間違いだらけのネットワーク作り(531)2008/04/05
「間違いだらけのネットワーク作り」発行について

 明日(4月5日)が京都研究会なので、1日早くこのページを書いています。  今週になってカゼを引いてしまい体調は万全ではないのですが、研究会で 37名の仲間に会えば元気が出るだろうと楽しみにしています。 

「間違い作りのネットワーク作り」発行について

 先週もちょっとご紹介しましたが、3年ぶりに私の新しい本が発行されます。 コラムと同名の「間違いだらけのネットワーク作り」です。  今日は「間違 いだらけのネットワーク作り」という言葉を使い始めたきっかけを紹介します。

 この本の「はじめに代えて」に93年にやった大失敗のことが書いてあります。 現在のメガバンクのネットワークを失注したのです。 原因はいろいろある のですが、コンサルティングをやらせてもらった案件なので、ふつうなら設計・構築までやらせてもらえて当然、というプロジェクトでした。

 このプロジェクトで、設計を進める中で、基本設計のけっこう基本的な部分で変更を加えました。  その議論をする中で、チームのベテランであるNさんが 「間違いだらけのネットワーク作りやなあ」とつぶやいたのです。  要は大きな設計方針の変更をすることに反対、という意味です。

 たしかに、途中で方針を変えることはお客様の信用を失うことになりかねないことです。 しかし、新しい案の方がより信頼性が上がるので、変更しました。   このこと自体が失注に直結したわけではないのですが、その時思ったのです。 確かに、こんな基本的なことを途中で変更するのは初期の検討があまかった ことを自分で白状するようなものだ。 間違いだらけのネットワーク作りと言われても仕方がない。  これをきっかけに「間違いだらけのネットワーク作り」 をしていないか、企画や設計の際に振り返るようになったのです。

 失敗や間違いは実は一番勉強になり、ノウハウや技術力が身につくものです。  私もこのメガバンクの案件だけでなく、他にも2回ほどクビになるんじゃな いかというようなトラブルを起こしたことがあります。 しかし、トラブルは勉強になる、などと開き直る人は、いつまでたっても大したことは出来ないでしょ う。  トラブルや間違いを起こさないように、最大限に想像力を働かせてリスクを回避したり、トラブルを予見することで本当の力がつくと思っています。   トラブルを経験しただけ、実力がつくんだ、などと言っている人ほど、いつまで経っても同じような原因でトラブルを起こすのです。

 ということで、「間違いだらけのネットワーク作り」は15年前から、私の自戒の言葉なのです。 新著「間 違いだらけのネットワーク作り」は4月18日に書店の店頭に並ぶ予定です。 Amazonでは予約販売中で、書店より早く手に入るかも知れませ ん。 Amazonには表紙写真も載りました。 前著が筆でしたが、今回は鉛筆が描かれています。 
 


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