間違いだらけのネットワーク作り(399)2005/09/10
「最近のSkype」

木曜日に久しぶりで八重洲ブックセンターへ行きました。 やはり丸の内Oazoの丸善と比べると、さびれてしまったなあと感じます。 3階のネットワーク書籍の棚は以前に比べてかなり縮小されました。 意外だったのは2003年の私の著書、「企業ネットワークの設計・構築技法−IP電話/広域イーサネットの高度利用」が平積みされていたことです。 棚挿しならともかく、平積みするほど売れているのでしょうか。 興味を引かれる本はなく、1階の文芸書フロアへ。  

出久根達郎さんの新刊エッセイがあったので購入しました。 「あらいざらい本の話」という本です。 7月に出た新刊なのですが、Amazonのランキングは35万台。 本当にこの人の本は売れないんですね。 こんな軽妙で読み易い文章なのに。 ちまちました本の世界の話が多いのですが、ちまちましているのも時にはいいものです。 難しい技術の本の合間に読んでみてください。 技術の本も読まない、ですか?

「最近のSkype」

Skypeは思ったほど盛り上がりませんね。 今週、会社のパソコンがピコッと鳴ってSkype社のビンセントさんからチャットが入りました。 飛行機に乗っている友人がSkypeして来たので、電話会議でデモをしたいとのこと。 飛行機も衛星を使ったインターネットが使えるのでSkypeがOKなのは当たり前と言えば当たり前です。

ビンセントさんのコンタクトを開いて見ると、050番号があるのを発見しました。 さてはやったな、ということで机上のIP電話からその番号に電話してみました。 ちょっと聴きなれないリングバックトーンがしてつながりました。 やはり050を使ったSkypeINでした。  正式なサービスではないが、試験的に使っているとのこと。  音質はまったく問題ありませんが、ちょっと遅延を感じました。 ちなみに私が使っている固定IP電話はIPセントレックスの端末(UNIDEN製)で、050番号をふってあります。 回線はBフレッツです。 このIP電話からSkypeの050に電話すると、フュージョンのGWに着信し、そこからインターネット経由でSkypeに転送されることになります。 

先日ここに書いたように、総務省の電気通信番号の在り方の検討に来年の3月までかかるあおりをくって、050を使ったSkypeINはまだ正式サービスになっていません。 しかし、外国の0AB−J番号をSkypeから購入してSkypeINを使っている人は商社などでたまに見かけるようになりました。 外国の番号を使う欠点は国内からかけるとその番号のある国までの国際通話料がかかることです。 それにしても外国は電気通信番号の規制がゆるやかなのですね。 アメリカの0AB−J番号を日本人が購入して、Skypeの番号として使えるのですから。 たしかに、0AB−J番号は米国に設置されたGWに付与されており、日本にあるSkypeに直接着信するわけではないですが、みかけ上は直接着信と同じです。 

http://www.skype.com/intl/ja/products/skypein/

他に新しい話題がないかビンセントさんにたずねると、SONYのHPを紹介してくれました。 VAIOにSkypeをインストールして販売しているのですね。 確かにコンシューマーであれば、セキュリティをそれほど気にせず使えるでしょう。 しかし、コンシューマーの最も好きな通信手段はケイタイ、しかもメールです。 Skypeならではの使い方、たとえば電話会議とか、チャット会議、海外との無料あるいは格安通話でどの程度使われるか興味があります。 パソコンメーカーがSkypeを最初からインストールするようになれば、広がりが出るかも知れません。

http://www.jp.sonystyle.com/Style-a/Special/Skype/index.html

一方で企業ユースはどうかと言うと、中小企業はともかく、大企業での本格導入は難しいですね。 Skypeを安全に使うためにファイル送信やチャットを制限したり、ユーザを管理するツールはあるのですが、「Skypeにセキュリティーホールやバグがあっても責任を負えない」という条件でしか提供できないのが、大企業での導入が難しい理由です。 やはり、Skype自体が企業を対象とした取り組みをしない限り、企業での利用は限定的になるでしょう。
 

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