間違いだらけのネットワーク作り(497)2007/08/04
「『線表』はNTT用語?」

 先週の土日は恒例の研究会旅行で宮島、呉に行ってきました。 予定どおり14人が参加。 いつものごとく晴れ男で、二日とも35度はあろうかという猛暑でした。 宮島は5年ぶり三度目でしたが、潮が引いていて初めて大鳥居の下まで歩いていくことが出来ました。 二日目の呉は会員の友人で海上保安大学校の准教授をしている方が案内してくれました。 大和ミュージアム、この4月にオープンしたばかりの「てつのくじら館」、海猿のロケで使われた海上保安大学校の3ヶ所を見学しました。

 てつのくじらは1986年に就役し、2004年に退役した本物の潜水艦「あきしお」を陸上に展示したものです。 その船体の大きさに驚きました。(全長76m、高さ16m、幅9.9m) 内部は狭く、3段ベッドの上段など横になるというより、顔の上におおいかぶさるような湾曲した壁面とベッドのすきまにもぐり込むような感じです。 退役した船ではあるのですが、内部は思いのほかきれいで古びた感じは受けませんでした。 発令所は司令官のシートや潜望鏡、機器類が並び、「沈黙の艦隊」のシーンが頭に浮かびました。 

 大和ミュージアムでは「戦艦大和ノ最期」(吉田満著、講談社文芸文庫)で有名な臼淵大尉の写真や書状がないかと探したのですが、見つかりませんでした。 臼淵大尉は沖縄特攻に向かう大和の乗組員たちが、自分たちの死を覚悟した出撃に意味を見出せず激論を戦わせているときに、次のような言葉でその議論を終わらせたのです。

 「進歩ノナイ者ハ決シテ勝タナイ 負ケテ目ザメルコトガ最上ノ道ダ  
日本ハ進歩トイウコトヲ軽ンジ過ギタ  私的ナ潔癖ヤ徳義ニコダワッテ、
本当ノ進歩ヲ忘レテイタ 敗レテ目覚メル、ソレ以外ニドウシテ日本ガ救ワレルカ
今目覚メズシテイツ救ワレルカ 俺タチハソノ先導ニナルノダ 
 日本ノ新生ニサキガケテ散ル マサニ本望ジャナイカ」

 海上保安大学校では、もちろん、海猿のロケで使われたプールを見せてもらいました。  2階建てほどの高さの建物の屋上がプールになっていました。 夏休みで人のいないプールは、何の変哲もないものでした。やはり、たくましい海猿たちが猛訓練をしていないと絵にはならないのですね。

 呉の見学を3時すぎに終わり、JR呉駅で解散。 空路東京へ帰る人、新幹線で関西方面へ帰る人、広島出身でそこに残る人、と別れました。 私は高速艇で呉から松山に渡り、道後温泉に泊まりました。 翌月曜日は実家に泊まって、火曜日に帰京しました。

「『線表』はNTT用語?」

 7月30日にITproに掲載された「あなたは『まともな線表』が引けますか?」はアクセス数、フィードバックともかなりいい結果でした。 ITproの総合ランキングはかろうじて10位以内に入りました。  

 

 面白かったのは書き込まれたコメントです。
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[2007/08/01]
私はNTTグループの会社に途中入社したものですが、まず「線表って何ですか?」と聞いてしまいました。NTT用語、若しくは「官」の用語のような気がします。
(40代,システム・インテグレーター,システム企画部門 )
[2007/08/01]
すいません、「線表」ってスケジュール表ですか?
辞書を引いても載ってなかったのですが、一般用語ですか?
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*「線表」という言葉は、お客様との打ち合わせでも自然に使っており、分からないと言われた経験もないのでプロジェクト管理ではふつうに使う用語だと思っていました。
NTTグループのシステム・インテグレーターに途中入社した40代の方は、「線表」が初体験だったようですが、だとしたら何と呼んでいたのでしょうね?
 プロジェクト管理の経験があるなら、呼び方は違っても線表を使ったことがない、ということは考えられません。

@ITマネジメント用語辞典では次のように解説しています。
「ガントチャート
Gantt chart / ガント図 / 横線工程表 / 線表

 プロジェクト管理や生産管理などで使われる、作業計画およびスケジュールを横型棒グラフで示した工程管理図のこと。またはその表記法をいう。
 縦軸(行)に作業(タスク、アクティビティ)ないし資源(リソース)を置き、横軸に期間(時間)を取って、各作業/資源の所要期間をそれに比例した長さの横棒で示した図である。
 各作業(または資源使用期間)がいつ始まり、いつ終わるのかが一目瞭然であるため、作業担当者にとってスケジュールの把握がしやすい。また作業実績を逐次記入すれば、計画に対する作業実施状況が即座に分かるため、作業管理者にとっても極めて有効な進ちょく管理表となる。

 土木・建築や製造業の工程管理では広く一般に用いられており、横線式工程表、横線工程表と呼ばれる。ITプロジェクトの世界でも利用されており、バーチャート、線表(せんぴょう)ともいう。」

*原稿を書いているときに、一瞬、線表の定義を解説しようかと思ったのですが、タテにプロジェクト名が並び、横にスケジュールを書いている、と書けば理解できると思ったので、あえて「線表とは」という文章は書きませんでした。 

*とにかく、線表を上手に使うと開発プロジェクトだけでなく、新規販売案件についても、ポイントを押さえた効率的なプロジェクト管理が出来ます。 線表は書く人の実力や個性が反映されるのですが、やはり一番大事なのは「想像力」だと思います。 開発においては近い将来に起こりそうなトラブルのリスク、営業ではこちらのアクションに対するお客様の反応を想像し、やるべきこととそのタイミングを考える必要があります。  
 

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