間違いだらけのネットワーク作り(517)2007/12/22
「2007年ネットワーク10大ニュース」

 今年もあと1週間あまりになりました。  今年は3つの新しいテーマ、オープンソースをベースとしたグループウェア、Webデスクトップの StartForce、イー・モバイルの定額高速データ通信カードを組み込んだワイヤレス・ルータ、に取り組みました。  来年はこの中でもワイヤレスを 応用した企業ネットワークに重点を置こうと思っています。  ワイヤレスの世界は、「高速化、定額化、多様化」がどんどん進み、それを企業ネットワークに 活かすことで今までにないメリットを得ることが出来ます。

 その一端をご紹介する場として、来年1月30日から東京ビックサイトで開かれるITproEXPOの「ネットワーク最前線」というコーナーで、下 記の展示とプレゼンをすることになりました。 事前登録は不要で、もちろん受講料などありません。 多くの方に来ていただければと思います。

ITproEXPO2008

1.展示「ワイヤレス・ルータ」 日時:1月30日から2月1日  10:00−17: 00、場所:ネットワーク最前線
 1月にファースト・ユーザでの稼動が始まる、高速定額データ通信カードを組み 込んだワイヤレス・ルータを使い映像系のアプリケーション等をごらん頂きます。 ワイヤレス・ルータはもともと広域イーサネットやBフレッツが使えるルー タでワイヤレスのリンクを使えるようにしたものです。 展示ではイー・モバイルのカードを使ったワイヤレスのリンクと有線のリンクを併用し、それぞれに IPsecトンネルを張って負荷分散したり、一方のリンクをメインに他方をバックアップとして使う利用シーンを見ていただきます。

2.プレゼンテーション「高速定額無線通信で企業ネットワークを革新する」  日時:1月30 日12:00−12:20  場所:ネットワーク最前線内シアター
プレゼンテーター:NTTデータ プリンシパルITスペシャリスト ネットワーク企画ビジネスユニット長  松田 次博
 
企業ネットワークは広域イーサネットやBフレッツなど光ファイバ主体に設計するのが常識でした。 しかし、高速・定額・データ通信カード の登場で、その常識は崩れました。  現在下り最大3メガビット/秒から7メガビット/秒のデータ通信カードが月額5000円程度で使えるようになってい ます。  これが2008年中には14メガ、WiMAXのサービスが始まる2009年には40メガで使えるようになります。 これらをノートPCに挿して モバイル(移動)で使うのではなく、ルータに装着して光ファイバやADSLの代わりに固定通信で使うのです。 

 光ファイバと 高速定額無線通信を上手に使い分けたり組み合わせることで、企業ネットワークが革新できることをご紹介します。  また、2008年にサービスが始まると 予想されるフェムトセルは、音声通信でなくデータ通信で使ってこそ効果的です。  それが企業ネットワークに対してどんなインパクトを持つのか、ご紹介し たいと思います。

「2007年ネットワーク10大ニュース」
 
 この時期になると「○○の10大ニュース」というのをよく眼にします。 1年を振り返り、来年どうするかを考えるのに面白いですね。 そこで、独断と偏 見で10のトピックを選んでみました。

@イー・モバイルが月5000円で高速定額無線通信サービスを開始(3月)
 
どんなことでも、「パイオニア」には価値があります。  私が高速定額無線通信のインパクトを体感したのは、4月の清水寺でした。 2ヶ 月後には「ワイヤレス・ルータ」の開発をメーカーさんと一緒に始めました。 

A次世代高速無線通信、KDDI陣営とウィルコムに認可(12月)
 
KDDIは私の予想どおり。 ウィルコムはPHSという国産技術への肩入れが働いたのではないでしょうか。  いずれにしろ、高速化、定 額化、多様化というワイヤレスの変革のうち、「多様化」が促進されました。 

Bアイピー・モバイルが破綻(10月)
 
有線系サービスでクロスウェーブやパワードコムなどが消えていったように、ワイヤレスの世界でも生き残り競争が激化します。

CiPhoneの登場(6月)
 
ネットワークはそれだけでは眼に見えず、触れられず、つまりません。  それを楽しく、便利にするのは優れたユーザインタフェースを持っ た端末 です。 iPhoneのUIはワクワクします。 今はドコモとソフトバンクがAppleからiPhoneを提供してもらおうと、社長自らジョブス詣出をし ています。  ドコモなり、ソフトバンクがiPhoneをサポートしたら、私の持っているiPodTouchは高い値段で下取りして欲しいものです。

DGoogle、Androidを発表(11月)
 11月5日、34社で構成する団体「オープン ハンドセット アライアンス(OHA)」の設立を発表。  OHAでは、携帯電話に必要なすべてを網羅した無償のソフトウエアパッケージを開発。 携帯事業者や端末メーカーに牛耳られていた端末アプリケーション をサードパーティが自由に開発できるようになります。 

ENTT東西が商用NGNの認可申請(10月)
 
日経マーケットアクセスの調査によると法人ユーザがNGNに最も期待するサービスは「帯域保証されたインターネットアクセス」。 個人で も3位でした。

F事業所用固定電話トラフィック1年で25%減(7月)
 
7月に発表された情報通信白書によると、2005年(これが最新なのが白書らしい)のNTT東西の事業所用固定電話トラフィックは1年間 で3億6000万時間。 2004年の4億8000万時間から25%減。 ちなみに2001年は9億6000万時間でした。  2001年から2004年 で半減したのでもう底かと思ったら、1年で25%も減っていてびっくりしました。 2007年はどうなっているのでしょうね。 もう、電話は使われなく なっているのです。

GWebベースの無料オフィス・ソフト乱立(−)
 
ワープロや表計算が無料で使えるWebサービスが次々と乱立。 しかし、企業ではまったく普及する気配がありません。 マイクロソフト自 体が無料サービスを始めるに至っては、他はやって行けませんね。

HPASMOサービス開始(3月)
 
便利なものは売らなくても、買ってもらえる、という見本です。 しかし、自動改札機のトラブルで便利なものがいったん故障すると多大な被 害が出ることも証明されました。 

IWindowsVista出荷開始(1月)
 評判はいまいちですが、私は使い慣れました。


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