間違いだらけのネットワーク作り(446)2006/08/05
記事評NGN「日コミvsテレコミ」

先週の京都での研究会旅行は、10年以上続いている旅行会でもとびきり楽しいものでした。 やはり、若い人がたくさん参加してくれたのが大きかったです。 京都組の皆さんに感謝します。 この冬には例年の東京での情報化研究会大会、来春になれば京都研究会をします。 また、皆さんと再会するのを楽しみにしています。 

7月31日(月)ITPROに掲載された「タイム・イズ・マネー:積水化学のネットワーク・リストラ」は、掲載位置が冷遇された割には健闘しアクセスランキングは2位でした。 次回のテーマは2、3候補があるのですが、まだどれにするか決めていません。 功名が辻を見ようとしていたら大トラブルの電話が入った話、とか、NGNとか。 久方ぶりにトラブルの話が面白いかも知れませんね。 

記事評NGN「日コミvsテレコミ」

日経コミュニケーションの8月1日号と、テレコミュニケーション(リックテレコム)の8月号はともにNGNを特集しています。 vsと書くと興味をそそられるでしょうが、結論から言えばどちらの特集も物足りないものでした。 しかし、これは書き手の力量がないから物足りないのではなく、NGNが物足りないから記事が物足りなくなっているのだと思います。 現時点でNGNのことを面白おかしく書くのは、誰が書いても難しいでしょう。 やっぱり書きようがないのだな、ということを確認できたのが、これらの特集の最大の価値でした。

と、ここで話を打ち切っては記事にならないので、ちょっと勉強させてもらったなと思う点だけ紹介します。 テレコミュニケーションにある記述です。 NGNに定義はないが、共通認識はあるということで、ITU−T(国際電気通信連合・電気通信標準化部門)が勧告Y.2001においてNGNの特徴を次の5項目にまとめているということです。
@広帯域かつQoS制御可能
Aパケットベースのネットワーク
Bサービスとトランスポートの分離
Cアクセスを制限しない
D汎用的なモビリティとユビキタスサービスの提供

Cのアクセスを制限しないというのは、オープンかつ相互接続可能なプロトコルを規定し、異なるサービスプロバイダーへのアクセスを制限しない、という意味です。 ITU−Tでは他通信事業者やISPとの接続はNNI、ユーザーとの接続はUNI、放送や情報家電など外部のサービスとのインタフェースはANI(たぶんApplicationNetworkInterface)と呼んでいます。 NTTのNGN仕様ではANIではなく、SNI(ServerNetworkInterface)と呼んでいますね。 

NGNで一番張り切っているのはメーカーのようです。 しかし、当たり前のことですが、ユーザーは賢いのでNGNでなければ出来ない「意味のある」ことが出来たり、今と同じことがより安価に出来なければNGNを使いません。 ただ、メーカーにとって有利なのは設備を売る相手がユーザーではなく、キャリアである点ですね。 キャリアのNGNに対する思いとユーザーのそれとの間のギャップがメーカーのつけいるスキにならないことを祈ります。
 

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