間違いだらけのネットワーク作り(432)2006/04/22
「不確実性のあつかい方」

昨日、長年住み慣れた社宅を出てマンションに引っ越しました。 うちまでは1ギガの配線が伸びており、スイッチで各部屋にイーサネットを分岐させています。 リビング・ダイニングには2ヶ所、あとの4つの部屋には1ヶ所づつ100メガイーサのポートが出ています。 我が家にはデスクトップパソコンが2台、ノートパソコンが3台あり、社宅ではADSLの先で無線LANを使っていました。

昨日は無線LANの親機をケーブルに挿しただけで簡単につながったのですが、一夜明けて今朝になるとつながらなくなっていました。 無線LAN自体に問題はないのですが、アドレス解決できていないように見えました。 ヘルプデスクに電話。 マンション自体にルータがあり、無線LANの親機がブリッジ設定でなく、ルータだと不安定になることがあるとのこと。

デスクトップパソコンのうち1台はケーブルで接続してOK。 今、私がキーボードをたたいているパソコンは98年のVAIOです。 これがケーブル接続でつながりません。 また、ヘルプデスクへ電話。 なかなか原因が分からず、いったん電話を切って、自分でさわっていると直りました。 ADSLに接続するために組み込んだ安いイーサネット・カードのプロパティを見ると、アドレスが192.168.×.×。 マンションでは10.×.×.×台のアドレスがふられるので、これは古いものが残っていたということです。 「書き換え」というボタンをクリックすると10.台のアドレスに書き換わり接続できました。  やれやれです。  

あとは無線LANの親機をブリッジ設定にすれば、無線LANもOKになるはずですが、そのアニュアルがどのダンボールに入っているのか、山のようにある中から出てくるのは当分先になりそうです。

それにしても98年のVAIOはよくもっています。 購入して1年たたないうちにハードディスクが壊れました。 保証期間内だったので無償で交換。 さらに1年たって、またディスクが壊れました。 今度は有償交換。 よく壊れるもんだとそれ以来、SONY製品は買わないことにしました。 しかし、2回目のハードディスク故障以来、約6年無事に使えているのです。
私が自宅でVAIOを使うのはこのホームページの更新と、インターネット将棋だけなので処理の遅さや機能不足は問題になりません。 用に足りていれば、新しい、古いは関係ありません。 いつまでもつか、楽しみです。

「不確実性のあつかい方」

1年半ほど前からブロードバンド主義、差別化ルーティング主義で大規模ネットワークの更改を進めています。 昨年度、2つのネットワークで合わせて3000拠点を超える移行をしました。 今年度も既にいくつかのネットワークの検討をしています。 こうしたブロードバンド回線を使った大規模ネットワークの設計では結局、「不確実性」をどう処理するかが設計の腕の見せ所だと思うようになりました。

ブロードバンド回線の代表格であるBフレッツもフレッツADSLも帯域保証がありません。 遅延時間の保証(SLA)もありません。  帯域を問題にする以前の話として、全国どこでも100%回線が引けるかというと、それも保証されていません。 Bフレッツはもちろん、ADSLも引けないところが全国規模の多拠点ネットワークでは数%あるのがふつうです。

では、引けるかどうか、どれだけ帯域幅が使えるのか不確実な回線で、どう設計し、どう見積もるのか。 これがノウハウのポイントになっていると思います。 いろんな工夫があるのですが、工夫と経験の繰り返しで完成度が上がります。 当たり前のことですが、経験を積むとブロードバンド回線が引けない確率も正確に把握できますし、どの程度の帯域幅か分かってきます。 それに基づいたコストシミュレーションも出来ます。 

一ユーザとしてNTT東西始め、ブロードバンドサービスを提供する通信事業者に望むのは、BフレッツやフレッツADSLで、どの程度の帯域が出るのか、故障発生率や平均回復時間はどの程度か、といった統計値を公開することです。 そうすれば経験の少ないユーザでも不確実性への対処を的確に出来るようになります。

4月24日、ITPROに新しいコラムが掲載されます。 テーマは「間違いだらけのプレゼンス」です。 是非、お読みください。
 

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