間違いだらけのネットワーク作り(427)2006/03/25
「Asteriskは使えるか?」

日経バイト誌に3年半にわたって連載させていただいた「間違いだらけのネットワーク作り」が、3月27日にITPROで復活します。 日経バイトの時と同様に月1回、4000字のコラムを連載します。 私は紙の文化が好きなので雑誌として形が残らないのは残念なのですが、どなたにでもタダで読んでもらえるというメリットもあります。 ITPROのITWatcherというスペースに掲載されるので是非、読んでください。 最初のテーマは「IP電話は自律分散指向で」です。 

第7回京都研究会まで2週間になりました。 現時点で33名参加です。 4月5日まで参加申込みを受け付けます。
 

「Asteriskは使えるか?」

「IP電話は自律分散指向で」の中でAsteriskについても言及しています。 使えるかどうかの考え方はコラムを読んでください。 これを書く過程でAsteriskに詳しい人から、その生い立ちや特徴を教えてもらいました。 私にはそれが勉強になったので、ここにご紹介します。

@生まれ
2000年頃

Aコンセプト
黒電話とISDN電話をRJ−11とRJ−45で収容するディジタルPBXを、Linuxマシン(Asteriskサーバ)と回線インタフェースボードでリプレースする

B技術的特徴  
もともとは回線インタフェースボードで電話機をサーバに接続する形態で、LAN(TCP/IP)には対応していない。 端末−PBX間プロトコルとして独自のIAX(Inter-Asterisk eXchange)が開示されており、シンプルで実装しやすいことから米国のIP電話機ベンダーではサポートが進んでいる。

その後、LAN経由でIP電話機を接続できるようになりH.323とSIPが使えるようになった。 しかし、売りは使いやすいIAXであり、AsteriskはSIPに対応していても「SIPサーバ」と呼ぶべきものではない。

Bマーケット
米国ではAsterisk対応回線ボードのマーケットが出来ており、市民権を持っている。

*注意しなければいけないのは、Asteriskが市民権を確立しているのはIAXの世界であって、SIPではないということです。 日本でアメリカの回線インタフェースボードが使えれば、電話機も構内配線もそのままで、PBXだけ捨てられるので導入しやすいかも知れません。 日本ではSIPサーバとして売ろうとしているベンダーがいるようですが、それは本来のAsteriskからすれば、ハズレたやり方です。 黒電話やISN電話をそのまま残し、高いPBX本体だけLinuxサーバに置き換えるのが本来のAsteriskの使い道です。

*実は私もAsteriskはてっきりSIPサーバだと思っていました。 原稿を書くことを通じて、いろいろ勉強もさせてもらえる。 ありがたいことです。
 

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