間違いだらけのネットワーク作り(471)2007/02/03
「NGN見学記」

  NET&COM2007講演「5つの『vs』で考えるNGN時代の企業ネットワーク」まで1週間たらずとなりました。 昨年10月に講演依頼をもらい、11月にテーマとレジュメを提出、冬休みにスライド原稿を書き、1月中旬にスライド提出、と準備して来たのですが、過ぎてみるとあっという間の時間です。 何事も最初が肝心なのですが、講演も同様で話し始めをどうするかが大事です。 話出しを頭の中でいろいろシミュレーションするのは楽しい作業で、電車に乗っているときなどかっこうの暇つぶしになります。 あと数日のうちに、面白いイントロを作りたいと思います。 

 4月7日(土)に行う京都研究会の場所が決まりました。 昨年と同じ京都リサーチパークです。 それより、テーマがなきゃいけないんですが、「『逆転』の時代におけるネットワークの考え方」としたいと思います。 実は逆転という言葉はこれまで講演で2回使っています。 1回目は2004年3月に電子情報通信学会での講演で話した企業と家庭、技術とアイデア、研究と実用の3つの逆転。 企業と家庭の逆転は最近、コンサルティング・ファームの人たちが産消逆転などと叫んでいることです。 そんなことは3年前に明白で、皆さんの前で話し、ITPROにも「逆転の時代」というコラムで書いています。 2回目はNET&COM2005講演「逆転の発想が企業ネットワークを変える」です。

 そして、最近、また新たな逆転を2つ発見しました。 ちょっと大きすぎて見過ごしていました。 NET&COM2007でも触れたいと思いますが、深い話をスライドにするのは間に合いませんでした。 そこで、京都研究会で取り上げて皆さんとディスカッションしたいと思います。 

 京都研究会のスピ−カーは私をふくめ、2人を予定しています。 もう一人のスピーカーでぜひお願いしたい人がいるのですが、まだ依頼していません。 OKをいただければ、面白い話が聞けることは請け合います。 ネットワークや技術の話だけでなく、考え方が面白く、参考になる方です。

「NGN見学記」

 2月1日に大手町のNOTE(NGN OPEN TRIAL EXHIBITION)でNGNを見学しました。 見学は70分間。 結果から言うと予想通り、surpriseはありませんでした。  しかし、百聞は一見にしかずといいます。 やはり見といて良かったです。 コンパニオンはよくトレーニングされていて、接客も説明も上手でした。 長々しい文章にするほどではないので、ポイントを箇条書きにしましょう。 説明で印象に残ったのは「QoS」という言葉が数10回出てきたことです。 この見学をした人は確実にQoSという言葉が頭にこびりつくでしょう。 QoSがあるからNGNは品質がいい、が最大のセールスポイントのようです。 でも、もう少し工夫して多様性や発展性をイメージさせる説明が出来ないものか、と思いました。 同じ対象を説明するにしても、どう説明するかでまったく違う印象を与えると思います。

Overview(ビデオによるNGNの特徴説明)
特徴は次の4点
@QoS(やはり最初)
Aセキュリティ(発信IDチェック、異常トラフィックのブロック)
B信頼性(迂回ルート、バックアップなど)
Cオープンなインタフェース(グローバルにオープンなのか?が問題ですね。 海外の端末も簡単にNGNにつながるように考えて欲しいものです。)

見学したものの感想(一部)
@ハイビジョンテレビ会議−−−等身大だけど画像は実際より暗め。 等身大だと会議の生産性が上がるのでしょうか? 私は日常的にポリコムのテレビ会議を地方との1:1会議や移行説明のための全国会議で利用していますが、等身大なんていりません。 エクセルやpptの画面共有や自然な音声が会議の生産性には重要だと思います。  最近ではWeb会議の利用も増えています。 インターネットで社外の人も会議に招待できるのは便利ですね。 

AOne Phone−−−N902iLに03で始まる0AB−J番号と携帯の080番号の両方を付与し、03番号は無線LANで固定電話網に接続できるようになっています。 以前このページに書いたハンドオーバーは不可能です。 本当の意味のOnePhoneなら、060番号あるいは080番号だけで、固定・携帯を自動選択したり、通話中に無線LANエリアの外に出ると、自動的に携帯網に切り替わるハンドオーバーが出来なきゃいけません。 でも、これは出来てないのが当たり前なので安心しました。

B次世代イーサネット−−−バーチャル・ワン・オフィスなどの使い方をスライドで説明。 実演はなし。 バーチャル・ワン・オフィスとは東京本社と大阪本社をイーサ通信で結び、あたかも一つの本社にいるように会議やサーバ共有が出来るようにするもの。 見学に行った一同、笑いました。 うちからネタ提供したものだからです。 NGNトライアルに参加しようと、資料を作り、説明したことがあるのです。 結局、一緒に実験しようとしていた企業のオフィスがことごとく実験エリア外だったので実現しませんでした。 でも、名前とアイデアがそのまま使われていました。 

C高品位IP電話機−−−QoSを活用し、7khzの音声を使うIP電話。 たしかに7Khz音声は通常の3.4khzより音質はいいです。 当たり前ですが。 でも、ちょっと音質をよくするためにわざわざ端末を買い替え、回線をNGNにするメリットがユーザーにあるんでしょうか? 

D多目的AV家電連携端末−−−家電メーカーの展示。 東京と沖縄の友人同士がテレビをNGNで接続し、お互いのビデオコンテンツを見せ合いするという内容。 東京から沖縄にセッションを張って、東京のビデオを見せ、沖縄のビデオを東京に見せるときは、もう一度沖縄からセッションを張る操作をしていました。 「どうして一つのセッション、一回の接続でやれないのですか?」 答えをコンパニオンに期待してもむりですね。 アプリケーションの作りが悪いだけでしょう。

NGNの4つの特徴のうち、デモで見せられるのはQoSを効かした高品質な映像や音声になるのは現段階では仕方ないでしょうね。 同じNGNでも欧米では重点をおくところが違っています。 その辺も、NET&COMでお話します。

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