間違いだらけのネットワーク作り(574)2009/01/31
記事評「NGNの企業利用が進まない3つの理由」

 26日に掲載されたコラム「浅田 真央的”エレ メンツ”で考える提案書作成」のアクセスランキングはまずまずでした。  2月はもっとインパクトのある内容にしたいと思います。

   

 今週はJTBさんのGmailについて教えていただくため、JTB情報システムさんを訪問しました。  色んな疑問が氷解して有意義でした。  私は興 味あるものはどんどん研究するという主義なので、あつかましくも代表電話からアプローチしてアポイントをいただいたのです。
 当然ながら、教えていただいたことをここには書けません。 しかし、開口一番、最初におことわりしておきますが、と言われたことがありました。  それ は一部の報道でJTBさんがGmail導入を決定したと書いているが、それ は間違いで「導入検討中」が正しい、ということです。  決定と検討中の間には大きな隔たりがあるので、これは重要な事実です。
 私は少しガッカリしました。  決してGmailを応援するつもりはないのですが、JTBさんのGmail採用が話題になって企業のメールシステム見直 しがブームになれば、Gmail以外のメールシステムにも商機が広がると考えているからです。  

 下記セミナーでは一般論ではありますが、少し立ち入った内容でMS Exchange、Gmail、オープンソース・ベースのメールの3つを比較し、優 劣を論じたいと思います。 オフショア・データセンター、ネットワーク・リストラ、ワイヤレス・ブロードバンドを固定専用線の代わりに1年間使って見て分 かった留意点、なども話します。
 
 3 月12日講演「常識を捨てて考えるIT基盤と企業ネットワーク」


記事評「NGNの企業利用が進まない3つの理由」

 
ITproに気になる記事が載っていました。 「NGN の企業利用が進まない3つの理由」です。  記者がNGNを利用したネットワーク・サービスを開発している担当者に取材したものです。 3つの理 由は次のとおりです。

 @データ転送ができない
 NGNの帯域確保型通信では,SIPで設定するセッションで流せるパケットの種類が音声パケットと映像パケットだけに限られている。 専用線やVPNとして使うにしても,SaaS(software as a service)タイプのアプリケーション通信に使うにしても,データ・パケットを転送できなければ企業向けとして使いようがない。

 A帯域が不十分
 @のとおりサービスとしてはまだデータ・パケットは流せないが,網の機能としてはデータ・パケットを転送できるそうです。 しかし,その帯域として当初 考えられているのは,わずか20Kbpsで企業で使うには細すぎるということです。

 B信頼性が低い
  企業が求める従来の専用線並みの信頼性が今のNGNにはないということです。 開発担当者は「今のNGNはこれまでのBフレッツと同じ感覚で運用して いるのでは」と,NGNの信頼性に疑問を投げかけているそうです。
 
 この記事は分かりにくい記事ですね。  NGNにはいろんなサービスが あります。  いったいこの中のどのサービスのことを言っているのか、ちゃんと書きなさい、といいたくなります。
データ通信で使うなら、ふつうにはフレッツVPNですが、だとするとSIPなんてユーザーが意識する必要はないし、現時点ではベストエフォートしかない。  でも、実効帯域幅は現在のBフレッツと同程度、つまり数10メガビット/秒は出るはずです。 

 フレッツVPNのことでないとするとひかり電話サービス、ということなのでしょう。  ひかり電話サービスで電話と映像しか流せなくて、何の問題がある のでしょう?  それともデータを流せる新しい名前のサービスを考えているのでしょうか? であれば、最初にそれを書くべきです。

 帯域をたくさん使いたいなら、フレッツVPNを使っておけばいいじゃないですか。 企業はフレッツVPNを使うでしょう。 それは「NGNの企業利用」 にならないのでしょうか? なるに決まっています。 

 もう一つ気になるのは「20Kbps」などという情報はどこに開示されているのだろうか? ということです。  NGNはオープンであることを標榜して いるので、どこかのWebにでも書いてあるのでしょうね。
 
 

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