間違いだらけのネットワーク作り(483)2007/04/28
「Ajaxの意味」

 今日からGWに入りました。  9連休の人も多いのでしょうね。  私は例年どおり、とくに予定はなくノンビリ過ごすだけです。  まとまった量の原稿を5月中旬までに書き上げなければいけないので、たぶん原稿書きでけっこう時間を使うと思います。  気の毒にと思うかも知れませんが、好きで書くのですから楽しみなのです。  書きたいことさえ頭の中にあれば、原稿書きは簡単なことです。 自分の頭の中にあるOpinionやIdeaを文章にするだけのことです。 書くことだけが楽しいのではなく、その過程で新しいアイデアを考えたり、疑問を解消するために調べたりするのも楽しいものです。 そして、書いたものが印刷されて本になったときには、やったなという気分になります。 

 5月31日に明治記念館で「インターネットvsNGN」をテーマにセミナーがあります。 ふだん、講演をほとんどしないIIJの鈴木社長がインターネット代表として講演します。 私もインターネットの人がNGNをどう見ているか、聴かせていただこうと思っています。 皆さんも是非、参加してください。 リンク先にセミナーの趣旨と各スピーカーのレジュメが掲載されました。

 4月23日ITproに新しいコラムが掲載された「表現力」で考えるNGNへの皆さんの評価は下のとおりでした。 アクセスランキングは今ひとつでしたが、はてなの関心度やフィードバックの共感度は高かったようです。  左のランキングははてなの関心度ランキングです。

      
 

 
「Ajaxの意味」

 NET&COMの講演で話した「コンバインド・コミュニケーション」が今年の私のテーマです。  オープンソースを中心としたメール、グループウェアなどのコミュニケーション・サービスをイントラ・ポータルのWEB−UIで簡単・便利に使えるようにして提供するものです。  そこで活躍するのがAjaxです。

 ご存知のように、AjaxはAsynchronous JavaScript + XMLの略称で、対話型Webアプリケーションの新しい手法です。 ブラウザとサーバ間のhttpベースの古いインタフェースは、ブラウザが新しい画面をリクエスト→サーバは画面を作成して送信→ブラウザはそれを表示、という単純な動作を繰り返すものでした。 何か処理する度に画面全体を送り直していました。 処理と画面の遷移が同期していたのです。

 対してAjaxはブラウザがJavaスクリプトで書かれたAjaxエンジンと呼ばれるプログラムをサーバから読み込み、これがサーバとブラウザ間で非同期に(=画面遷移を伴わないで)通信したり、ローカルで処理や表示をします。 これにより、画面全体をリロードすることなく、入力されたデータをサーバに送ったり、その処理結果をサーバから受信してしかるべき位置に表示することが可能になりました。 

 Ajaxの代表例としてはGoogleMAPSがよく紹介されています。 マウスで地図をドラッグすると、それがイベントとしてAjaxエンジンに検知され、画面全体でなく地図の表示部分を移動します。 しかも、地図データもすべてリロードするのでなく、受信済みのデータで表示できない部分だけサーバに要求して読み込むのです。 

 このようにAjaxを使うと無駄な画面やデータの送信がなくなり、動きがスムーズになって、きめ細かな処理や表示が出来ます。 ネットを介して使っているのに、あたかもパソコンだけで処理しているように、なめらかな動きになります。 

 Ajaxを勉強して、結局その意味は何だろうと考えました。 色んな見方が出来ます。 「新しい分散処理方式」、「シンクライアントの一方式」、「ブラウザのOS化」など。 Ajaxという技術だけに着目するとこんな見方になると思うのですが、「Ajaxでネットワークはどう変わるのか、変えられるのか」という観点で考えると、別の意味が現れて来そうな気がします。 このGWに書く原稿では、そんな新しい意味も探してみたいと思っています。
 

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