間違いだらけのネットワーク作り(590)2009/05/30
「やっぱりいらないGoogleVoice

 
25日にITproに掲載されたコラム、「GoogleVoice はいらない」はかなり読まれたようで す。 アンチ松田な人のコメントも書き込まれて嬉しかったです。 このコラムを気にかけて読んでくれていることが分かる内容です。 書いてあることはアン チなのですが、存在を認めてくれているのだなあ、と思いました。

   

  さあ、今日は何を書こうかと思って机の上を見ると昨日届いた日経コミュニケーション6月1日号の表紙にある特集のタイトル「不況の影と市場縮小に挑む通信 業界」が目に入りました。 久しぶりに記事評を書こうかと前半は真面目に読み、後半は流し読みし、結局、コメントするのは止めました。 ハッとするような 視点とか、意外な分析結果とか、突っ込みたくなるようなところがないからです。 そして、いつもの特集と違うことに気がつきました。 ほとんどのページを 記者ではなく、外部のアナリストやコンサルタントが書いているのです。  

 ふっと気になって奥付きにある編集部の人たちの名前を数えてみると、9人になっていました。 こんなに少なかったっけ、とさらに気になって書棚にある過 去の日経コミュニケーションを調べて見ると、91年15人、2002年21人、2007年15人、2008年14人でした。 今年度に入って10人を切っ たようです。 ネットワーク業界を代表する雑誌である日経コミュニケーションの編集部の在りようは、そのまま市場のありようを映しているのかも知れませ ん。 21人いた2002年と言えば、私はクロスウェーブの広域イーサネットをどんどん盛り上げ、ルータレス・ネットワークを構築し、11月には東京ガス のIP電話を受注した年です。 ネットワークの世界に話題が多く、どんどん変化していました。  

 ネットワーク業界の状況だけでなく、出版メディアや新聞がインターネットに浸食されている影響もかなりあるのでしょう。  それにしても、淋しいです ね。 やはり特集記事は記者が思いを込めて書いたものの方が読み応えがあります。 そう言えば、昔は日経コミュニケーションも日経NETWORKと同じよ うに月刊でした。  2週に一度発行するようになったのが何時からかは分かりませんが、速報性を高めるために月刊から変えたのでしょう。 でも、速報性は ITproで満たされているのですから、雑誌の方は月刊で読みごたえのある記事をじっくり書いてくれた方がいいのではないか、と思いました。 月刊から2 週刊に変えたときも料金は同じだったのですから、月刊に戻しても料金は同じでいいでしょう。 日経コミュニケーションの健闘を祈ります。

「やっぱりいらないGoogleVoice   

 なんだか前置きが本文のようになりました。  昨夜、GoogleVoiceの勉強会に誘われて、のこのこと表参道まで出かけました。  非公式な勉強 会なのでビールでも飲みながら、気楽にやるのかな、と思っていたら、サンドイッチとコーヒーだけの真面目な勉強会でした。  一番面白かったのは米国在住 のITジャーナリストの方の話です。  結論から言えば、米国でもGoogleVoiceは盛り上がっておらず、Google以前から同様のサービスをし ているベンチャーのサービスも広がっていないそうです。  電話大好きな米国人にとってもGoogleVoiceはいらないのですね。  ところで、アメ リカ人はなんであんなに電話を使うんでしょうね、と質問すると、クルマを運転中に電話することが多いのが一因ではないかとのこと。 クルマを運転しながら メールは無理ですが、ハンズフリーな電話なら大丈夫です。 面白いのは、最近アメリカでもケイタイのSMS利用が増えており、猛者はクルマを運転中に使う そうです。 これは危険ですね。 

 もう一つ興味深かったのは、日本と米国での電話番号管理の違い。  日本では電話番号は総務省がすべて管理しており、固定電話は03、携帯は080、 090、IP電話は050、FMCは060などと番号を区別しています。 そして番号を事業者に割り当てる際には厳格に審査します。  特に固定電話の番 号は位置の固定や高い通信品質を保証する仕組みがなければいけないので厳格です。  対してアメリカは固定でも携帯でも電話番号の区別がありません。   たしかに、そのジャーナリストの名刺を見ると、固定も携帯も電話番号だけ見ても区別がつきません。  番号の管理も全国一律ではなく、権限が分散している ようです。 要は管理が緩やかなのです。

 GoogleVoiceが日本でサービスされるかどうかは分かりませんが、サービスするには総務省から電話番号を割り当ててもらう必要があります。 一 苦労するでしょうね。  GoogleVoiceなんて需要は100人に1人程度なんだから、日本では止めた方が無難だと思います。

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   tuguhiro@mti.biglobe.ne.jp


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