間違いだらけのネットワーク作り(556)2008/09/27
「企業ネットワーク3.0講演予告」

 昨夜、上着を着ていてちょうどいい冷やりとした風が吹き、季節が夏から秋へと完全に入れ替わった感じがしました。  これから1、2か月が何をするにも いい季節ですね。  11月1、2日には岡山の国 宝・閑谷学校での研究会を計画しています。  都会の喧噪を離れてネットワークについて考え、懇親会をし、国宝の講堂で論語の講義を聴きます。   勉学の秋と、行楽の秋を同時に楽しもうと言うものです。  交通費は自己負担ですが、参加費は無料にする予定です。  食事、宿泊も無料です。  もっ とも施設は青少年教育センターですから、ぜいたくな食事や個室があるわけではありません。  対象は情報化研究会の会員です。  近々に具体的な案内をし ます。

 今週水曜日にITproに掲載されたコラム、「企業ネットワーク の第三の目的とは−東京のユーザーが東京電力の電気を使わないでサーバーを動かす法」は思ったほどアクセスはなかったようです。 まだ読んでない 方はご覧ください。

   


「企業ネットワーク3.0講演予告」

  10月17日の講演「3.0時代 に突入した企業ネット ワーク−コミュニケーション、コラボレーション、そしてグローバル・プロキュアメントへ」の簡単なレジュメはWebにも掲載されていますが、ポイ ントを少し詳しく紹介します。

講演の目的:

1890年に電話サービスが始まって以来、100年あまり、ネットワー クの目的はコミュニケーションでした。 しかし、インターネット、イントラネットの爆発的な普及で、テキストから映像までユーザーが情報を共有し活用する コラボレーションが二つ目の目的になりました。

 そして、2008年現在、ネットワークはグローバル化と高速・低価格化 が進み、これまでの常識を超える利用形態が現れています。 例えば、日本国内でしか事業をしていない企業が、基幹系システムをアメリカのデータセンターに ハウジングする、という事例があります。 日米間のネットワークが高速・低価格になった結果、土地が日本より格段に安価で、電気料金が日本の約半分である アメリカのデータセンターを使った方が有利なケースが出てきたのです。

つまり、国内の企業がネットワークを使ってアメリカの土地や電気を調達 (プロキュアメント)しているということです。 これはデータセンターに限ったことではありません。 SaaSの代表格であるSalesForce. comを日本の企業がインターネットで使うということは、アメリカからCRMソフトウェア、それが動くサーバー、土地・建物を調達しているということであ り、東京電力に電気代を払わず、アメリカの電力会社に払っているということなのです。これがネットワークの第三の目的であるグローバル・プロキュアメント (ネットワークを使った国際的な資源調達)です。 企業ネットワークは3.0時代というべきフェーズに入ったのです。

この講演では3.0時代の企業ネットワークをいかに企画、設計すべき か、ニーズ、通信サービス、技術の動向を踏まえ、具体的に解説します。 以下のレジュメではポイントとなるところを青字にします。 

プロローグ−現 場での体験、お客様との会話からコトは始まる

 新しいアイデアはじっと机にすわって勉強していても、インターネッ トを調べても出てきません。  現場での生な体験や、お客様との会話が触媒となって生まれるものです。  その具体例を話し、講演のイントロとします。

.企業ネットワークの動向
・激減する音声通信
・盛り上がるワイヤレス・ブロードバンド
・フェムトセルは難産?
 昨年秋の時点で私はソフトバンクのフェムトセルに注目していまし た。 しかし、一向に商用化に向けたニュース・リリースがありません。 難産している理由はなんでしょうか? そもそも、フェムトセル、あるいはデュアル モード携帯(携帯と無線LAN併用端末)はユーザーにメリットがあるのでしょうか?
・KDDIの1Gネット接続サービスのインパクトは?
 KDDIが10月からコンシューマー向けに始めた「ギガ得プラン」は、企業ユースにどんな影響があるか

.「とらわれないことがオープンなこと」 だと分かっていますか?
 
オープンな技術 を使うことだけでは「オープン」とは言えません。 ブランドや流行に左右されず、真のニーズを踏まえて新しいアイデアで設計するのが本当の「オープン」で す。
・固定観念やブランドにとらわれず、 より効果的、効率的に目的を達成するための手段を選択し、組合せるのが『コンバインド・コミュニケーション』
コ ンバインド・コミュニケーション(CC)とユニファイド・コミュニケーション(UC)の比較
電話重視、プレゼンス重視のUCは非現実的
CCの中核、オープンソースベースのメール/グループウェア
・CCの事例

3.グローバル・プロキュアメントとは
 - SalesForce.comへの公開質問:「なぜVPNでサービスを始めたのですか?」、
 「インターネットで使うの は危ないのですか?」
企業が調達すべき資源は何か?
クラウド・コンピューティングの本質
Google Chromeの意味
海外ネットワークはインターネットで はいけないのか?
 SalesForceをインターネッ トで使う場合、セキュリティはどう保証されるのか?
なぜ、VPNでのサービスが提供されたのか?
 
SalesForce.com からの回答やユーザーへのヒアリングをもとに話します。
デー タセンターはどこにあるべきか?
 米国内10都市のデータセンターのコスト比較
 世界各国の電力料の比較
 国内企業のデータセンターは国内になければいけないのか?

グローバル・プロキュアメントを取り込んだ企業 ネットワークの姿

4.特定の製品に詳しいことより基本的な技術の使いこなしが重要だと分 かっていますか?
 3.0時代の企業ネットワークでは特定の製品に詳しいことにあまり 価値はありません。 適切な製品、サービスを選択し、世界地図の上でネットワークをどう描くか、というアイデアが重要です。 その実現のために必要なのは これらを出来るだけシンプルに組み合わせる技術です。
適切なネットワークやサービスを組み合わせ る技術が重要
オープン設計のかなめ、ルーティング設計
オープン化するケータイをどう活用します か?
・固定通信で使うワイヤレス・ブロードバンド

エピローグ−国 内にしか拠点がない企業も“Think Global”が必要、日本のベンダーは“Go Global”が生き残る条 件



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