間違いだらけのネットワーク作り(487)2007/05/26
「さよなら、マイクロソフト」

 久しぶりに雨らしい雨が降った昨日とはうってかわって、今日は気持ちのいい五月晴れです。 とはいっても、5月ももう終わりますね。  この週末はGWに書いた25000字ほどの原稿の校正刷りが来たのでそれに眼を通し、さらに5月31日の講演(下記URL)のスライドを完成させねばならず、退屈する心配はありません。 

 今週木曜日は大阪に行き、日本新聞協会主催のセミナーで講演しました。 テーマは「Web2.0時代のコミュニケ−ションシステム−さよなら、マイクロソフトが始まった」です。 その内容のエッセンスを、「さよなら、マイクロソフト」を始めようという題でITproに書きました。 28日月曜日に掲載されるので、是非、お読みください。 面白いと思います。

5月31日講演:「次世代インターネットvsNGN」場所:明治記念館
スピーカー:IIJ社長 鈴木幸一氏、 BTバイスプレジデント ヨン・キム氏、情報化研究会主宰 松田次博

「さよなら、マイクロソフト」

 私はずっと、「オープンな設計で、ユーザーが主体的に機器や回線サービスを選択し、いつでもリプレースできるネットワークを作りましょう」と主張し、実践して来ました。 結果、特定のブランド品を使わずに、大規模ネットワークを構築できることを東京ガスや積水化学など、多くの事例で示して来ました。 ネットワーク・レイヤはベンダーの奴隷になることなく、オープンな設計が出来るようになったと思います。

 しかし、マイクロソフトが独占するデスクトップ・アプリケーションはどうしようもない、と半ばあきらめていました。 そこに「さよなら、マイクロソフト」と言える道が拓けて来た、というのがITproのコラムで言いたいことです。 詳しいことはここには書きませんが、既にマイクロソフトにサヨナラすることを検討している、ある企業から聞いた面白いエピソードを紹介しましょう。

 その企業ではOpenOfficeというsunが中心になって推進しているオープンソースのワープロ、表計算、プレゼンテーションなどのアプリケーションを全社的に採用することを検討したそうです。 WORDとOpenOfficeの文書との互換性は高く、WORDを使わなくても大丈夫だと確信したそうです。 MS Officeのアプリケーションの中で、一番、捨て難いものは何か?
それはExcelだそうです。 一つにはマクロがアプリケーションに組み込まれていて、容易になくせないこと。 二つには、文書作成をWordを使わずExcelでする人がけっこう多いのだそうです。 原稿用紙に書くように一つのマスに一文字づつ書くのだそうです。  

 この話題を昨夜、情報化研究会のメンバーとワインを飲んでいる時に出したら、一番なくせないのはPowerpointじゃないかという人が二人いました。 二人とも役人なのですが、役所では文書作成にpptをよく使うそうです。

 デスクトップ・アプリケーションとしてマイクロソフトしか選択できない、という状況は確実にくずれつつあります。 Web2.0のエネルギーとスピードが、デスクトップの中にも流れ込んでいるからです。 IPproのコラムでも、5月31日の講演でも、「さよなら、シスコ」の次は「さよなら、マイクロソフト」をやりましょう、が主題です。 インターネットがすごいのは、ユーザーが主役のオープンな世界を広げるパワーではないでしょうか。 キャリアとインターネットは本質的に違います。 NGNとインターネットはまったく違う、その非技術的な理由も5月31日の講演では話します。
 
 

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