間違いだらけのネットワーク作り(424)2006/03/04
「アイピーモバイルのデモ」

2月に行ったセミナーのフォローで、ここのところ毎週かなりの企業を訪問しています。 セミナーのアンケートで関心を持ったテーマをチェックして貰っているのですが、訪問はチェックがあるかどうかにかかわらず、とにかく訪問するというスタンスです。 とはいうものの、たいていの方はアンケートにいくつか関心のある点をチェックしており、それをとっかかりに会話を始めます。 しかし、昨日訪問した会社は違いました。 アンケートの回答は「特になし」ばかり。 講演に対する評価もB。 あまり期待せずに出かけたのですが、セミナーに出席した方が声をかけて、情報システム部門と総務の方を部長さんクラスを中心に6人も集めてくれていました。

私の講演が面白かったので、皆さんにも聞かせたいと集めたとのこと。 ネットワークはかなり整備しているので、仕事にはならないと思う、と最初に断りを入れられました。 話を面白がってもらうだけでは商売にならないんですが、と言いつつ、気を取り直してプレゼン、というより講演を始めました。 途中で質問をたくさんいただき、それに答えて脱線話をしたせいで、1時間半の予定が2時間になりました。 しかし、おかげで「まだうちのネットワークにも改善の余地があるかも知れないので、あらためて来てください」となりました。 最後は「熱い話をありがとうございました」と言われました。 私としてはいつもどおりの調子なのですが、どうも、内容よりも私の話で皆さんにインパクトを与えるのが狙いだったようです。 
 

「アイピーモバイルのデモ」

4月8日(土)に行う、第7回京都研究会で新規参入ケータイについて話してもらう講師が決まりました。 アイピーモバイル取締役 丸山 孝一氏です。 新規参入ケータイ3社の特徴を比較すると下表のようになります。 (実はこれを書いている最中に、ソフトバンクがVodafonを買収するとのニュースがYahooに出ました。 BBモバイル=Vodafonとなるのでしょうか? ケータイの世界もソフトバンク流となるとキャリアは儲けるところがなくなりますね。)

BBモバイルはドコモやauと正面から戦う戦略。 イー・モバイルとアイピーモバイルはちょっと斜めから、前者は安い音声通信を武器に、後者は通話をメインにせずマシン・ツ・マシンをターゲットにする戦略です。  アイピーモバイルは無線方式も他社と違い、独自性が強いと言えます。 京都研究会ではモバイルの新たな活用方法について、ヒントになる話をたくさん聞けるものと期待しています。

私もアイピーモバイルのサービスが企業で使えるものかどうか、興味があったので丸山さんにお願いして2月28日にデモを見せてもらいました。 デモに先立って技術的な特徴も説明してくれました。 WiMAXをライバルとしてけっこう意識しているようです。 WiMAXは周波数の利用効率が悪い、干渉しやすい、レイヤ1しか標準化されておらず商用化に時間がかかる、といったことを言われていました。 

PCカードを使って、WebブラウジングやSkypeのテレビ電話のデモを見せてくれました。 いずれもサクサクと動いていました。 ツールとして面白いと思ったのはパーソナル・メディア・ゲートウェイという箱です。 これは携帯用のアンテナで、アイピーモバイルのTD−CDMAの電波でネットワークにつながり、WiFiで周辺のパソコンやPDA、WiFi−Phoneを接続できます。 つまり、移動型のホットスポットです。 今はタバコの箱の2倍くらいの大きさがありますが、いずれ上着のポケットに楽に入る大きさにするとのこと。 

今つかっている箱には”Sprint”というロゴがありました。 アメリカの通信業者です。 聞けば、Sprintが大々的なTD−CDMAの実験をしているとのこと。 世界的に見ると、いくつかの国でTD−CDMAが商用化されているそうですが、やはりアメリカで普及するかどうかは大きいのでSprintの動向は見ておきたいものです。

他にも色々感想はあるのですが、それは4月の「間違いだらけのネットワーク作り」ITPROバージョンで書きたいと思います。 アイピーモバイルのことだけでなく、最近の通信業界の動向に見られる「共通項」について述べるつもりです。
 

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