間違いだらけのネットワーク作り(398)2005/09/03
「WiMAXの可能性」

この記事はいつも土曜日に書くのですが、今は金曜日、神戸から東京に帰る新幹線の中で書いています。 7月27日に兵庫ニューメディア推進協議会のセミナーで講演をしました。 それを聞いていた方から、新しいネットワークの企画について相談に乗ってほしいということで神戸を再訪したのです。 9月に入ったというのに新神戸駅につくと真夏の暑さでした。 朝は体が重い感じで体調が良くなかったのですが、打ち合わせが終わったころには快調になっていました。 この現象はよくあることなのですが、大きな声で話すことが私の体にはいいようです。

今週は神戸での打ち合わせの中で出した、WiMAXについて書こうと思います

「WiMAXの可能性」

WiMAXはWorld Interoperability for Microwave Accessの略称で、正式な規格名称はIEEE802.16です。 WiMAXの推進団体であるWiMAX Forumは2001年1月に設立されており、さほど新しい話題ではありません。 ここに来て注目されているのは2004年に固定通信の標準である802.16−2004が標準化され、製品が出荷され始めたことと、モバイル対応の802.16eの標準化が2005年末に迫ったからです。

WiMAXへの期待が大きいのは従来の802.11や携帯電話のW−CDMA、CDMA2000と比較して高速で、基地局がカバー出来るエリアが広く、かつ設備コストが安いからです。 これまでの無線技術と比較をすると下表のようになります。
 
 
WiMAXと他の無線方式の比較
規格 Bluetooth802.15.1 WiFi802.11 WiMAX802.16 W−CDMA CDMA2000
最大通信速度 1M 54M(11a/g) 75M(16−2004) 384k/14.4M 2.4M
主な周波数帯 2.4GHz
 
2.4/5GHz
 
2.5/3.5/5.8GHz
 
1800/1900/2100MHz
 
400/800/900/1700
/1800/1900/2100MHz
通信距離 数10m 数百m 数十km 10−20km 10−20km

 

WiMAXの基地局アンテナは数10万円で手に入ります。 子局アンテナは10万円未満です。 これは通信事業者でなくても、企業が自社ネットワークで使える価格です。 WiMAXはインフラが整備されてない発展途上国や地方でブロードバンドアクセスを安価に実現する技術として注目されていますが、それよりも企業ネットワークのコンポーネントとしての採用の方が早いでしょう。 広い敷地を持つ工場や大学キャンパスでの利用、光ファイバーを敷設して貰えない拠点の基幹網への接続などが想定されます。

モバイル対応の802.16eは今年末までに標準化が行われ、2007年までに製品化・商用化されると予測されています。 モバイルWiMAXは移動体に対して数Mのアクセスを提供可能なため、現在の3G携帯に取って代われるものと期待されています。 

WiMAXを固定、モバイルとも取り込むことで企業ネットワークはバリエーションを増し、面白い設計が出来るようになるでしょう。
 
 

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