間違いだらけのネットワーク作り(433)2006/05/06
「IP時代の電気通信番号」

長いはずだった連休ですが大型案件の提案書作成に追われ、結局2日しか休めませんでした。 これが仕事なので当然のことです。 今日午前中にたぶん最後から2回目になるだろうレビューを行い、今は提案書の修正が終わるのを待っているところです。 

こんな仕事だらけの連休ですが、面白い本に出会いました。 3日に会社の帰りに買った本です。 「早稲田古本屋日録」という本で、表題のとおり早稲田の古本屋の若い主人、向井さんが書いたエッセイ集です。古本屋出身の作家ではここに何度も紹介した出久根達郎さんのエッセイが好きなのですが、向井さんの文章も秀逸です。

出久根さんと同じく、自店の古本通信販売目録の裏表紙に書き始めたのがきっかけだそうです。 店に来る客とのエピソードや同業の仲間との交流、年に一度の青空古本市に向けて精力的に準備を進める様子などがいきいきと、またほのぼのと描かれています。

印象に残ったのは「通販の目録に載せる本を選び順番を考えて書いていく。 その並びにも書いた人の魂が表れている」という意味のことを書いたところです。 仕事が好きで、目録の本の並び一つにもこだわるプロ気質がいいですね。 本の選び方、並ばせ方で目録を読む人を動かそうというわけです。

書いた人の魂が表れているような提案書に完成させたいものです。
 

「IP時代の電気通信番号」

「IP時代における電気通信番号の在り方に関する研究会第二次報告書」が4月27日に発表されました。 昨年8月の1次報告書から9ヶ月。 ゆっくりしてますね。

昨年8月の第一次報告書については「FMCは新しい発想で」というコラムで批判しました。 電気通信番号が明治以来の「物理的回線や端末を識別するもの」という概念から離れてないからです。 電気通信番号はSkyepIDがそうであるように、ユーザを識別するものであって、位置や端末を識別するのはIPアドレスやMACアドレスであればよい。 サービスは相手とのネゴシエーションで決めるべきもので、音声通信なのか、テレビ電話なのか、IMなのかはお互いの端末の機能とTPOで決めればよい。

しかし、第一次報告書での電気通信番号の役割はサービスの識別、料金の識別、地理的識別(固定電話)、通話品質の識別、社会的信頼性の識別があげられました。 03の電話番号は社会的信頼性が高いが、050は低いそうです。 笑ってしまいます。 

第二次報告書では第一次で先送りされたFMC用の電気通信番号をどうするかが大きなテーマでした。 2月頃にはFMC用の新しい番号体系として060を使う、といった報道もありました。

結論は、「FMC等の新サービスについては、新規番号として060番号が利用可能であり、既存番号としては、利用者に大きな影響を生じないサービスの具体的範囲又は提供条件を明確化した上で、携帯番号(080/090番号)、PHS番号(070番号)並びに050番号を、それぞれ利用可能とすることが適当と考えられる。」です。 しかし、「新サービス導入に向けた当面の課題」というのがあり、「新サービスの早期実現のために」平成18年度内を目途に検討するそうです。 「早期実現のため」が笑わせます。

報告書の中にFMC実現に必要な期間が予想されています。 既存の携帯網や固定網の組み合わせで実現するのが一番早いのですが、それでも開発開始から1年から1年半かかるとのこと。 平成18年度末にスタートしたのでは平成20年度にやっと実現することになります。

イギリスや韓国から3年遅れです。 役所と御用学者のペースでは世界からどんどん遅れるということでしょうか。
 

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