間違いだらけのネットワーク作り(479)2007/03/31
記事評「ここが変だよNTT」

 この2週間ほどの間に送別会がいくつもありました。 60歳定年で退職する10数年前の同僚の送別会、役職定年で早期退職する人たちの送別会、などなど。 ちょっと淋しい気もしますが、送られる人にとっては新しいスタートを切るという意味では目出度いことでもあります。 とりわけ60歳定年の送別会は楽しいものでした。 送別される人ではないですが、10数年前に20代だった部下が、皆、家庭を持ち幸せそうなのが何よりでした。 送別される人も長年続けた趣味をさらに本格的にやるんだと、張り切っていました。 とにかく健康でいて欲しいものです。 2、3年後にまた集まろう、ということでお開きにしました。

 4月7日の京都研究会は現時点で33名参加予定です。 はやいもので、もう1週間後に迫りました。 4月5日(木)まで申込みを受け付けます。  京都研究会にスペシャル・プレゼントが届きました。 ドイツ証券バイスプレジデントの津坂さんが、NGNレポートをまとめたのですが、それを参加者全員にプレゼントしてくれます。 実は今週水曜日に津坂さんからレポートが届いたのですが、そこらへんのNGN市販本よりはるかに立派です。 大判のカラー印刷で、幅広く、技術から著作権などの制度まで、よくまとまっています。 ぜひ、研究会の人たちにも配布するようお願いしました。 津坂さんは情報通信分野のアナリストなので、NGN盛り上げ派、その分、NTT応援色が強いのは仕方ないところです。 とにかく、お値打ちな本なので、研究会に参加する人は楽しみにしてください。
 

記事評「ここが変だよNTT」(日経コミュニケーション2007.4.1)
 
 なかなか面白い記事なのですが、さっと目を通した感想。 表題は 「ここが変だよNTT」ではなく、「ここが変だよNTT政策」が適切。 なぜならば、NTTは好きで今の経営形態を取っているわけではなく、政策的にそういう姿にさせられているからです。 NTTが主体性を持っていれば「ここが変だよNTT」と書けますが、主体はお役所なのですから「ここが変だよNTT政策」が正しいと思います。

 「NGN時代における、NTT東西の業務範囲拡大の在り方について」というアンケートを日経コミュニケーションが行い、128社から得られた回答をまとめています。 ユーザーのニーズを明らかにしようというアンケートの趣旨はとてもいいですね。  結果は予想どおりですが、NTT東西の通信サービスに7割以上のユーザーが不満を持っており、それは組織が東西に分断されていることに起因するものに集中しているということです。 具体的には「似たような通信サービスの名称や仕様が、NTT東西で異なるため分かりにくい」、「東日本エリアと西日本エリアで組織が分かれており、通信サービス分断されていて使いにくい」といった不満です。

 これからのNTTの経営形態としてはKDDIやソフトバンクのように、固定・携帯・全国が一体化された「ワンストップサービス」可能なものを望むユーザーが8割近くをしめる、ということも特筆すべきです。

 情報通信の競争を促進することはユーザーのメリットのために重要ですが、ユーザーに不便やサービスレベルの低下を押し付ける今の形態は、低レベルでの競争促進になっており、ユーザーが損失を被っています。 今の形態になったのは1999年。 これだけ変化が速い業界なのですから、時代の変化とユーザー・ニーズを踏まえて政策を見直したところで、99年の政策が失敗だったということにはならないでしょう。 お役所には過去の政策にこだわらず、ユーザー・ニーズを知らない学識経験者の声にばかり耳を傾けず、素直にユーザーの立場に立った見直しをして欲しいものです。
 

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