間違いだらけのネットワーク作り(464)2006/12/09
「番号展開とは」

先々週末は嫁さんと京都へ行き、先週末は母親を連れて箱根へ行き、と2週続けて出かけたので、この週末は引きこもっています。  引きこもって、来週土曜日の情報化研究会のスライド作りと、ITPROの原稿書きをするつもりです。 どちらも好きでやっていることなので、私にとってはこのHP同様、趣味です。 

知らないうちに、NET&COM2007のページが開設されていました。 16日に研究会で講演していただくCSKの有賀さんは私と同じ2月9日に基調講演をします。  有賀さんの講演が11:30−12:30、私は13:00−15:30なので両方を続けて聴いていただくことも可能です。 まるで、16日の情報化研究会の再現ですが、内容は同じではありません。 NET&COMのテーマは「5つのvsで考えるNGN時代の企業ネットワーク」としています。 しかし、このテーマを決めたのは11月のはじめなので、テーマは変えませんが言いたい中身は既に進化しました。 

この1ヶ月あまり、企業ユーザーの方、NGN向けの機器を開発しているメーカーの方と現在のネットワークの課題やメーカー各社が考えるNGNについて説明してもらったり、ディスカッションしたりしました。 やはり、各社、各人いろいろな見方があり、自分のNGNのイメージを作り変えていくのに役立ちました。  結果的にNET&COM2007で私が皆さんに伝えたいメッセージは3つまで固まり、あと一つ追加するかどうか、というところまで煮詰まりました。 私の講演はいつも最初のスライドで講演の結論をいくつかのメッセージにして述べたあと、中身に入っています。 このメッセージが固まらないことには中身のスライドは書けないのですが、それがやっと固まりました。  この8年間、毎年この時期には同じように、講演のコンセプト作りをしています。 それが来年のビジネス(提案内容)にも直結するので、これは趣味と言えるものではなく、仕事モードです。

来週の第27回情報化研究会大会「NGN時代のITプロフェッショナル」では趣味モードで話します。 NET&COMで述べるメッセージは明かしません。 言ってしまえばコンセプトというのはコロンブスの卵なので、言わぬが花です。 しかし、趣味モードの話を聴いていただくと、皆さんが自分のコンセプトを作り上げるのには役立つと思います。 自分は自分のコンセプトを持つ、というのが大切ですね。 ベンダーの奴隷で受け売りばかりしているのではツマリません。
 

「番号展開とは」

今週は現在設計中のネットワークの設計レビューがありました。 数100拠点の電話網をSIPを使ったIP電話に置き換えるのがメインです。 このレビューの中で久しぶりに聞いたのが「番号展開」という言葉です。

番号展開というのは電話番号を受け取った電話交換機が、その呼を次にどの方路(ポート)に送信すべきか決めるための仕組みです。 電話番号の一桁一桁をテーブルロジックで解釈し、一桁目が’1’ならば、次はこのテーブルを参照して二桁目を解釈し、さらに3桁目を解釈するテーブルを見る、と繰り返し、最後の桁まで行くと方路が決まるという仕組みです。 
IPネットワークで言えば、スタティック・ルーティングと似ています。

既存の電話網をSIP網で置き換えるには従来の中継交換機がやっていた番号展開と同じことをSIPの世界でやらなければなりません。 規模が数100拠点と大きくなると、けっこう工夫が必要になります。 設計レビューにはIPネットワークに強い技術者、レガシーなPBXに強い技術者の両方が出席しましたが、結局、一人の技術者がIPとレガシー電話の両方を知っていないと、これでOKというところまで確認できません。 今回のレビューではIP系に強い技術者が電話のこともかなり知っていたため、彼を中心にことが進みました。 

この先、レガシーな電話は10年は残るでしょう。 その間、IPワールドとレガシー・ワールドの両方に明るい技術者は貴重な存在として大事にされるでしょう。
 
 

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