間違いだらけのネットワーク作り(415)2006/01/07
「2010年のネットワークを展望する」

謹賀新年

今年がネットワークにかかわるすべての人にとって、幸多き年であることを祈ります。

12月27日にWillcomのW−ZERO3が届きました。 企業で使えるものかどうか、ドコモのM1000と比べてどうか、というのが最大の関心事でした。 まだまだ充分さわってないのですが、第一印象として起動やメニューをタップした時の切り替わりがM1000よりはるかに速く軽快です。 注目のキーボードは親指2本で使うのですが、日本語入力はスタイラスペンでアルファベットをタッチしてローマ字変換するより、かなり速く入力できます。 慣れれば長文の文書を打つのも苦にならないでしょう。  そしてさすがシャープと思わせるのが液晶画面のきれいさです。 画素数は130万しかないのですが、写真が大きく(3.7インチ)、きれいに見えます。  パワーポイントのスライドも全画面表示で使うと目の前の人に示して説明するには充分です。 動きの軽快さ、キーボードの使い勝手、液晶ディスプレイの大きさときれいさ、という基本スペックで優れています。

ただ、動きがおかしいと思うところもあります。 たとえば、無線LANを接続状態にしているのに、IEでWebを見ようとするとPHSのパケット通信で接続します。 PHSをOFFにしないと無線LANをつかみません。 PHSを使わせたい気持ちは分かりますが、無線LANでネットに接続していれば素直にそちらを使って欲しいですね。 ひょっとしたら、適切な設定をしてないためかも知れませんが。 他にも、gmail(Googleの無料メール)lの添付ファイル(Excel)を開いてもExcelが起動されず表示もおかしい、といった珍現象もあります。 まだバグは取れきってないようです。

NET&COM2006講演「通信サービス激変時代の企業ネットワーク設計と高度利用」2月3日東京ビックサイト
 

「2010年のネットワークを展望する」

今回は12月17日に行った情報化研究大会のエッセンスを紹介します。 また感想メールを頂いたので紹介します。
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松田様

先日、情報化研究会に参加させていただいた○○です。
御礼が遅くなりまして、大変失礼いたしました。

皆様がおっしゃられているように、非常に有意義かつ楽しい時間をすごさせていただ
きました。
特に電波やFMCに関するお話は今後の市場を見るうえでの重要なポイントが指摘さ
れており、大変勉強になりました。
さらに、参加者の皆さんの積極的に学ぼうという姿勢と松田さんや講師の方々の気迫
が呼応して、とても前向きな空間が創られており、その場に身をおけたことが一番の
収穫だったのかなと感じております。

さて、私も早速NET&COMの講演会にエントリーさせていただきました。(中略)
今から楽しみにしております。
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「気迫」という言葉は強くていいですね。 久しぶりに眼にしました。 

総務省電波政策課長の稲田さんの講演は「ワイヤレスで拓くユビキタスネット社会」というテーマでした。 幅広く、かつ深い内容で自分の仕事にヒントになることもたくさんありました。 電波というものが土地と同じ有限な資源であること、日米ではワイヤレスをとりまく環境がまったく違うため使い方も変える必要があること、などがすいすいと理解でき、なんとなく電波というものが分かった気になりました。 「まとめに代えて」という最後のスライドには「携帯中心のシームレス・アクセス手段のブロードバンド化+身の回りのさまざまなワイヤレス・アクセス(センシング、テレメ/テレコン、ID、・・・)=ユビキタス・ネット時代のワイヤレス」と結びの文章がありました。

多数のユーザーが、広い範囲でブロードバンドなワイヤレスを同時に使えるほど電波という資源は豊富ではない、ということが良く分かりました。 私の感想はワイヤレスは光ファイバを中心としたワイアド・ネットワークとうまく組み合わせることでより効果的に使えるものだ、というものです。 そんな観点で企業ネットワークはどう作るべきか、といった話をNET&COM2006には盛り込みたいと思います。 勉強した成果はすぐ使う、これ鉄則です。

稲田さんのスライドは40枚近くあるのですが、その中で頭の整理に役立ちそうな2枚を引用させていただきます。


 

マクニカの一丸さんは「米国における最新セキュリティソリューション」という講演でした。 セキュリティの話も参考になりましたが、一番興味深かったのはネットワーク・ソリューションの変化という話です。 アプライアンス化が進み、サーバ上で実現されていた機能をネットワーク機能として外だしする、というものです。 高速処理が可能なこと(コストパフォーマンスが高い)、拡張性やメンテナンス性が向上すること、がそのメリットです。 ポイントのスライドを1枚引用させていただきます。

私の講演テーマは「逆転の発想による企業ネットワーク設計−実施結果と今後」というものでした。 実施結果についても話しましたが、FMCの4方式とその狙いなど新しい話題に時間を割きました。 ここに引用するのは将来、NGNの一環としてキャリアが目指しているSIP/IMSベースのFMCのスライドです。  携帯端末は携帯とWiFiのデュアルモードです。 着信系で動きを説明します。 PSTNの電話(左)からデュアル端末に発信すると、トランクGWを通じてIMSサーバにルーティングされます。 サーバは位置情報を管理しており、端末がケータイエリアにいる時はケータイ網を通じて呼を転送し、着信させます。 

端末を持ったユーザーが自宅に帰って来ると端末はWiFiを検出し、IMSサーバとの間にIP網を通じて新しいセッションを張ります。 そしてサーバと同期をとってケータイ網経由のセッションからIP網経由のセッションに切り替えるのです。  このようにユーザーは意識してケータイ網とWiFiを切り替えなくても、WiFiが使える環境では自動的に安価な固定網にハンドオーバーします。 

こんなサービスが日本で始まるのはまだまだ先でしょう。 しかし、これに近い使い方は今でも自営FMCで可能です。 ユーザーは自営FMCにどんなメリットを期待できるのか、課題は何か、といったことをNET&COMでは話したいと思います。


 
 
 

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