間違いだらけのネットワーク作り(411)2005/12/03
「マルチプレーとオープンプレー」

早いもので情報化研究会大会「2010年のネットワークを展望する」 (12月17日)まで2週間になりました。 現時点で参加者は47名となっています。 申込みは15日まで受け付けます。 来年2月3日のNET&COMでの講演はテーマと内容を決め、今週、パンフレット用の原稿を入稿しました。 一昨年と昨年は東京ガスさんとIP電話をテーマにアベック講演をしました。 来年は大手メーカーの方とアベック講演します。 もちろん、私がネットワーク構築を手がけさせて頂いている会社です。 テーマはNET&COM2006のHPにアップされたら公表します。

日経バイト誌が今月発行される2006年1月号までで休刊になります。 21年の歴史が終わるわけですが、私のコラム「間違いだらけのネットワーク作り」は最後の3年半連載させてもらったことになります。 最終号のテーマは「選択すべし、主張すべし」としました。 また、12月1日にITPROに日経バイト9月号のコラム「プロジェクト・スーパーバイザ」が掲載されました。 フィードバックに次のようなコメントをいただきました。

[2005/12/01]
いつもながら良いコラムです。内容も文章も素敵だと思いました。このコラムを読むとやる気になります。ぜひ、これからも続けてください。
(30代)

ありがたいことです。 日経バイト誌への連載は終りますが、来年4月からITPROに連載させていただくことになりました。 ですので、ITPRO上では途切れることなく読んでいただけます。

「マルチプレーとオープンプレー」

今週月曜日にパレスホテルで日経デジタルコアの勉強会、「米国通信業界の最新動向」があり、通信ジャーナリストの小池良次さんの講演を聴きました。 大変、面白い内容でした。 トピックとして取り上げられた主なものは次のようなものです。

○光ファイバ網とIPTV

○VoIPとその後継サービス基盤SDP(ServiceDeriveryPlatform)

○携帯と固定の融合を狙うIMS(IP Multimedia Subsystem)

○WiMAXの胎動

○キャリア・クラスの広域イーサ・サービス

特にこれからのコンテンツビジネスとしてIPTVは熱いようです。 通信と放送の融合というより、通信業界と放送業界の競争が始まっています。 通信業者は「IPTVは電子メールやWebと同じIPアプリケーションであり、放送事業ではない」という論理でFCC(連邦通信委員会、日本の総務省と同様通信の規制を担当)にアピールしているそうです。

日本ではインフラ部分(光やADSL)のシェア争いが続いていますが、アメリカでは主戦場はコンテンツビジネスです。 その中でこれからのキャリアとユーザの関係を規定するコンセプトとして、マルチ・プレー、オープンプレーというのが印象に残りました。

マルチプレーの前の概念はトリプルプレーで、通信業者が電話、インターネット接続、ビデオ配信の3つのサービスを提供するサービスです。 今後さらに多くのコンテンツサービスの提供が企てられているわけですが、そのモデルにマルチプレーとオープンプレーがあるのです。 マルチプレーは通信業者がコンテンツ・プロバイダー、つまりインフラのユーザを牛耳るモデルで、あらゆるコンテンツサービスを通信事業者がまとめて提供します。 具体的にはユーザ認証や課金、請求を束ねてそこで儲けようというモデルです。

対して、オープンプレーは通信業者は光やDSL、ケータイ網といったインフラをコンテンツプロバイダーに開放し、自由に使わせるモデルです。 日本の通信事業者がどう考えているかはそのうち明確になるでしょうが、ユーザにとって安価で多様なコンテンツサービスが期待できるのはオープンプレーです。
 

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