間違いだらけのネットワーク作り(412)2005/12/10
NET&COM2006予告「通信サービス激変時代の企業ネットワーク設計と高度利用」

情報化研究会大会「2010年のネットワークを展望する」 (12月17日)まで1週間になりました。 現時点で参加者は52名となっています。 申込みは15日まで受け付けます。 今回の特徴は関西からの参加者が多いことです。 京都研究会のメンバーが声をかけてくれているのでしょう。 

先々週のこの記事の中で、彫刻家阿部晃工(あべこうこう)の母親の手紙を紹介しました。 私が読んだ本には部分的な引用しかなかったので、士別市立博物館に返信用封筒を入れて全文のコピーを送るよう手紙でお願いしました。 すぐ返信を貰いました。 全文を読んで改めて感動することはなかったですが、すっきりしました。  電話で博物館の方が言うにはこの手紙のコピーは博物館に来てくれた方に渡すためのものなので、FAXやメールでは送れませんとのこと。 本当ならここに全文を紹介したいのですが、博物館の方にしかられることになるのでやめておきます。 12月17日の研究大会の資料の最初に全文のコピーを入れます。 「死んで死んで骨になって帰ってきなさい」の前後にどんな文章があるか、参加される方は楽しみにしていてください。 もっとも、こんなことに関心を持つのは私くらいかも知れませんね。 

NET&COM2006予告「通信サービス激変時代の企業ネットワーク設計と高度利用」

来年2月3日(金)午後の、NET&COM2006での講演が日経BP社のサイトに掲載されました。 12月中旬から受け付け開始するそうです。

「通信サービス激変時代の企業ネットワーク設計と高度利用」

これが通しタイトルです。 コンセプトは「2006年はケータイへの新規参入、大手通信事業者のNGN(Next Generation Network)トライアル開始、など通信サービスが激変を始める。2010年頃に想定されるNGNの本格普及を前に、企業はネットワークをどう作るべきだろうか。企業には多様化と高度化が進む通信サービスや製品の中から、自社の要件に合ったものをブランドや実績にとらわれず客観的に選択する確かな眼と、キャリアやベンダーに要求を主張できる主体性が今まで以上に求められている。
 本講演では激変の中でユーザー企業が主体性を持ってネットワークを構築し、活用するための考え方や設計手法を、大規模ネットワークにおける事例とキャリアサービスの将来動向を踏まえて解説する。」 

講演は私と積水化学経営戦略部の寺嶋さんのアベック講演です。 私のタイトルは「企業ネットワークのリストラと高度利用&『見える化』のススメ」、寺嶋さんのタイトルは「積水化学グループのネットワーク刷新と『見える化』の取り組みについて」です。

私の講演はすでにスライド原稿作りに入っているので、こまかなレジュメを日経BPのサイトに載せています。 キーワードは「ネットワーク・リストラ」、「ネットワーク資源の有効活用=高度利用」、「見える化」です。 その趣旨は次のとおりです。

「企業は通信サービスの大きな変化を前に「ネットワーク・リストラ」による軽くフレキシブルなネットワークの実現、豊かになったネットワーク資源の有効活用、その効果を測定しセキュリティをも高める「ネットワークの見える化」が求められている。
本講演では大規模ネットワークでの実績を踏まえ、ブロードバンド回線主義、差別化ルーティング(APを意識したルーティング)等に基づく実践的なネットワーク・リストラと、その活用、見える化の進め方を解説する。注目を集めるFMC(Fixed Mobile Convergence)の実現方法と企業での活用にも具体的に言及する。」

ネットワーク・リストラは具体的に言えば、高い専用線も、レンタル料や保守料が高いネットワーク機器もあっさり全部リプレースし、コストパフォーマンスの高い、フレキシブルなネットワークを作ることです。 そこでは「差別化ルーティング」というルーティングの工夫や、QoS設計でのノウハウがポイントになります。  ネットワークエンジニアにとって、ネットワークを構築・運用すること以上に、豊かになったネットワーク資源をいかに活用するか、エンドユーザに提案することが重要な仕事になっています。 そこではコンシューマー向けアプリが発想転換のためのいいヒントになります。  ネットワークの見える化は私の思いつきではなく、積水化学さんに教えてもらったことです。 ネットワークというのは目に見えないものです。 有効活用を進めるには、それがどれだけ使われて役に立っているか、いないのか、見えるようにしてネットワーク管理者やユーザにフィードバックする仕組みが必要です。 これが「見える化」です。 また、ユーザごと、部門ごとの利用内容を詳しく追跡できることで、不正利用防止にも役立ちます。

積水化学の寺嶋さんの講演はネットワーク・リストラ、見える化の実践例です。 ネットワーク・リストラは私が手がけさせて頂いています。 ITやネットワークの見える化は積水さんが独自に開発した「Smile Stat」というツールを使って実践しています。 私もStatの画面をはじめて見たとき、これは面白い、使える、と思いました。 皆さん興味を持たれると思います。 

私の講演の冒頭では2010年頃の完成を目指してキャリアが構築を進めている次世代ネットワークについて話します。 通信サービスがどう変わるか、知っておくことは企業ネットワークの企画・設計には不可欠です。 3社の次世代ネットワークをまな板にのせて料理します。 このように、比較し、選択あるいは組み合わせを考えることはユーザだけが出来る「楽しい」仕事です。 比較や選択を放棄することはユーザがキャリアの奴隷になることを意味します。 

FMCのユーザにとってのメリットは何か。 それを明確にしてどんな仕組みのFMCを導入するか検討する必要があります。 具体的な取り組み方に言及したいと思います。

「企業ネットワークのリストラと高度利用&『見える化』のススメ」−スライド構成−

1. 企業ネットワークの動向
 2. 大手3社のNGN NGNとは
 海外の先進事例?英BTのFMC BT Fusion
 NTTの次世代ネットワーク
 KDDIのウルトラ3G
 ソフトバンクの次世代ネットワーク

 3. 大変革が進むケータイ 新規参入3社の特徴
 既存3社の4G(第4世代携帯)に向けた取り組み
 新しいケータイの「活かし方」

 4. ネットワーク・リストラの考え方と設計手法 ユーザーに求められる「選択」と「主張」
 3つのポリシー(BB回線主義、050番号主義、フリーブランド主義)
 BB回線主義と差別化ルーティング
 050番号主義と自営FMC
 フリーブランドと適材適所
 これからの企業ネットワークモデル?水平分散モデルvs垂直統合モデル

  5. ネットワーク活用のヒント コンシューマー向けアプリに見る「発想転換」
 ブロードバンド回線でのトリプルプレイ
 ケータイの電話以外での利用増
 新規参入ケータイは「第3のモバイル」になるか?
 Skypeは企業で広まるか?
 「ワークスタイルの変革」の意味
 FMCのユーザーにとってのメリット

 6. ネットワークの「見える化」 見える化の目的
 「見る」と「見える」の違い
 何を「見える化」するか
 見える化のツール
 見える化の進め方
 

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