間違いだらけのネットワーク作り(472)2007/02/10
「NET&COM講演模様」

本講演の詳細がITproにレポートされています:【NET&COM2007】「NGNは今そこにあるもの」,NTTデータ松田氏がNGNと企業ネットの“ちょっと未来の姿”を語る
 

  NET&COM2007の講演、「5つのVSで考えるNGN時代の企業ネットワーク」は昨日、無事おわりました。 無事、などとおおげさですが、昨年講演の直前にインフルエンザにかかり、病み上がりの状態で講演したので、今年は体調をくずさぬよう気をつけていたのです。  2時間半、立ちっぱなし、休憩なしで講演するのでけっこう体力がいります。 名簿をみると北海道から九州まで、全国から会場定員一杯の270人の方が申し込まれていることが分かりました。 万一、カゼでも引いて講演できなくなったのでは大変な迷惑をかけることになります。 そういうことで、「無事」という言葉が出てくるのです。 

 講演は数え切れないくらいしていますが、今回が一番緊張しました。 長男が聴いていたからです。 この春社会人になるのですが、その前に父親の講演も聴いてみたら、と勧めたのです。 聴きに来てくれて嬉しかったのですが、自分の子供の前で話すというのはやはり緊張しました。 終了後、ケータイ・メールで感想を一言送ってきました。 「なかなか面白かったよ」 孝行息子だなあ、と思いました。 またいつか、息子たちの前で話すときには、もう少しうまくなっていたいものです。

 名簿を見ると、お世話になったお客様の名前もあり挨拶したかったのですが、人が多すぎて見つけられませんでした。 おいでいただいたことは知っています。 ありがとうございました。 情報化研究会の方は私が名前を記憶している方だけで、20人ほど来てくれていました。 うち7人が夕刻、NTTデータ豊洲本社に寄られ、私も含め8人で打ち上げをしました。 有料にもかかわらず参加いただいた多くの方々に改めて御礼申し上げます。 ありがとうございました。

 ところで、会場にはBT(BritishTelecom)グループ、テクノロジー&イノベーション担当バイスプレジデントのヤン・キムさんも来ていました。 先週、京都研究会で講師をお願いしたいと書いたのは、キムさんです。 今週講演をお願いし、快く引き受けてくれました。 とにかく、技術以外の話も面白いので、皆さん楽しみにしてください。 本日より受け付けを始めます。

第8回京都研究会
1.日時・場所
平成19年4月7日(土) 13時30分−17時   場所:京都リサーチパーク

2. プログラム
13:30−15:00「世界最先端のNGN:BT 21CN」(仮題) BTグループ テクノロジー&イノベーション担当バイスプレジデント ヤン・キム氏
15:10−16:40「『逆転』の時代におけるネットワークの考え方」  情報化研究会主宰、NTTデータ プリンシパルITスペシャリスト 松田 次博
16:40−17:00 Q&A
17:00−打ち上げ(京都リサーチパーク内)
19:30−二次会(祇園)
翌日 花見(場所未定)

3.会費
5000円(研究会のみ。 打ち上げ、二次会の費用は別途)

4.対象  情報化研究会会員のみ

5.申込み メールにて松田まで
tuguhiro@mti.biglobe.ne.jp

「NET&COM講演模様」

 2時間半の講演内容をこのページにまとめるのは大変なので、ちゃんとしたレポートはITproの2月分のコラムで書きたいと思います。 ここではスライドを2枚だけ紹介します。

 いつもどおり、講演の要旨を最初のスライドに書きました。 一点目のNGNは企業にとってNow Generation Networkだ、というのはITproのコラムに書いたとおりです。 音声、データ、モバイル等のIP統合。  インターネットにはないセキュリティ、QoSの保証。  多様なアプリケーションを容易に実現。 この3点がNGNの定義だと私は思っています。 そして、これらは既に企業ネットワークの多くで実現されています。 だから、NextでなくNowなのです。  通信事業者は、これから回線交換機をIP化しようとしているのでNextですが、企業にとってはNowです。 ITproのコラムには、この私の定義を「第三者が真偽を確かめるべきだ」というコメントが読者から書かれていました。 これ、講演でネタに使わせてもらいました。

 NGNの定義に限らず、技術があり、それをどう使うかというアイデアやコンセプトは10人いれば10通りの答があるのです。 唯一の正しい答があるのは小学生の算数問題くらいで、我々のビジネスやITの世界にそんな単純な答はありません。 たぶん、このコメントを書いた人は東大教授だの、有名ベンダーの社長が「NGNとはこうこうだ」と言うと、「あの権威が言っているのだからNGNはこうだ」と思って安心できる人なのでしょうね。 自分の考えを持てない人はツマラナイと思います。 私はユーザーの立場で考えたら、自分のNGNの定義が正しいと信じているので、堂々と書き、話すのです。 それが講演を聴いている人すべてに賛同してもらえるなどど、期待していません。 7割賛同してくれたら、大成功でしょう。  唯一の正しい答などない、ということを知るべきです。  唯一正しい答を探すのは受験勉強をしすぎた人ではないでしょうか?  自分独自のコンセプトやアイデアを持ち、それを堂々と主張すべきです。 それを続けることで、自分の考えが進化するのだと思います。 このことを講演のはじめの方で話したのですが、実は息子に聴いてもらいたかったポイントです。 自分の考えを持ち、それを堂々と話せる人間であって欲しいものです。

 2番目。 ネットワーク・インテグレーションの時代は終わりました。 これまで企業ネットワーク設計は要件に合った、ネットワーク機器や回線を選択し、組み合わせて設計することでした。 しかし、これからはネットワーク・レベルの設計より、多様なコミュニケーション・サービスやアプリケーション・サービス、あるいはツールの中から適切なものを選択・組合わせるサービス・インテグレーションが重要です。 サービスはインターネット上で既に多数のものがありますし、これからNGNでも出てくるでしょう。
 

 このトレンド図だけで、30分ほど話しました。 一番面白いと思うのは「インターネットvsNGN」です。 以前、このページにも書いたとおり、どちらが勝つかは集客力で決まります。 そこで、クイズ・ミリオネアの手法、audienceで答を出すことにしました。 「これからの数年間で、インターネットとNGNとどちらが集客力で勝つと思いますか? インターネットだと思う方、手をあげてください」  大多数の方が挙手。  「NGNだと思う方、手をあげてください」  挙手はゼロでした。  NTTグループの人が約50人も参加しているのに、NGNが勝つという人はゼロだったのです。

 さて、これ以上のことはITproのコラムで書きます。 ご期待ください。
 

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