間違いだらけのネットワーク作り(476)2007/03/10
「『逆転』時代のネットワーク」

 今週水曜日、会社(NTTデータ)でITアーキテクト、ITスペシャリストの認定イベントがありました。  18年度から始まった社内資格認定制度で、ITアーキテクトは幅広い技術力を活かして、ビジネス要件を満たすためシステム全体のアーキテクチャを設計する人材、ITスペシャリストは特定分野の高度な専門家という位置付けです。  認定のレベルは上位から、プリンシパル、エグゼクティブ、シニア、アソーシエイトの4段階で、「市場価値基準」で認定されます。  私は既にNET&COM2007のパンフレットで、プリンシパルITスペシャリストのタイトルを使いました。 昨年12月20日に認定されたからです。 

 認定イベントでは認定証の授与のほか、プリンシパルの私と、エグゼクティブの2人の3名が記念講演を行いました。 その様子を3月の間違いだらけonITproに書きますので、お読みください。 もっとも、コラム本文ではなく、プロローグ部分で紹介するだけです。 会社がスペシャリストをきちんと評価し認定するのは、今の実力と次の目標を明確にする、という意味で組織的なキャリア開発に有効なことだと思います。 と、真面目に書きましたが私の記念講演はふだんどおり、漫談チックに面白くやりました。 格調高いイベントにしたい会社の期待に沿うものではなかったかも知れませんが、聴講者は何度も笑ってくれました。 ちなみに、コラムのタイトルは「『3つ』で考える習慣」です。 これ、かなり面白いです。

「『逆転』時代のネットワーク」

 第8回京都研究会まで早いもので、あと1ヶ月になりました。 すでに若手中心に20人ほど申込みが来ています。 今週は私の京都での講演概要を予告として書きたいと思います。数年前から、私は様々な逆転現象について述べてきました。  「コンシューマー向けサービスと企業向けサービスの逆転」、「技術の価値とアイデアの価値の逆転」、「固定電話と携帯の逆転」、などです。 最近では「現実と想像力の逆転」ということをよく言っています。 現実の方が想像力を上回るスピードで変化している、という意味です。 こんな逆転の時代にネットワークをどう考えればいいのか、というのが主題です。
 

「『逆転』の時代におけるネットワークの考え方」 レジュメ

1.企業ネットワークの動向
 NET&COMと同じ図を使いますが、話はもっと油っこい内容にします。
○固定電話トラフィックの激減
○ケータイのパソコン化
○Apple iPhoneから学ぶべきこと
など

2.NGNはどうなるべき?
○最大の関心−インターネットvsNGN
○激増を続ける企業のインターネット・トラフィック
 いったい何に使われているのか?
○インターネットとNGNの勝負を決める「集客力」
 インターネット・トラフィックの増大は集客力の象徴
 NGNはインターネットのトラフィックを奪えるか?
○NGNにおけるISP接続サービスのあり方
 現在のISP接続サービスへの不満
 NGNでのISPサービスへの期待
○ガラパゴス諸島と言われる日本のケータイ
 同じガラパゴスなのに韓国のケータイ・メーカーが世界で成功した理由
○NGNはガラパゴスになるのか?
○インターネットとNGNの勝負を予測する
 インターネット大勝の場合のイメージ
 NGN大勝の場合のイメージ
 現実はどこに落ち着くのだろう?
 ヒントになるケータイとインターネットの関係(だって、NGNはケータイから派生したコンセプトですから)

3.ネットワーク・ビジネスはどうなる?
○イス取りゲーム化したネットワーク業界
 何故、速く便利になるサービスの価格が安くなるのか? 航空運賃はサービスが低下して価格上昇、JRも価格上昇
○ソリューション・ビジネスに逃げるのが得策か?
○さて、何を売ろうか?

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 私の目下の最大関心事はインターネットvsNGNの競合がどう決着するかです。 補完関係だと言う人もいますが、それは競合に決着がついた後の話です。 電話であれ、映像配信であれ、インターネットで出来ており、GoogleやAmazonのような集客力の高いスターもインターネットにそろっています。 これから始まるNGNがトラフィックが激減している固定電話のIP化以外に、どんな魅力的なサービスを提供できるのか、がポイントです。

 こんな面白いテーマについて、私が一方的に話すだけでなく、情報化研究会の方やBTのキムさんとディスカッションしたいと思います。 ISPの方も是非、参加してください。 今申し込まれている方はNTTの人が多いです。 インターネット陣営の方、お待ちしています。
 

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