間違いだらけのネットワーク作り(403)2005/10/08
「IP電話でのFAX(その3)、Skypeが携帯端末に」

日曜日から木曜日までNHKで5夜連続放送された、橋田寿賀子原作・脚本の「ハルとナツ」はなかなか見ごたえのあるいいドラマでした。 昭和初期、北海道の高倉家はブラジル移民を決意します。 家族は両親と兄二人、姉妹二人の6人。 ハルとナツは仲のいい姉妹です。 7歳のナツは神戸からの出航前にトラホーム(眼の病気)が見つかり、たった一人日本に残ることになります。  ハルとナツは互いに手紙を出しつづけるのですが、ハルからナツへの手紙はナツが預けられたオバに握りつぶされて届かず、ナツからハルへの手紙は住所が変わっていて届かず、互いに70年間音信不通のまま時が過ぎます。 そして、現代、ハルが日本に来てナツを探しあて、会うところからドラマは始まります。 音信不通で自分が家族から捨てられたと勘違いしているナツは心を開きません。 ひょんなことから、ハルがナツに宛てた手紙がナツの手に戻り、ナツがハルに宛てた手紙がブラジルで見つかったことから、ナツの誤解は解け、たがいに70年間の人生を語り合う、といったストーリーです。

ブラジルと日本での70年間に、さまざまなエピソードが配されて、姉妹愛、家族愛、同胞愛といったものを際立った形でテンポよく見せていく。 こういったものが際立つのは悲惨さや苦労があるからで、それが隠れていて気づかない現代の生活は幸せなのでしょう。 主演はハルが森光子、米倉涼子、ナツが野際洋子、仲間由紀江。 ハルとナツの子役も芸達者でした。 ちなみにナツの子役は「女王の教室」で主演の和子を演じた志田未来です。 読書の秋もいいですが、ドラマの秋もなかなかです。

「IP電話でのFAX(その3)」

木曜日に東京へ出張してきた研究会の方がふらりと立ち寄ってくれて、いろいろ話をしました。 その中で、ちょっとなつかしく、面白かったのがIP電話でのFAXの扱いです。 私にとってはもう2年前のテーマで、その時から現在まで結論は変わっていません。 

「IP電話網ではFAXをみなし音声で扱うしかない。 その場合、90数%成功するが、100%送受信できることはありえない。 顧客からの注文など確実性が求められるFAXはレガシーな電話回線なり、INS回線を使うべき。」

このページでも2回書いたことがあります。

間違いだらけのネットワーク作り(313)2004/01/17 「IP電話でのFAX」

間違いだらけのネットワーク作り(314)2004/01/24 「IP電話でのFAX(その2)」

Webを検索すると、FAXリレーをサポートしたVoIPゲートウェイを使ったFAX送信のトラブル事例が出てきたりしますが、そんなものは現在では無意味です。 FAXリレーというのはゲートウェイが音声信号か、FAX信号かを識別して、FAXなら逆モデムで元のデジタル信号に変換し、データフレームとして相手側のゲートウェイに送信するものです。 送信側も、受信側もFAXリレーをサポートしたゲートウェイがあることが前提です。 しかし、IP電話では相手はレガシーなPSTNに接続されたFAXであることも多々あるのでFAXリレーなぞ使えないのです。 FAX信号もG.711でみなし音声として扱うしかありません。 その結果、言えることは上記のとおりです。 間違いだらけの313、314を読み返しても、これ以上に追加すべき情報はないのが現状です。

IP電話のユーザが少ない間は、FAXのためにレガシーな電話回線を残すというのもしょうがないか、で済みました。 しかし、今後レガシーな電話のユーザよりIP電話のユーザが多くなると、問題は大きくなります。  音声通信のトラフィックが年々減少していることは以前書いたとおりです。 困ったことに、FAXのトラフィックはあまり減ってないようなのです。 断定できないのは統計がないからですが、IP電話を提供しているキャリアはFAXで苦労しているので、経験的にそれが分かるそうです。 

自分でFAXを使うのはゲラに手書きで修正を入れて編集部に送る時くらいなので、FAXなどそのうちスキャナーとメールがあれば要らなくなるだろう、と思っていました。 しかし、中小企業を中心にFAXはまだまだ重要な通信手段で、操作が簡単で、送ると必ず紙で出てくるという確実さも重宝がられているようです。

FAXへのニーズがなかなかなくならないとすると、IP電話で確実にFAXを送受信できるようにする必要があります。 1FAXメーカー、1IP電話業者で解決できる問題ではないですね。 
 

「Skypeが携帯端末に」

今週開催されたCEATEC。 残念ながら見に行くことは出来ませんでしたが、ニュースで眼を引いたのは携帯型WiFi端末に載ったSkypeです。

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20051005/222287/

公衆無線LANサ−ビスが急拡大すると、携帯端末に載ったSkypeは注目株です。 CPUやメモリの消費が大きいSkypeを小型端末で動かすのは大変なはずですが、Skype自体が携帯端末向けに進化することも考えられます。 これから、次々と同じような端末が登場するのでしょうね。 企業での実用がどうかは別として、面白いなあと思います。
 

(お知らせ)
HPにも表示していますが、11月1日に下記セミナーで講演します。 講師それぞれが講演内容を紹介していますが、内容の対比が面白いです。 私以外はNTTドコモとNECの方です。 ユーザの立場の私、キャリア、メーカーの立場のお二人。 どの話が面白く役に立つか、聞き比べるのも一興です。 FMCの中でIP/モバイルセントレックスがどうなるか、各スピーカーがそれに触れるか触れないか、触れるとすればどんな意見なのか、私はそこに興味を持っています。 私はFMCに言及します。

IP/モバイルセントレックスの導入と運用の実際

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