間違いだらけのネットワーク作り(409)2005/11/19
「BTのFMCは失敗?」

冬の味覚として毎年この時期に食べるものに村上重本店の「千枚漬」があります。 これを食べるとまた冬が来たな、という感じになるのです。 村上重本店は京都の四条大橋西詰にあるのですが、ここ2、3年は行っていません。 もっぱら日本橋高島屋の地下にある支店で買っています。 昨日、嫁さんが高島屋に行ったのですが、残念ながら千枚漬は売り切れ。 1日20食しか入荷しないとのこと。 ここの千枚漬は甘すぎず、コブの味がよく効いているのが特徴です。 そのうち、京都の本店に寄り、重い木の引き戸やレジスターもない帳場を見てみたいものです。 江戸時代のふんいきがまだ残っているのです。
 

情報化研究会大会「2010年のネットワークを展望する」 (12月17日)まで1ヶ月になりました。 現時点で参加者は39名となっています。 一番多いのはNTTコミュニケーションズの人で5名です。 まだ増えるでしょうね。 勉強熱心です。 京都大学の学生も遠く関西から参加してくれます。 学割しなきゃいけませんね。

「BTのFMCは失敗?」

17日木曜日はボジョレー・ヌーボーの解禁日でした。 たまたまその日、アメリカの人と会うことになったので、ボジョレーを飲みつつ、2時間あまり情報交換しました。 もっとも、ボジョレーは最初だけで、後は重いボルドーを飲みましたが。 色々面白い話をしました。 3つの話題について紹介します。

一つ目。 仕事は調子がいいか、と聞かれたので二千数百拠点のネットワークや千拠点近いネットワークを構築中で調子は良い。 ただし、どちらもIP電話は抜きだ、と答えました。 IP電話は死んだのか?と言うので、死んではいない。 ブームが終わっただけだ。 着実に浸透して行くフェーズになったと言っておきました。 実際、新本社にIPセントレックスを導入するプロジェクトも進んでいるし、事業所単位でのIP電話の導入もあるからです。 NTTはじめ、キャリアの網自体がフルIP化に向かっているのですから、IP電話の浸透は時間だけの問題です。 

二つ目。 日米のケータイの使い方の違い。 日本では携帯電話一台あたり、年間23時間、1日4分弱しか通話に使っていない。 ここ数年一定で増える兆しもない。 と言うと、ケータイは電話じゃないのか? と本当に驚いていました。  電車に乗れば分かるでしょう。 皆、メールを使っている。  電車の中でなくても、うちの家族もメールしか使わない。 嫁さんは通話料が高いから音声通話は使わない。子供は通話料が高いだけでなく、メールの方が楽しいから使うようだ、と言いました。 アメリカでは夜の9時を過ぎるとケータイの通話料は定額料金に含まれるそうで、彼の子供は友達とケータイで長時間通話をするそうです。 確かに、ケータイを電話に使わず、メールやWebなどネット端末化しているのは日本のケータイ通話料が高いという特殊事情のせいかも知れません。 

三つ目。 BT(British Telecom)のFMCサービス、BT Fusionの普及具合はどうか? と質問すると「失敗ではないか」と言っていました。 BT FusionはDSLの先にBluetoothのアンテナを付け、ユーザが自宅にいるときはケータイからBluetoothでDSLに接続し、固定網から発信します。 これで固定通信業者であるBTはトラフィック収入の増加を期待したのですが、さほどのインパクトはなかったようです。 ユーザから見ても、通話が固定網経由だろうが、ケータイ網経由であろうが、使い勝手に変わりはないため、さしたるメリットを感じないのでしょう。 BTは次のステップでWiFiの利用を考えているという話(これは以前このページにも書いたとおりです)も聞きました。 私は、日本ではWiFiを使って苦労しているし、思ったほど普及していない。 日本でなぜWiFiが苦戦しているかBTも研究した方がいい、と言っておきました。 

FMCが普及するためには最低の条件として、PHSと同程度の音質、発熱の軽減、干渉等による音質不安定の解消が必要です。 その上で、FMCを使うと何がウレシイの?というユーザの質問に具体的に答えられるものがなければ、普及はおぼつかないでしょう。
 
 

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