間違いだらけのネットワーク作り(557)2008/10/04
「データセンターのPUEとは?」

 何をするにも気持ちのいい季節になりました。  情報化研究会では11月1、2日に「国宝・閑谷学校で考えるネットワークの未来」という研究会をしま す。  7月末に研究会旅行で訪れた閑谷学校の国宝・講堂があまりにすばらしく、ぜひここで論語の講義を聴きたいと思ったので企画しました。  1日目は 付属する青少年教育センターの会議室で研究会をし、2日目に講堂で講義を聴きます。  孔子廟の前の楷の大木が紅葉しているのも楽しみです。  山深いと ころで、勉強と行楽を同時に楽しもうと思います。  交通費は自己負担ですが、食事・宿泊等は無料です。  対象は情報化研究会の会員です。 
  
情報化研究会「国宝・閑谷学校で考えるネットワークの未来」
主催:情報化研究会、後援:BT Japan

1.日時  11月1日(土)13時現地集合 から2日(日)13時昼食後解散
2.場所  国宝・閑谷学校講堂および付属する青少年教育センター
http://shizutani.jp/index.htm
3.プログラム
11月1日
13:00 青少年センター・ロビー集合、入所手続き
13:30−14:30  「BTのグローバル戦略」(仮題)  BT Japan社長  長谷川 恵氏
 長谷川さんはキムさんの上司で、IBMの北米で研究者として長く務めたあと、DELLで経営者として活躍した方です。  BTのことだけでなく、日本人 がグローバルに仕事をするにはどうすればいいか、いろいろ面白い話が聞けると思います。
14:30−15:30  「国宝・閑谷学校で考えるネットワークの未来」 情報化研究会主宰  松田 次博
 面白、おかしく、ネットワークの、そして我々の未来について話します。
15:30−15:45  休憩
15:45−17:00  グループ討議(青少年教育センターらしいでしょ)
17:00−18:00  グループ討議発表+ディスカッション
18:00−20:30  夕食+懇親会

11月2日
8:00−9:30   朝食、退所準備
9:30−11:00  論語受講
11:00−12:00 閑谷学校見学、記念撮影
12:00−13:00 昼食、解散



「データセンターのPUEとは?」

  10月17日の講演「3.0時代 に突入した企業ネット ワーク−コミュニケーション、コラボレーション、そしてグローバル・プロキュアメントへ」では企業ネットワークの第三の目的であるグローバル・プ ロキュアメント(ネットワークを使った国際的な資源調達)が目玉の一つです。  グローバル・プロキュアメント(私が勝ってに作った言葉ですが)に関心を 持っているので、IT関係のニュースをネットでチェックしていると、データセンターの記事がよく眼にとまります。  今週もDCに関する記事がいくつかあ りました。  一番印象に残ったのはGoogleのDCに関する記事です。

 グーグ ルがデータセンターの電力効率性を一部公開、PUEは驚きの「1.21」

 PUE(Power Usage Effectiveness)と は「データセンター全体で消費する電力÷サーバ等IT機器が消費する電力」で求められる比率です。  データセンターで消費する電力がIT機器だけなら 1.0になり、余計な電力がまったく使われてないことになりますが、実際には空調や照明などで電力を消費するため1.0より大きい値になります。

 平均的なデータセンターでは2.3〜2.5、効率の良いDCは2.0未満、効率が悪いのは3.0を超えているそうです。  平均的なDCでも2.0を超 えるということは、IT機器で使っている電力より、空調や照明で使っている電力の方が多いということですね。 ボロいDCだとIT機器の2倍以上の電力が 使われていることになります。 すごい電力の浪費ですね。

 Googleの発表記事に ある図を見ると比率であるPUEが並はずれて低いだけでなく、消費電力の絶対値がそもそも一般の2分の1であることが分かります。 Serverや DataCenterの消費電力を抑制する工夫をしているということですね。 サーバーの消費電力は2割程度少ないだけですが、DCの消費電力が8割くら い少ないのが驚きです。

 ちなみに、日本国内の最新鋭のDCはPUEが1.6から1.8程度だそうです。  そもそも日本は電気料がアメリカの約2倍なので、もしGoogleの DCと同じスペックの米国内のDCを日本の企業が使えば、電気料金は4分の1近くに減るということです。  

 Googleの発表記事によれば、電力を効率的に使う工夫を10年近く積み重ねてきた結果、我々がGoogleで検索するときにGoogleのDCで消 費される電力は、我々のパソコンが消費する電力より少ないそうです。

 日米の電力料の約2倍の格差もさることながら、DCを建設するために必要な土地・建物等への投資は日米でどのくらい格差があるのでしょうね。  10月17日の講演「3.0時代 に突入した企業ネット ワーク−コミュニケーション、コラボレーション、そしてグローバル・プロキュアメントへ」までに調べて、お話したいと思います。  それが分かる と、「日本の企業だから、DCは国内になきゃいけない」などという固定観念は壊れると思います。   自社のDCを世界のどこに持つのが最適か、それをど うネットワークで接続するか、といったことがこれからの企業ネットワークの大事なテーマになります。


ホームページへ