間違いだらけのネットワーク作り(505)2007/09/29
「次世代高速無線通信の免許予想」

 たまにメールをくれる中学時代の同級生が、田んぼのあぜ道に咲いた彼岸花の写真を送ってくれました。  この季節には通学の途中でよく見かけたも のです。 稲の穂もたわわに実って、もうすぐ収穫ですね。  そろそろ金木犀のいい香りがただよい始め、そのにおいをかぐと「もうすぐ秋祭りだな」と連想 します。  彼岸花を東京で見ることはないですが、金木犀の香りはオフィスビルの谷間でもにおいます。 いい季節が近づきましたね。

彼岸花@愛媛・西条


 月曜日にITproに掲載された「光ファイバ引きま すか、それともワイヤレスにしますか?」は予想ほどではありませんが、好評だったようです。

      


 10月25日のセミナー「ワイ ヤレス中心で考えるNGNと企 業ネットワーク−光ファイバ引きますか、それともワイヤレスにしますか?」の広告が昨日届いた日経コミュニケーション10月1日号の28ページに 出ていました。  私は光ファイバーもADSLも引き込まず、高速・定額のワイヤレスを使うオフィス(ワイヤレス・オフィス)や家庭(ワイヤレス・ホー ム)が増えるべきだと思っています。  そのための製品をメーカーさんに開発してもらっているのですが、セミナー当日には実際にモノをお見せする予定で す。 

 「情 報化研究 会 HP「間違いだらけのネットワーク作り」連載500回突破記念・講演会&パーティ」まで1ヶ月ほどになりました。  会員ページに現時点の参加者 名簿を掲載します。       

「次世代高速無線通信の免許予想」

 
私が来春はじまるNGNのサービス以上に関心を持っているのが、年内に決まる次世代高速無線通信の免許をどこか取得し、どんなサービスを始める のか、ということです。 これからのネットワークの主役は光ファイバ主体の固定網ではなく、電話でもなく、多様化・高速化・定額化するワイヤレスとイン ターネット接続+APです。  その目玉の一つが次世代高速無線通信です。

 2.5Ghz帯で移動通信に新たに割り当てられる30Mhz幅の2つのイスを、4陣営が争うことになりました。  ウィルコム(単独申請)、KDDI・ JR東・インテル等、アッカ・ドコモ等、イー・アクセス・ソフトバンク等です。  ウィルコムは次世代PHSという独自仕様、あとの3陣営はWiMAXで す。 



 総務省が5月に発表した免許条件は(1)認定から3年以内のサービス開始(2)5年以内に人口カバー率50%(3)無線設備の開放等です。 携帯の寡占 状態を改善するため、NTTドコモやKDDIなど携帯電話会社による申請は認めず、参入する場合は出資比率が3分の1以下の新会社設立が必要としていま す。

 9月20日の日経新聞に4陣営の概要が掲載されましたが、それを眺めつつ、免許を取るのはどこだろうと予想してみました。  私は総務省の役人ではない ので、その評価基準は分かりませんが、私ならこんな順番をつけます。

@ソフトバンク・イーアクセス陣営(当確)
AKDDI・JR東日本等陣営
Bウィルコム
Cアッカ・ドコモ陣営

 NGNとは「ケータイ+PC」だと事業報告書で言い切るソフトバンク。 大賛成。  ユーザは電話をかけたいなどと思っていませんし、光ファイバを引き たいとも思っていません。 どこにいても快適なインターネット接続が出来て、その上の便利サービスを使ったり、コンテンツを楽しみたいだけです。 ソフト バンクはニフティ、ビッグローブを陣営に取り込んだところがすばやいですね。 ワイヤレス・ブロードバンド・ユーザ=インターネット・ユーザだということ を明瞭に意識しています。 

 KDDI陣営の優れている点はWiMAXの開発元であるインテルと、SUICAのユーザをかかえるJR東を取り込んだこと。 シーズとニースの両面でい いパートナーをつかまえました。 サービスとしてはauの3Gとまったく別領域を開発するのではなく、その延長上で領域を広げるのではないでしょうか。

 ウィルコムは日本独自の次世代PHSを使う点が、私から見れば欠点なのですが、総務省から見ればかわいい、がんばれ、ということになるかも知れません。  でも、グローバル・スタンダードになる技術でないなら使うべきではないですね。 ケータイのユーザは世界で約22億人。 その中でPHSを使っているの はウィルコムの450万と、中国の数千万だけ。 中国でもPHSがメジャーではなく、ケータイユーザは5億人を超えているので、PHSの割合は少ないので す。 次世代PHSがWiMAXに勝ってグローバル・スタンダードになるとは思えません。

 アッカ・ドコモ陣営は提携交渉自体が遅れ気味だし、三井物産、TBS、NTTコミュニケーションズという顔ぶれがどうしようもなく、「レガシー」。 

 次世代高速無線通信の商用サービスは2009年くらいが予想されます。 3.9Gケータイが2010年くらいです。 これらは競合もしますが、ケータイ 会社は両方をサービスすることになるので、補完関係になるかも知れません。  ユーザの視点でみると、アクセス網が光ファイバ、3G、次世代無線通信、 3.9Gとどんどん多様化する、ということですから、何も悩みはなく、いいとこ取りをして使えばいいだけです。 「ワイヤレス中心で考えるNGNと企 業ネットワーク−光ファイバ引きますか、それともワイヤレスにしますか?」では、これからの企業ネットワークをどんなフレームで設計すればいい か、アイデアを述べたいと思います。


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