間違いだらけのネットワーク作り(514)2007/11/24
「NTT東西のNGN=フレッツ+α」

 今週木曜日、四谷荒木町で少人数の会食をしました。 荒木町は以前にも一度だけ来たことがあるのですが、その時はふつうの新しいビルに入った店で した。  今回のお店の周辺は「三丁目の夕日」の時代か、それより古い時代の建物がたくさん残っており、わざわざセットを作らなくても三丁目のロケが出来 るのではないかと思うほどレトロ感のただよう一角でした。  お店そのものも半世紀以上たった木造で、古い柱や桟、少々たてつけが悪くなった、でもきれい な白い障子が張られたふすま、床の間に飾られた小さな洋画の額、などがなんともなごむ空間を作り出していました。 三丁目の夕日の話でもしたいところです が、そんな部屋でした話はほとんど、NGNとか、現在のフレッツの話に終始しました。

 先週もお知らせしましたが、26日月曜日にITpro版間違い だらけのネットワーク作りが掲載されます。 テーマそのものが、非技術的で、いったい何が書いてあるのだろうというものなので、ここではお楽しみ にふせておきます。 

「NTT東西のNGN=フレッツ+α」

 四谷荒木町で、ふつうの人にはちっとも面白くないNGNやフ レッツの話を延々、2時間あまりしたのですが、結果、思ったのはやはりNTT東西のNGNは「フレッツ+α」に過ぎないということです。 フレッツで帯域 確保型の映像配信が出来たり、従来より広い帯域を割り当てる高品質な電話やテレビ電話を可能にするくらいで、現在のフレッツがちょっと良くなる程度のもの です。

 先日、お客様から「固い本を期待している」と言われて、あらためてフレッツのディーテールを勉強しようと技術参考資料や日経コミュニケーションの 記事、PPPoEの解説資料などに眼をとおしました。 なぜなら、現在のフレッツの仕組みを知っておかないとNGNのフレッツサービスも理解できないし、 移行に際して何に留意すべきかも分からないからです。 調べて思ったのは「フレッツというのは使いやすく、便利に出来たネットワークだ」ということです。  コストパフォーマンスがいいのは言わずもがなです。

 なので、荒木町の議論の中でも、なぜNTT西日本のフレッツ光プレミアムをわざわざ設備更新してまでNGNにしなければならないのか、といった話 が出ました。 すでにIPv6で動いており、QoSも保証できる。  可能かどうか不明なのは地上デジタル再送信だけのようですが、そんなニーズが少ない のが明白なサービスが出来なくても、いわゆるトリプル・プレイがちゃんと出来れば十分だと思います。 東日本のフレッツは5月の大トラブルに象徴されるよ うに、今の網ではやって行けないのでNGN版フレッツに更新するのはいたしかたなし、のようです。

 ユーザにどんなメリットを与えられるか、を考えても今のフレッツがかなりいいものなので、NGNにしたからと言ってユーザが大喜びするようなこと はないと思います。 高品質な電話やテレビ電話も、ごく狭いNGNのサービスエリアでは高品質電話をかけられる相手が限られます。 であれば、あわてて NGNに移行する必要はないということです。 NTTには今ある設備を有効に使いつつ、無駄や無理のないマイグレーションを考えて欲しいですね。  そう いえば、2010年に光3000万加入という目標を、2000万に下方修正したとたん、NTTの株価は上がりました。 マーケットも性急さより、堅実さが 好きなようです。


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