間違いだらけのネットワーク作り(477)2007/03/17
記事評「徹底解説新世代無線LAN」

 木曜日に三男が1ヶ月のメキシコ一人旅から帰ってきました。 最初の1週間ほどは心配していたのですが、その後は気にならなくなりました。 本人いわく、スペイン語も余裕で通じたそうで、楽しんで来たようです。 デジカメで500枚ほど写真を撮って来ましたが、これを家族で見る方法が面白いです。 GoogleのPicasaWebにアップロードしてアルバムを作り、これを家族それぞれが自分のパソコンで見るのです。 紙にプリントして500枚を見るより、よほど見やすいし、タダだし、親戚や友人にも見せてあげられるし、こんな便利なものはないですね。 パソコンが家庭でも一人1台で、各部屋に100M Ethernetが引かれているのですから、1台のパソコンに写真を入れておくより、Picasaにアップした方が便利です。

 それにしても、gmailやPicasaをタダで使うことに慣れてしまうと、会社で高いコストで使っているメールシステムやストレージって、これからどうなるのだろうと思いますね。 そのうち、企業もGoogleに何でも任せるようになるかもしれません。 中小企業なら今でもやっているところがあるでしょう。

 第8回京都研究会まであと3週間になりました。 今のところ23名から参加申込みが来ています。 常連の人からの申込みがまだなので、これからどんどん増えることを期待しています。 NTT西日本のAさん、Bさん、Cさん、三菱電機のDさん、MINDのEさん、IDCのFさん、待ってますよ。

  間違いだらけonITproの新しいコラム、「3つで考える習慣」が19日月曜日に掲載されます。 かなり面白いので、是非、お読みください。 

記事評「徹底解説新世代無線LAN」(NetworkWorld April2007)
 
 たまには技術の勉強もしなきゃいけないと思うのですが、確定申告のために昨年1年間で購入した書籍の領収書を整理すると、10年くらい前と比べて専門書を買わなくなったなあ、と驚きます。 これは何も私だけが買わないわけではなく、最近の八重洲ブックセンター3階(コンピュータ、ネットワーク、建築等の書籍売り場)の週間ベストセラーを見ると、10年前なら何冊かのネットワーク本が入っていたのに、最近ではほとんど入りません。  原因はいくつかあるのでしょう。 めぼしい新技術が登場していない、情報源としてWebや雑誌の方が速いし、それで充分、等。

 私はパソコンの画面では勉強している気にならないので、Webを読むときもプリントアウトしてラインマーカーを引きながら読んでいます。 Webよりも勉強として読むのは日経NETWORKやNetworkWorldという雑誌です。 日経NETWORKは新技術やサービスをニュース的でなく、テキスト的に解説しているのがいいですね。 NetworkWorldは現場の実践的な技術を解説しているのが特徴です。 今週とりあげたのはNetworkWorld4月号の記事です。 ただ、今回のは実践的というより事典的です。

 part1には最近のトレンドが書いてあります。 面白いと思ったのは「現状の国内の無線LAN市場は30億円程度」という数字と、「無線LANベンダー各社は、サービスおよびデュアル端末の拡充によって、2007年はVoWLAN(Voice over Wireless LAN)の本格的な普及期に突入すると口をそろえる」という文です。 全国でたったの30億円しか売れてないのか、という驚き。  それにしては無線LAN機器ベンダーは多すぎる気がします。 VoWLANが本格的な普及期に入ると言われるのは2004年以来、何回目だろう、というあきれ。 まあ、高価な無線LAN機器を売りたいベンダーとしては本格的普及期に入る、と期待したいのは分かります。

 part2は最新無線LAN規格ガイドです。 こちらが勉強になります。 5つの規格が紹介されていますが、それぞれ目的、仕組み、標準化時期の3点でまとめてみましょう。

IEEE802.11n:100M以上の高速通信の実現、送受信の双方に複数のアンテナを使ってデータを並列的に送受信するMIMO(Multiple Input Multiple Output):802.11a/gとの後方互換性あり、2008年以降

IEEE802.11i/w:セキュリティの強化、11i=802.1xによる認証+WPA2による暗号化:11w=11iを使った管理フレームのデータ保護、2008年前半

IEEE802.11e:QoS制御、ダイナミックTDMA(時分割多重アクセス)による優先制御またはAPのポーリングでデータ送信制御を行うパラメータ型QoS保証、標準化時期記載なし

IEEE802.11r:ローミングの高速化、APを切り替える前に無線クライアントから移動先APに認証やQoSなどのステータス情報をあらかじめ送信しておくことでローミング処理時間を短縮、2008年末

IEEE802.11k:適切な接続先APの判断、無線クライアントが複数のAPを検知したとき最善のものを選択するための情報を受け渡す、2007年秋

 こうしてメモしてみると、VoWLANが2007年から本格普及すると言いながら、そのために必要な標準化はまだ先だという矛盾が分かります。  標準化が終り、さあこれからという頃には3.9世代のケータイが登場し、携帯網で100Mの最高速度が得られる、という時代になっているのではないでしょうか? その時、無線LANの存在価値はどうなるのでしょう?

 
 

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