間違いだらけのネットワーク作り(564)2008/11/22
記事評「ノキア参入…「携帯鎖国」に巨人が風穴」(?)

  ふだん健康のことは何も心配していないのですが、年に一度11月に人間ドックを受診する時だけ心配することにしています。  今年も月はじめに受診し、結 果が昨日届きました。 特に治療を要するようなことはなく、これでまた1年間は体の心配をしなくて済みます。  ありがたいことです。  
 11月17日(月)にITproに「国宝・ 閑谷学校で考 えたネットワークの未来」が掲載されました。  まずまずのアクセス数だったようです。  

   


記 事評「ノキア参入…「携帯鎖国」に巨人が風穴」(?)

 今日の読売新聞の1面にこの記事が大きく出ていました。  端末メーカーがMVNOとして携帯事業に参入するのは国内でこれまでなかったパター ンなので、この先どうなるか面白いですね。 何もかも携帯事業者におんぶにだっこで、奴隷状態だったメーカーが自分が主役となって通信サービスと端末を セットで売るところが「元気あってよし」です。 ユーザーにとってもサービスや端末の選択肢が増えるのは好ましいことです。

 ノキアは先ずは富裕層向けの端末でブランドを浸透させ、その後、低価格な端末も販売する、という戦略だそうです。 富裕層向け端末は「ヴァーチュ」とい い、貴金属や高級ガラスを使っており、価格は160万円〜500万円とのこと。  「風穴」が空くほど売れるとは思えないですが、他の端末メーカーに「う ちも携帯通信事業者から自由になってノキアみたいな商売をやろうか」と思わせるきっかけになればいいと思います。

 気になるのは先行するMVNOの経営状態です。 3月にサービスを始めたディズニー携帯は儲かっているのでしょうか?  日本通信の決算は悪いですね。  いくら話題を振りまいても充分な利益を上げられないのでは持続できないでしょう。

 さて、ネットワークの世界の話題はiPhoneにしろ、Androidにしろ、ケータイがらみばかりです。 しかし、コミュニケーションの主役はケータ イではなく、PCだということを忘れないで欲しいですね。 

 2008年版情報通信白書から2つの図を引用しましょう。





  PCの利用時間は全世代平均で1日72分。 高齢者でも70分、若年層は100分を超えています。 今どきPCをネットに接続せずオフラインで使うこ とはほとんどないので、この時間はネットに接続してWeb検索やメールをしている時間と考えていいでしょう。 ビジネスマンもケータイでメールなどを使っ ている時間より、パソコンで使っている時間の方がはるかに多いはずです。
  対してケータイの1日あたり平均利用時間は20分足らずです。 利用頻度の伸びもPCがケータイを大きく上回っています。  これから分かることは ケータイで便利なコミュニケーション・サービスやアプリケーション・サービスを提供することも重要ですが、それ以上にPCベースのサービスの方が大事だと いうことです。
  特に企業ネットワークではメール、グループウェア、Web会議などPCベースのコミュニケ-ション、コラボレーションのツールを効果的に使えるように するニーズが多いと思います。
それにしても、情報通信白書が私のように「ケータイ」と表記せず、「携帯電話」と書くのは遅れていますね。 同じ白書にケータイが通話に使われるのは1日 3分に過ぎないという統計が出ています。 残りの17分はネットに接続してWebやメールを使っているのです。  「電話」など削除すべきです。



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