間違いだらけのネットワーク作り(491)2007/06/23
「行き詰まるSkypeとAsterisk」

 今年は「さよなら、マイクロソフト」をキャッチフレーズにコンバインド・コミュニケーションを提案して行こうと決めているので、講演や原稿でどんどんPRしています。 今週は「NGNとインターネット−さよなら、マイクロソフトを目指す時代へ」(25ページのうち、最初の4ページがサンプルとして読めます)が掲載されたNetworkWorld誌8月号が発行されました。 書店で買えますし、IDG社のWebサイトでも購入できます。 
 
   来週月曜日には私のインタビューが掲載されたテレコミュニケーション誌7月号が出ます。 「次の主役はコンバインドだ」という表題がつけられています。 4ページにまとめられていますが、サンプルで2ページ読むことが出来ます。 このインタビューの中で、私が一貫して「オープンな設計でユーザーが主導権を持ってネットワーク機器や回線サービスを選択し、いつでもリプレース出来るようにしましょう。」と主張し、東京ガスさんや積水化学さんなど多くの大規模ネットワークで実践して来たことを述べています。 「さよなら、シスコ」が可能なことを証明してきたとも言っています。 世界ではシスコのシェアは約70%、日本では約50%です。  ネットワーク本体についてはオープン化が進んだと言えるでしょう。 次はマイクロソフトの世界をオープン化することが企業ネットワークの大きなテーマです。 

  さらに、これは昨日知ったことでですが、6月5日のセミナーの内容が日経パソコンに載っていました。 「さよなら、マイクロソフト」よりセンセーショナルな見出しがついています。 まあ、いいでしょう。 これで関心が高まるのなら。 


 

 また、25日月曜日にITproの新しいコラムが掲載されます。 テーマは「知らなかった加入者の意味」。 
間違いなく面白いので、お読みください。
 
 

「行き詰まるSkypeとAsterisk」

 先週も書いたとおり、私の好奇心の対象は電話ではなくなっているのですが、なぜか電話がらみの情報が入ってきます。 今週、IP電話ベンダーの人が久しぶりに来てくれて面白い話を聞きました。 SkypeもAsteriskも行き詰まっているというのです。

 Skypeが行き詰まっている原因はビジネスモデルに自己矛盾があるからです。 Skypeのユーザーは増えていますが、増えれば増えるほどSkype同士の通話が増えて、収入源であるSkypeIN、OUT(電話網からSkypeへの着信、Skypeから電話網への発信)は不必要になるという矛盾です。 ユーザーが増えればそれを登録・管理するサーバ等のコストは増えますが、収入は増えないのです。 さて、どうやって立て直すのでしょうか。 

 Asteriskが行き詰まっているのは開発元である米デジウム社が金儲けを始めようとしているからだそうです。 Asteriskの一部機能を有償で提供するということらしいですが、Asteriskコミュニティの人たちは反発し、そんなのに金を払うくらいなら自分で開発するし、開発したものは自社に閉じて使う、コミュニティに還元しない、という態度に出ているのだそうです。 オープンソースのメリットである、コミュニティのメンバーがソースコードをはじめとする情報を開示・共有し、どんどん機能強化や改良を進めていくというEcosystemが止まってしまったのです。 

 いずれにしても、テレコミュニケーションのインタビュー記事で述べているように音声通信は激減しているのですから、縮小しつづけるマーケットでSkypeだ、Asteriskだと言ってもしょせん、これからのメインテーマではないと思います。

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