの企業ネットワークの設計ではこれらのサービスをいかに上 手に選択し、組み合わせるかが腕の見せ所です。


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