間違いだらけのネットワーク作り(437)2006/06/03
「IP電話で活躍するレガシーPBX」

今週木曜日、新本社ビルへのIPセントレックス導入が無事成功したお客様と、上野不忍池のほとりの店でお祝いの会をしました。 学生時代、本郷に下宿していたため、上野は歩いて20分ほどで来れる「遊び場」でした。 近くに下宿している仲間とよく来たものです。  不忍池に来たのは久しぶりでしたが、30年前と変わらず残っている映画館のある一角は往時のままでした。 会食した店は260年の歴史があるウナギの店ですが、そんな店が不忍池畔にあることは学生時代には知りもしませんでした。

新社会システム総合研究所主催セミナー「日英 次世代ネットワーク(NGN)戦略」(7月18日明治記念館)」
 

「IP電話で活躍するレガシーPBX」

その会食の前に新本社の見学をさせていただきました。 5月の連休明けにオープンしたのですが、IPセントレックスも本社内LANもノートラブルでした。 設計で工夫したのはFAXの扱いです。 このページに何度も書いたとおり、FAXの送受信を100%保証しているIP電話サービスはありません。 しかし、未だに受発注などの大事な情報をFAXでやりとりすることは多く、確実性が求められます。 

そこで、本社内に100台近くあるFAXはレガシーなアナログ電話回線で使うことにしました。 しかし、各FAXに単独回線を引くと100本のアナログ回線が必要になり基本料金が高くなって不経済です。 また、本社内でFAXをやりとりするにも料金がかかってしまいます。 これらの問題を解決するもっともシンプルな方法として、小型のレガシーPBX(写真)にFAXを収容することにしました。 これでアナログ電話回線の数を絞れますし、本社内FAXは内線化できます。 ISDNにせず、アナログ回線にしたのは停電対策のためです。 停電時にはPBXに接続しているスイッチでアナログ回線とFAX(回線数分)を直結させ、局からの給電で使えるようになっています。

IP電話にするからと言って「アナログ」を排除する必要はありません。 FAX送受信の確実性を保証する、という目的のためにレガシーなPBXとアナログ回線が最適ならばそれを使えばいい。 古いものが悪いとは限らず、目的に合ってないものが悪いのです。 それにしても次世代ネットワークでアナログ電話回線やISDNがなくなった時、FAXはどうなるのでしょうね。 もっともアナログ電話回線をなくしてしまうのに、相当な年数がかかるとは思います。  アナログ電話回線で用が足りているユーザがわざわざ光ファイバーやIP電話を導入する必要はないからです。 それとも地上波アナログ放送が強制的にデジタルに切り替えられるように、無理やり用が足りているものを捨てさせるのでしょうか。 技術とは関係ない次元の話ですが、どうなって行くのか興味があります。


 

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