間違いだらけのネットワーク作り(463)2006/12/02
情報化研究会予告「NGNはどうなるのか?」

11月27日にITPROに掲載された「ベーシックで勝負しよう」はいつもどおり、ランキングもフィードバックもいい結果でした。 12月は今年最後のコラムになるわけですが、1年の締めくくりなのでいい内容にしたいものです。 


 

第27回情報化研究会大会「NGN時代のITプロフェッショナル」まで2週間となりました。 今日までに申し込んだ方の名簿は会員ページに明日、掲載するので申し込まれた方は受け付けを確認してください。 NGNのサービスを開発しているキャリアの方や機器を開発するメーカーの方が参加するので、細かいことを質問しようと楽しみにしています。 申込みは12月15日まで受付ます。
 

情報化研究会予告「NGNはどうなるのか?」

さて、12月16日の情報化研究会で何を話そうか、スライドはどんなものを作ろうか。 まだ机の前に座ってウンウンうなって考えているわけではないのですが、電車に乗っていてすることもない時などに考えています。 来年2月のNET&COM2007で講演する「5つの『VS』で考えるNGN時代の企業ネットワーク」と内容的に重複しないようにするのが難しいところです。 5つのVSが何かは「ベーシックで勝負しよう」に書いてあるので、読んでください。 刺激的です。

16日に話す私のテーマは「NGNはすごいのか? 企業ユーザー視点からの活用方法と評価」としています。 おおざっぱなレジュメは次のように考えています。

1.企業ネットワークの動向(12月バージョン。 2月のNET&COMでは改版します)
2.NGN5つの疑問
@ホームゲートウェイ(HGW)とは何なのか?
・トライアルではUNI規定点はONUと端末間です。 とするとHGWはNTT以外の企業も提供できるのでしょうか? 
・ホームゲートウェイがあるように、オフィス・ゲートウェイなどというものも出てくるのでしょうか?
AIPアドレスの扱いはどうなるのか?
Bインタラクティブ通信機能で呼設定されたコネクションでは従来のISDNのように音声だけでなく、データも流していいのでしょうか?
・ISDNは回線交換なので、一旦接続されれば何でも流せました。 このため、専用線のバックアップとして使われてきました。
インタラクティブ通信機能でも音声に限らず、データでも何でも流せるのでしょうか、それともNTTは規制するのでしょうか?
・その際、帯域幅は保証されるのでしょうか?
Cイーサ通信機能は広域イーサネットより何がいいのか?
DISP接続機能はベストエフォートというもののアクセス部分でも帯域保証はないのか? IPアドレスはどんな仕組みでISPから付与されるのか?
3.疑問だらけの中で企業はNGNに対して何を準備しておけばいいのか? 今は何もしなくていいのか?
4.海外のNGNの様子はどうなっているのか?
5.企業として望ましいNGNの要件とはどんなものか?

NTTが現在公にしているNGNは固定電話サービスを主眼としたものです。 電話はライフラインとして特別に大事なもの、という伝統的考え方に立って考えられています。 コンシューマ向けのサービスではHGWが電話サービスだけでなく、ISP接続や映像配信のGWとして重要になります。 HGWを制するものがNGNを制するということですが、果たしてHGWは端末の一種として開放されるのでしょうか、それともNTTが提供するのでしょうか? トライアル仕様はONUまでが網側なので、HGWが開放されるのかな、と思わせられます。

トライアルではIPアドレスはDHCPで網から与えられるので、v4だろうが、v6だろうがユーザーはアドレスを知ることが出来ます。 とすると端末間でアドレスを教えあえば、ピア・ツ・ピアの通信も可能になるのでしょうか? それとも特別に重要な電話サービスのセキュリティや安全性を確保するため、IPアドレスは隠蔽されるのでしょうか? 電話番号だけが開示されて、その裏側のIPアドレスが隠蔽されるなら、それはまさしく「電話網」になります。

NGNについてユーザーが知りたい情報はまだまだ不足している状況です。 そういった中で世界のNGNがどうなろうとしているかは、これからの日本のNGNを予想したり、ユーザーとしてこうあるべきだ、というOpinionを持つ上で有用です。 これも話題にしたいと思います。
 

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