間違いだらけのネットワーク作り(469)2007/01/20
「6つめのVS」

 今週届いた日経コンピュータと日経NETWORKに、NET&COM2007のプログラムガイドが入っていました。 私の講演、「5つの『vs』で考えるNGN時代の企業ネットワーク」は開き易いちょうど真中のページに掲載されています。 これをよく見ていただくと、私のタイトルが「ネットワーク企画ビジネスユニット長  プリンシパルITスペシャリスト(ネットワーク)」と、一つタイトルが増えています。 ビジネスユニット長というのは昔流に言うと事業部長に相当するラインのタイトルです。  プリンシパルITスペシャリストはNTTデータ社内の認定資格で、18年度から始まった制度です。 私は昨年12月20日に認定されたばかりです。 私以外のプリンシパルITスペシャリストは役員です。 唯一非役員のプリンシパルというのが面白いところです。 この新しいタイトルについては、NET&COMの講演の冒頭で枕として話したいと思います。 皆さんにとって実用的価値がある話ではないので、せいぜい1、2分です。

 1月22日(月)にITproの新しいコラム、「『広告主義』だらけのIT業界、これからは『批判主義』で行こう」が掲載されます。 テーマのとおり刺激的で面白いので、是非、お読みください。 NET&COMの講演の予告として、「ユニファイド・コミュニケーションvsセパレート・コミュニケーション」についても述べています。

2月9日NET&COM2007講演「5つの『vs』で考えるNGN時代の企業ネットワーク」
 

「6つめのVS」

 NET&COM2007の講演内容を見た、NTTグループの方がもう一つVSを忘れているのではないか、と次のようなメールをくれました。 NTTグループの方はありがたいです。 この方に限らず、色んな意見や情報をくれる方がいて勉強になります。 忘れているのではないか、というのは「インターネットVS NGN」です。 これについてはこのページでも論じたことはあるのですが、たしかに、あった方がいいですね。  さっそく、NET&COMの講演資料に盛り込みました。 ただし、スライドを新たに追加したのではなく、企業ネットワークの動向というトレンド図に大きく「インターネットvsNGN」を書き加えました。 講演タイトルは変えません。 5つの方が切りがいいからです。

 ちなみに、この方はこのメールで情報化研究会への入会申込みもされました。
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NET&COM2007のセッションタイトル「5つの『VS』で考える
NGN時代の企業ネットワーク」について、ひとつ『VS』を忘れ
ているような気がしたので僭越ながらメールいたします。

それは、「インターネット VS NGN」です。
ご存知の通りNGN(のネットワーク)は、ルータとかスイッチと
いったインターネット世界ではありふれた機器を使っています。
(ISPとのバッティング)
一方、インターネットでもSkypeで電話機能を実現しています。
(電話トラフィックの減少)
一体、これら(インターネットとNGN)は対立するのかそれとも
共存するのかは、とても興味深いところだと思います。
#オチとしてこの話を用意していたならすいません。

現状、インターネットで抱えるの大きな問題は、ノイズトラフィックと
(インターネットの良さの裏返しである)匿名性のもたらしたセキュ
リテイ問題(フィッシング、オークション詐欺etc.)だと思います。
これらに対する一つの解としてNGNがあるのではないかと個人的
には考えています。
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 インターネット VS NGNは競合関係です。  しかし、Competitionの決着がつくとCollaboration(補完)の関係になるのです。 それが競争というもの。 決着がついたとき、どちらが広い範囲をカバーできるかということですが、それを予測する一つの観点は「集客力」です。

 魅力的なアプリケーション、コンテンツ、端末がどちらにたくさん集まるか、その集客力でインターネットvsNGNの勝敗は決まると思います。 そのためには、グローバル・スタンダードでなければならず、日本という島国の中でしか通用しないインタフェースや、ましてやNTTの網でしか使えないインタフェースでは話にならないということです。 インターネットは生まれつきグローバル・スタンダードであること、低コストであることが強みです。
 
 日本は既にケータイで失敗しています。 国内の携帯の方式がグローバル標準からはずれているばかりに、優秀な技術を持った国産メーカーは世界のケータイ市場でベスト5に1社も入れず、5億端末と言われる中国市場からは早くも撤退を決めています。 1億人の島国で小さく均衡しようという淋しい状況です。 その小さな幸せも黒船が乗り込んできて壊されるかも知れません。 いいかげん、目覚めて欲しいものです。 キャリアもメーカーも、グローバル・スタンダードを採用すべきだ、ということに。

 インターネットvsNGNの勝敗予想は、インターネットを盛り上げているGoogle、Apple、Amazon、といった企業のスピードと集客力にNGNは対抗できるのか?  という予想をすればいいのではないでしょうか。

  もう一つの観点は企業ネットワークとコンシューマー・ネットワークの差異です。 今やネットワークの主役はコンシューマーであり、NGNのトライアルもコンシューマーが対象です。 ショールームで始めて、NTTの社員が加わって、さらに実験局近くの一般の個人が入る。  企業ネットワークはどうするんだ、ということも考えなきゃいけません。 ひょっとしたら、NGNに最適な顧客はセキュリティへの要求が高い企業かも知れません。
 
 インターネット vs NGNについても、「5つの『vs』で考えるNGN時代の企業ネットワーク」の中で出来るだけ話したいと思います。

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