間違いだらけのネットワーク作り(535)2008/05/03
記事評「成熟するユニファイド・コミュニケーション」(日経コミュニケーション 2008.5.1)

 今日から4連休なのですが、特に予定はなくいつもの土曜日のようにこのページを書いています。  あとすることと言えば、本を読むこと、テレビを見るこ とと、いつもと同じです。 この連休用には2冊買ってあります。  1冊は4月に出版されたばかりの宮脇俊三さんの「最長片道切符の旅」取材ノート、で す。  ここにも何回か書いたように、私は20年前から宮脇さんのファンでその著書は8割くらいは持っています。  宮脇さんは2003年に亡くなった鉄 道紀行作家です。 短く簡潔な文を連ねる文章は気持ちよく読めて、自然なユーモアや人柄の温かみがにじみ出ています。

 宮脇さんの本で一番のおすすめは「途中下車の味」(1988年)です。  この本の最初にある松葉ガニを食べに山陰へ行く旅を、2004年に研究会仲間 と再現したこともあります。  残念なことにこの本は絶版になったようです。 Amazonでは中古品が「1円」になっています。 ひどいものですね。   私は20年間でおそらく、10回はこの本を読んでいます。  この本が好きなのは旅先の風景や出来事の描写がいいだけでなく、毎回旅に同行している若手 編集者との会話にユーモアとやさしさがあるからです。 

 「最長片道切符の旅」取材ノートは名前のとおり、読者に読ませるために書かれたものではありません。  なので、読者には読ませられない否定的な感想や 意見、家族への思いなどが書かれていて、生な宮脇さんの一端を垣間見ることが出来ます。  否定的な感想とは、どこそこの駅弁がまずい、とかホテルが最 悪、といったことです。 こんなことは売り物の文章である本には書いていません。

 もう1冊の本は池内紀さんの本ですが、長くなるのでこれについて書くのは止めておきます。
 
記事評「成熟するユニファイド・コミュニケーション」(日経コミュニケーション 2008.5.1)

 
なぜか日経コミュニケーション5月1日号にはユニファイド・コミュニケーション(UC)の記事が2つもあって、無理やりUCを盛り上げたいよう ですね。  IP電話自体が普及しておらず、大企業でもせいぜい1、2割。 IP電話ユーザの中でUCを使っているのはさらに3分の一程度。  日経コ ミュニケーションが今年の1月1日号43ページに掲載した162社に対するアンケート調査では、2008年に注目するネットワーク関連の動向で、「UCの 進化・普及」はたったの10.5%、15位でした。  「成熟する」なんて、大きな勘違いでしょう。

 UCは5年くらい前からベンダーが売ろうとやっきになっていますが、成功しているとは言えません。  なぜ成功しないのでしょうね。 この記事では今ま でのUCはネットワーク機器ベンダーからのアプローチだったが、今はマイクロソフトやIBMといったアプリケーション・ベンダーからのアプローチが強まっ ていると書かれています。  やる人が変わればうまく行くのでしょうか?

 誰が主体で売ろうが、UCが成功するかどうかは、ユーザがその価値、メリットを認めるかどうかです。  当たり前ですけど。  私はUCでなく、コンバ インド・コミュニケーション(CC)をお客様に提案し、おかげで実績も出来ています。  昨年の今頃から企画したのですが、昨年よりも内容は進化していま す。 実績が出来、お客様からのフィードバックがあると進化するのは当然です。 UCとCCでその目的はどこが違うのか、ユーザが実現できるメリットの差 は何なのか、5月14日の講演「テ レコミュニケーションからリッチコミュニケーションへ−ワイヤレ ス・ブロードバ ンド/NGN時代の企業ネットワークで 説明したいと思います。 

 ちなみにこの講演のスライドが完成したので、レジュメの最終版をご紹介します。  1時間という短い時間なので、当初の案より内容を絞りました。

「テ レコミュニケーションからリッチコミュニケーションへ−ワイヤレ ス・ブロードバ ンド/NGN時代の企業ネットワーク

○本日申し上げたいこlと(結論)
1.企業ネットワークの動向
○テレコミュニケーションからリッチコミュニケーションへ
○NGNより面白いモバイル、ワイヤレスの動向

2.当面のNGN
○NGNとインターネットはどっちがエライか?
○NGNのコンセプト
○NGNで出来ること
○イーサネットサービスの古さ
○NGNの展開スケジュール
○NGNに期待するメリット

3.盛り上がるワイヤレス・ブロードバンド
○ワイヤレス・ブロードバンドのトレンド
○ワイヤレス・ブロードバンドと光ファイバ
○ワイヤレス・ブロードバンドの実力差−イー・モバイル、ドコモ、KDDI
「KDDIは地方に行くと速い、って本当?」
○ワイヤレス・ブロードバンドの技術

4.オープン化が進むケータイ
○ケータイのパソコン化とは
○統合化が進むケータイのプラットフォーム
 数年後にBrewやSymbianはどうなる?
○ユーザが望むこととは?
○これから期待されるケータイ端末のあり方

5.コンバインド・コミュニケーションoverワイヤレスVPN
○激減する電話の利用
○メールが電話より3倍エライ理由
○もはや電話機ではないケータイ
○コンバインド・コミュニケーションとユニファイド・コミュニケーションの比較
○コンバインド・コミュニケーションのポータル画面
○ベンダーが想定しているUCの使い方は現実的?
○これからの企業ネットワーク・モデル
○オープンソース・ベースのメール/グループウェアの実力
○ワイヤレスVPNサービスのネットワーク構成
○進化したワイヤレス・ルータ


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