間違いだらけのネットワーク作り(447)2006/08/12
「NGNのトライアル仕様」

毎週、会員の方に送信しているニュース・メールで今年の家族旅行は青森と秋田へ行くということを書いたところ、弘前在住の会員の方からメールを頂きました。
「配信メールを拝見させていただいている幽霊会員です。 毎週の配信を楽しみにしています。 また、2年に1回程度は講演も拝聴させていただいています。 いつもタイムリーな記事や講演で大変参考になります。 また、楽しみながら勉強されている様子がすごく羨ましく感じられて、私もそうありたいと目標とさせていただいています。」
ありがたいことです。 講演を聴きに来ていただいているようなので、今度来られた時はお会いしたいものです。 メールでは津軽三味線のおすすめスポットなどを教えてもらいました。

ウィルコムのW−ZERO3[es]が昨日届いたので、さっそく使ってみました。 まあ、surpriseはないですね。 前の機種と重さは変わらないのですが、ダイヤル用のテンキーがついて小さくなりました。 電話機としての使い勝手をよくするためだそうです。 ディスプレイもキーボードもかなり小さくなりました。 W−ZERO3への私の期待はケータイとノートパソコンの両方を持ち歩かずにすませたい、ということだったのですが、これは前の機種で不可であることはすぐ分かりました。 いかにキーボードがついていても、パソコンのようにバシバシと文章を打つことは出来ないし、ディスプレイも小さいので使いづらいです。 大阪への出張がけっこうあるので、新幹線の車中でメールや緊急の電話を受けるためにケータイは手放せません。 結局、新幹線の車中や出張先で仕事をしたければパソコンが必須で、連絡を受けるためにケータイも必要なのです。
 

「NGNのトライアル仕様」

先週、日経コミュニケーションの8月1日号とテレコミュニケーション(リックテレコム)8月号のNGN特集について、どちらも物足りないとコメントしました。 それはNGNそのものが物足りないせいだ、とも書きました。 これらの記事はNTTが7月21日にNGNのトライアル仕様を発表する前に書かれたものです。 しかし、トライアル仕様そのものも、あっさりしたもので、物足りなさは変わりません。 NTTのニュースリリースとトライアル仕様からポイントとなる表と図を引用します。

(1)NGNのサービスメニュー

(2)NGNの基本構成

○何故、物足りないのか
 まず第一にドコモがまったく関与していないこと。 NGNと言えばFMCが新サービスとして最初に頭に浮かぶのですが、本格的なFMCはドコモの無線区間がIP化される2008年以降になるにせよ、レガシーなモバイルとNGNの連携くらいあっていいんじゃないかと思います。 今週の新聞にはドコモが11月からIPセントレックスサービスを始めるとの記事が出ていました。 NGNの「各種アプリケーションサーバ」の一つがドコモのIPセントレックスであってもいいじゃないか、と思います。

 専用線の後継となるイーサ通信機能。 日経コミュニケーションが想像を膨らませて書いていたオンデマンドなサービスなど影も形もなく、現在の広域イーサネットとの違いは見えません。 インタラクティブ通信機能は要するに電話の後継ですね。 7khzで女性の声がきれいに聞こえるようになる程度でうれしいとは思いません。 ユニキャストやマルチキャストの映像配信も、インターネットやBフレッツを使って同様のことが出来ています。

 NGNならでは、というのがもっと欲しいですね。

○料金がカギ
 企業ネットワークとして一番興味があるのは料金です。 イーサネット通信サービスの料金が広域イーサネットよりかなり安いなら、どんどんリプレースされるでしょう。 かつて、フレームリレーという素晴らしいサービスが、あっと言う間にIP−VPNに移行してしまったように。 しかし、安くなってユーザーにメリットはあっても通信事業者としては売上が減るだけです。

 その他のサービスもNGNならでは、が少ない以上、使われるかどうかは料金次第という気がします。 NGNで映像が鮮明になっても、Gyaoが有料になることを望むユーザーはいないでしょう。

○IPv4とv6
 インタラクティブ通信機能はIPv4、v6とも使えますが、v4ではベストエフォートクラスがありません。 マルチキャストはv6でしか使えません。 NGNはv6が基本、ということのようです。 これからはv6だ、と叫ばれてもう10年くらいになりますが、一向にv6は普及していません。 NGNで普及期を迎えるのでしょうか。 興味のあるところです。
 
 

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